二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 暗殺教室 殺し屋の時間2
- 日時: 2018/02/09 18:39
- 名前: 白銀 (ID: zKniY0ST)
皆さんこんにちは。白銀です。
話す内容が思い浮かばないので早速本編に入っていこうかと思います。
詩織が中心の話です。
↓どうぞご覧ください。
烏間は詩織が学校を出てから数時間のに仕事を終わらせ家に帰った。辺りはもう暗くなっているから辺りの住宅には電気がついている。
だが烏間が住んでいる部屋には詩織も一緒に住んでおり、とっくに家に帰ってきているはずなのに電気がついていない。
寝てしまったのかと思い家に入ると、詩織はリビングでうずくまっていた。
「起きているなら電気ぐらいつけろ。」
「あっ、お帰り。もう暗くなってたんだ。気づかなかった、ごめんね」
「どこか具合でも悪いのか?」
「ううん、どこも悪くないよ」
詩織は烏間に自分の腕を隠すようにした。知られたくなかった。
「何か隠しているのか?」
「何も。お風呂入ってくる」
そういうと詩織は烏間から逃げるように風呂場へと入っていった。
(何かあるな・・・・・・)
詩織は鏡の前に立つと、自分の腕をまくった。時間がたつにつれ腕が動くようになったが、痛みはまだ激しい。特に直接蹴りを喰らった左腕は手に力を入れるのにも一苦労するほどの痛みがあった。
詩織はなんとか風呂を済ませると、長袖の服を着た。風呂場を出ると烏間がリビングで仕事をしていた。
「終わったから帰ってきたんじゃないの?」
「あのタコがいてはろくに仕事もできん。だから持ち帰ってきた」
「・・・・・・そっか」
「詩織」
唐突に名前を呼ばれ振り向くと烏間が詩織に真剣なまなざしを向けていた。
「お前、何か隠しているな」
「何も隠してないよ」
「そうか俺の思い違いなら俺の手を今お前が出せる全力で握ってみろ」
烏間はそう言うと詩織の左手を取った。今の詩織に烏間の手を握ることなど到底不可能だった。
「俺の言うことが間違っているのなら強く握れ」
「・・・・・・」
詩織は観念し左腕に力を入れた。だが詩織の手は病人のように弱々しかった。
「やはりな」
詩織はうつむいた。こんな自分が情けなく思えて仕方なかったのだ。
烏間は詩織が着ている長袖をまくった。あらわれたのは青くはれ上がった腕。
「これは一体どうしたんだ」
「それは・・・・・・」
「俺に話せないことなのか?じゃあおまえは誰になら話せるんだ。長い付き合いだ。お前のことは全部わかる。」
その言葉に背中を押され詩織はとつとつと話し始めた。
そしてその話を烏間は黙ってずっと聞いてくれた。
「そうか、俺が先に帰れと言わなければお前がこんな風に怪我をすることもなかったな。すまない」
「惟臣のせいじゃないよ。これは俺の不注意が招いた結果だ。だから気にしないで。このくらいの怪我ならすぐに治る」
「すぐに治るといっても無理はさせられない。明日の体育は俺が一人で見る」
「待って、せめてその授業の場にいさせて。もしかしたら俺じゃなく生徒たちを狙うかもしれないから。あの子たちは何があっても絶対に守るんだ」
「・・・わかった。だが見ているだけだぞ。生徒たちには俺がうまく伝えておく」
そして次の日、詩織は体育の授業を見た後、詩織が教えている音楽の授業をした。
キーンコーンカーンコーン
「「「ありがとうございました!!」」」
生徒たちが家に帰ろうとしたとき異変は起きた。
「それでさそのマンガがさ・・・」
「ねぇ君たち」
家に帰ろうとしていた磯貝と前原にふと男の声がかかった。
振り向いたと同時に二人の意識はなくなった。そして続々と生徒が校舎から出てくる中、一人の男が中学生二人を抱えて校庭に入ってきた。
「誰だ、あの人」
「ちょっと待ってあの人に抱えられているのって磯貝君と前原君じゃない!?」
