二次創作小説(紙ほか)

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文豪ストレイドッグス5
日時: 2018/03/20 13:17
名前: 白銀 (ID: uJjLNBYk)

皆さんこんにちは。白銀です。
スマホの使いすぎだと親に怒られました。ギガを気にするくらいならWi−Fiをつなげばいいと思いますが、私の話は一切聞いてくれません。
・・・ただの愚痴ですね。すみません。
さて今作は前回の続きですね。
↓どうぞご覧ください。



「しかし、オッドアイがいたとはな。私も本物は初めて見る。しかも、色が違うだけでなく、光の加減で変わるのか、これまた珍しい。両目ともその色だったら、ひとつは私のコレクションにしたというのに。いやいっそ、売らずに私の手元に置いておくか」
ボスが詩織の左目をまじまじと見ながらそう言った。
「悪趣味だな・・・・・・お前」
「・・・口の利き方に気をつけろよ。先ほども言ったように君の命は私の手の上にあるんだ。私の指示一つで君の命を簡単に奪うことができるんだ。だがそうしないのは、君が我々の情報を外部に漏らさないようにどこまで知っているのかを聞き出すためだ」
「俺も言ったはずだ・・・俺の口は、相当、堅いとな・・・・・・」
詩織の鋭い視線とは裏腹に、詩織の体はかすかに震えていた。
「ん?なんだ、震えてるじゃないか。怖いのか?」
ボスは詩織の髪をわしづかみにし持ち上げた。
「ぐっ・・・別に、怖いわけじゃない」
「じゃあ、尚更なんだ?」
「お前には、関係ない・・・」
そういうと詩織はボスに向かって唾を吐いた。そのつばを拭いたボスは詩織の腹を蹴り飛ばした。詩織は椅子ごと横に倒れた。
「がっ!うぐっ・・・」
「お前を殺す前に、生かした状態でお前のその目をくりぬいてやろうか?人を支配する方法を知っているか。それは痛みと恐怖だ」
ボスはそう言うと、懐からナイフを取り出した。
大男はその様子を黙ってみている。
ボスは詩織の顔にナイフを近づけていった。そして左目にあてるかと思いきや、左目の上、額にナイフを付け、一気に引いた。
「ぐああああ!!!」
血が床に飛び散る。かなり深く切れたため、血がどくどくと流れ出ている。詩織が痛みに身じろぐが椅子で固定されているため動けなかった。ボスをにらむ詩織の目は、軽蔑の視線もあったが、かすかに恐怖が混じっていた。その恐怖を見逃すボスではない。
「昔にも同じような経験をしてきたのか?目に恐怖の色が浮かんできているぞ」
ボスの言っていることは正しかった。詩織は幼いころ両親から虐待を受けていたのだ。その時の恐怖が、今の詩織の頭を支配していた。
(忘れたつもりでいたが・・・やはり体が覚えているようだな。いや、体だけじゃない。心が痛みを拒絶している)
殺し屋になって以降詩織は拷問されたことはないが、様々な痛みを負ってきた。その時にはこんな恐怖は感じなかった。いつでも逃げることができたからだ。
だが今回はわけが違う。逃げられない。
「どうやら、俺の言っていることは正しいようだ。だったら、さらなる恐怖をお前に植え付けてやろうか?」
ボスは詩織の耳元でそうささやいた。詩織の目に恐怖の色が浮かんだ。






続く





あとがき
今回はここで終了です。
閲覧数が増えるってうれしいですね。
次回、お楽しみに!!


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