二次創作小説(紙ほか)
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- 人間一人
- 日時: 2018/02/28 12:30
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
本当に喰種は悪い人ばかりなのか?
それを確かめるべく彼女は決意する。
※東京喰種の二次創作
- Re: 人間一人 ( No.1 )
- 日時: 2018/02/28 12:59
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
第一話 不動の少女
主人公side
私の両親が死んでから早一年。
私が見たのは喰種、まぁ逆にあっちが驚いてたけどね。
何故かって?脅しに屈しなかったから。
「もう夜か…」
夜にでも出かけてみよう。
私はぶっちゃけ言うとうろたえない性格だ。
とはいってもアウトな言葉は流石に言わないし見ようとも
思わない。
「人間か…やっと」
目の色が違う。
喰種だ、面倒なことになりそう。
逃げようと思ったけど逃げられないし…。
「怖いなら逃げてみろよ」
「え?あ、ごめん怖くないよ」
そんな会話をしていた。
「うがああっ!!」
主人公side out
■
第三者side
「え?あ、ごめん怖くないよ」
一人目の喰種は声を上げ倒れた。
よしよし人間の方は…無事みたいだな。
「て、テメェ!」
三人が同時に赫子で攻撃してくる。
あっちにいる人間はぽかんと口を開けている。
ていうかあれって女か?てっきり男だと思った。
下に屈んで避け足払いをする。
同時に三人が地面に倒れ伏せた。
「後はお前だけだぞ?リーダー」
鱗赫で人間を捕まえたままこちらを振り返る。
「良いのか?こいつを握りつぶすよ」
「…?どうぞご勝手に」
人間の方はあっさりとした返事をする。
どうやらリーダーの男の怒りが頂点に達したらしい。
片腕が斬られる。
男は狂気じみた声で笑った。
腹には大きな穴が開く。
「ざまぁみろ!!」
「…まぁいいや」
すでに損傷が消え男の顎を蹴り倒した。
人間の方も無傷だ。
第三者side out
■
主人公side
正直に言おう。片腕が斬られたことには驚いたが正直
凄いと言うしかない。
「やっぱり人間の味方をしてくれる喰種もいたんだ!
やったぁぁぁ!!!」
これで謎は解けた。良い喰種もいるってことを。
「お、おい大丈夫か?というか怖くないんだな」
「まぁそういう両親の間に生まれたから。あ、そうだ。
名前、よかったら教えてよ。私は色美 レイ、よろしく」
「俺は黒川 竜真、よろしく」
- Re: 人間一人 ( No.2 )
- 日時: 2018/02/28 13:34
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
第二話 炎上した一軒家
「…なるほど竜真はここで依頼を受けて仕事してるんだ」
喰種関連の依頼を受けてさっきのように倒してきたらしい。
「なんか同じような境遇なんだね…私の両親も喰種に
食べられちゃってさ。でもずっと言われてきたの。きっと
優しい喰種もいるはずって」
「へぇ、でそれが俺って言いたいのか?」
レイは頷く。
「よしレイ、今からちょっと出かけようぜ」
「え?」
竜真は半ば強制的にレイを連れある店を訪れた。
「いらっしゃい竜真」
「おう」
レイはテレビの方に目を向け目を見開いていた。
炎上した一軒家があった。
「私の家…なんで…」
『その付近では二人の遺体が発見され、おそらく喰種の仕業と
思われます』
炎上する家を呆然と見つめ涙を流す。
両親が残してくれたものがいっぱい詰まっていた家が消え
哀しく何もできない自分が悔しかった。
他の店員たちも心配して様子を見に来ていた。
レイは涙を拭い気を取り直した。
「…まぁ仕方ないよね」
「よし、じゃあ俺がその犯人ぶっ飛ばしてやるよ!」
竜真はレイの顔を見てそう言った。
「レイ、と言ったね。良かったね彼に出会って…」
店長である芳村がレイにそう囁いた。
レイは普段の笑顔を取り戻した。
- Re: 人間一人 ( No.3 )
- 日時: 2018/02/28 14:07
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
第三話 九鬼
また別の場所ではラジオを聞く一人の青年がいた。
『次のニュースです。不在中の一軒家が何者かにより放火され
炎上する事件がありました。その周りには至る所に死体があり
喰種の仕業かと思われます』
「俺も有名になったな」
ラジオを聞きそう呟く。
レイの家に放火したのは誰でもない彼だった。
■
レイは一冊のノートを開いた。
両親が書いていたものだ。
「これは?」
「たぶんだけど私の両親を襲った喰種の仕業だと思うの。
私をおびき寄せようとしてるんじゃないかな…。確か
見た目は鱗赫、だっけ?それが一本あって羽赫っていうのが
あって、黒い髪で右目を隠す感じで包帯を巻いてたよ」
その部分を聞いて竜真はハッとした。
何やら心当たりがあるらしい。
「間違いないな九鬼だ」
「九鬼?」
レイには分からない。
なぜここまで空気が重くなるのか。
「……」
聞きたいけどやめておこう。
足手まといにだけはなりたくなかった。
そう心に決めレイはノートを閉じた。
- Re: 人間一人 ( No.4 )
- 日時: 2018/02/28 14:33
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
第四話 レイの過去
「…ねぇ改めて言わせてほしいんだけど…」
「何をだ?」
レイは改まって話をし始める。
竜真自身、なにを言おうとしていたか正直分かっていた。
「久しぶり竜真くん、あの時は頭真っ白だったから分からなかったけど」
レイは悪戯っぽく笑った。
■
幼いころ、私は両親と一緒にいた。
「良いかレイ。喰種は悪い奴ばっかりじゃないんだぞ」
そんなことばかり言われてたっけ。
私もそう思ってる。
その夜。目を覚まし私は酷い惨劇を見た。
一人の青年が母を喰らっていた。
すぐ分かった私は逃げないといけないって。
だからすぐに逃げて両親と仲が良い喰種のいる元へやってきた。
それがここ「あんていく」。
だけど家を着たときにはもういなかった。
■
レイは自身の出来事を全て話した。
本来なら憎む存在である喰種だが彼女からそんな感情は
感じられなかった。
「竜真くんもじゃない?両親を殺されて次は守るために
共食いし始めたんでしょ?結構これでも勉強したんだけど」
「…正解。じゃあちゃっちゃと九鬼探して殺すとするか」
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