男は二人を生徒たちのところに投げ捨てた。二人に目立った外傷はないが気絶している。
生徒たちの様子の異変に気付いた教師三人は校庭へ出た。
「!!」
詩織は息をのんだ。昨日会ったばかりのやつがもうここまで来てしまったのだ。
「貴様なぜここに!?」
「やあ、また会ったね、詩織ちゃん。」
男は詩織に笑いかけた。
「名を名乗れ。ここは関係者以外立ち入り禁止のはずだ」
烏間が男に向かってそう言った。
「自己紹介がまだだったな。俺は、和歌っていう名前で活動している殺し屋だ」
生徒たちにざわめきが起きる。
詩織は生徒たちの前に出ると、
「お前の用は俺だろ。ここまで何の用だ」
「いや今日の用は君じゃない。君の大事な大事な人たちに用があるんだ」
和歌は一瞬で詩織を抜き烏間の首筋にナイフを当てた。
いくら防衛省で優秀な成績を残している烏間でもあのスピードには目が追い付かなかった。
「さてこの人が君の一番大事な人なんだよね?どうしようかな・・・・・・」
「やめろ!!やめてくれ!そいつがいなくなったら俺は・・・・・・!」
「この人がいなくなれば君はまた夜叉になる。俺は君に殺されたいといったけど、俺が殺されたいのは詩織じゃない、夜叉なんだ。だからこの人がいなくなれば君は夜叉に戻るはずなんだ」
「詩織、こんなやつの言うことを鵜呑みにするな。俺のことはいいからこいつを早く!」
「おっと、動いたらこの人の首が飛んじゃうよ?それでも君はいいのかな?」
生徒たちはこのやり取りを見ていることしかできなかった。
「・・・俺はどうすればいいんだ」
詩織がぽつりとそういった。
「俺についてくればもうこの人たちには一切手出しはしない。神に誓って約束しよう」
「わかった。なら俺はお前に従うだけだ」
和歌は不敵な笑みを浮かべると、烏間から離れた。
「さあ行こうか夜叉」
詩織は和歌の後をついていこうとするがそれを烏間が止める。
「待て詩織!」
「止めないでくれ。これはみんなを護るためなんだ。だから止めないでくれ」
詩織は振り向かずにそういった。その声はどこか震えていた。
「だがお前がそいつに従う理由はない!」
「もうこれ以上は嫌なんだよ!誰かを失うのは!!もう誰にも傷ついてほしくない!惟臣が傷つくのは嫌なんだよ!」
詩織はついに烏間のほうを向いた。詩織の目には涙が浮かんでいた。
風が吹き詩織の隠れていた左目が見える。その目には悲しみに満ちていた。烏間は今までで見たことのない詩織の表情に何も言えなかった。
「ごめん」
詩織はそれだけ言うと今度こそ振り向いたりせず和歌についていった。
「烏間先生、助けなきゃ!」
「だが・・・・・・」
倉橋が烏間にそう言うが烏間は動こうとしなかった。
「烏間先生、詩織さんを助けに行くべきです。詩織さんは今心が揺れ動いている。あの和歌という男を殺したい気持ち、烏間先生を守りたい気持ち、ですがあの子は自分の殺したい感情を抑えてまであなたを守ろうとしている。助けに行かないのが正解なのかもしれない。でも、あなたはそうやって簡単に答えが出せますか?今までずっと一緒だったんでしょう。ならあなたの中ですでに答えは出ているのではないですか?もし答えが出ていないのであれば、私からその本当の答えを言いましょう。詩織さんを救うべきです」
殺せんせーの言葉が烏間の背中を押した。
「俺はあいつのことをずっと見てきた。あいつが何を思って和歌についていったかも理解しているつもりだ。だが俺もあいつと同じ気持ち、あいつが傷つくのは見たくない。だったら、助けに行ってお互いにまた分かり合えばいいんだな」
烏間は詩織を救うために動き出した。
続く
あとがき
いや、展開が難しい。ていうか早いですかね?
自分ではわからなくなります。
さて次回は・・・・・・と予告をしたいところですが話をどう進めていこうか考え中なのでここでは全く書くことができません。
次回までのお楽しみということでよろしくお願いします!
では次回お楽しみに!!!