二次創作小説(紙ほか)

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[ハリポタ][鹿親子]端から木の実
日時: 2018/04/24 12:14
名前: お菓子工房 (ID: T0oUPdRb)


初めまして、お菓子工房です。
さて、話の傾向はジェリリ+ハリーのお話になりました。
優しいが、悩みを抱えているようなジェームズが書きたかったです。

それでもいいよという方説明文見て下さい。

優しさがジェームズの強みな
主人公ジェームズがいます。

説明文は見て貰えたでしょうか?
それと、ですね。

恋愛小説
がんっっ?

優しいジェームズ
(^w^)ふむふむ

恋愛要素キスまで
「・・・////////」

子育て要素あり。
♪♪ヽ(*´∀`)ノ好きだー

設定二次小説です。
この物語は二次であります。 
想像のお話です。
別人です。

以上を読んで頂いて、それから見てもいいかなって方はどうぞよろしくお願いします。

お話は2ページ目から始まります。
トップの2をクリックしてください。
よろしくお願いします。
それと1ページ目の下に行くとno9が3ページ目です。4ページ目はその更に下です。

お菓子はチョコレートとか好きです。

それでは、どうぞ。

Re: [ハリポタ][鹿親子]端から木の実 ( No.2 )
日時: 2018/04/25 13:24
名前: お菓子工房 (ID: KG6j5ysh)

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   第1話端から木の実
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
薄く形に成らない雲が空を覆っていた。
まるで雲を遠くまで運んで行くように、風は加速して力強い風を送った。
後ろに重なった太陽は、風と雲を通して地上を照らしながら真上へと登っていた。
ヒヤリとするような肌寒い、秋の風が、丘の方から麓の林に流れて来た。
樹齢三千年の樫の木は、風に吹き付けられて、葉先をザワザワと、鳴らしていた。
樫の葉から零れ落ちた小さな赤い影は、残像を残して落ちていった。
短い枝の形をした生き物だ。
その赤い小枝は、しっかり者だった。
落ちる間も、何かを見つけようとしたり、冷静に探して正面を見ていた。
正面にある樫の枝には、一匹のリスが居た。 
そこで危険に気がついた。
その見つけたリスを追う為に、リスの居る木を目掛けて空を飛ぼうとした。
赤色の小枝は落ちながら、樹の側面を蹴っていた。
今、風を掴んで空を飛んだ。
飛びながら葉っぱの手を前方の枝に伸ばしていた。
ゆっくりと、樹や、葉の色が溶けだした。
まるで、長い時間を掛けて空に吸い込まれるように溶けていった。
白色と、茶色や、葉の色が、回りに回って溶け込んだ。
ふいに気付いた。
何かが違っていた。
リスが、遠ざかっていった。
飛べなかった。
地面からの上昇気流に、浮かされたのだ。
涙が、1滴空に浮かんだ。
リスを思って悔しくなった。
そして赤い小枝は、風に吹かれていった。

近くの土を踏みしめる足音がしていた。
足音が止んだ。
その辺りで黒髪の青年が、足を止めていたのだ。
風がビュウと、耳元で唸るように過ぎていった。
そして黒髪の青年は、目の前の空中に吹かれた枝が、何か心で分かってしまった。
まるで哀愁漂う動物と、重なった枝の姿に、その心が染みるように広がったのだ。
枝は生き物だ。
無視出来るはずがなかった。
体が動いたのも突然の事だったがそれから起きた事もまるで覚えていない、一瞬のような事だった。
先ず最初は、ふわりと、首から外したふわふわのマフラーで枝を受けとめた。
次に「ひゃ?」と思わず出た声と、同時にコートが、背後で音を立ててバサバサと揺れて、氷のように冷たい突風に翻った。
そして、ふわふわのマフラーで、両手がふさがったまま、突風や、頭に当たる飛来した枝を受け、やり過ごした。
あまりの風の強さに、マフラーの中の枝の様子を心配していた。
柔かく包まれた枝は、どこかぼんやりしていた。
更にまた 、「へ、」と戸惑った声が出て、ビュウビュウと顔に絡みつくように、紐が揺れた。
最後に小さくコートが揺れて持ち主の青年は、マフラーの枝に、ふわりと、柔い榛色の瞳を向けて言った。
「大丈夫かな?」
黒色の髪の青年は、黒色のコートに、青色系統のマフラーを着ていた。
普段の瞳は、木の実ヘーゼルナッツの柔な明るい、優しいような榛色だ。
今は、そこに心配したような気配が、にじみ出ているようだった。
樫の葉が、ざわざわと風に揺れて、樹はでこぼこしていて、ずっしりしていた。
なるべく、目の前の小さな枝を恐がらせないようにしたかった。
そっと瞳を伏せて、歯を見せないように、衿元の服を手繰り口を覆っていた。
もしかしたら、人の歯でも小さな枝にとっては、獰猛な牙に見えてしまって、恐がらせる事になりそうだと思ったのだ。
枝の赤い目が、ぱちぱちしてソローリと、赤い葉を手のように使って、起きあがった。
すると、そこが地面じゃない事と、着実に、違和感を感じていた。
更に赤色の枝にとって違和感は二つあった。
先ず最初に、仲間と一緒に棲んでいた樹を見てから、後ろの青年を見た。
ぼんやりと、その二つを考えた。
目の前の青年が人間だと知る前に、沢山の事が、川のように流れて入ってきた。
流れて入った成分は、人間の古い名と、他にも新しい名前を浮かび上がらせた。
浮かび上がった新しい名前を青年に、命名した。
(「森のジェームズ・ポッター」)
それだけ名前を付けていたら、森のジェームズから不安な心が流れてきた。
それは、非力な自分を悔やむ気持ちだった。
意外に思って、じっと見つめた。
それから体を動かして樹に移った。
直ぐに姿を消した。

青年は、枝が動けた事で芯から安心した。
彼を見送ろうと榛色の瞳をそっと、開いた。
樹に枝が居ないかと近付いて、姿を探した。
一瞬、強い決心を宿した赤い瞳が、見えた気がした。
まもなく、樹に同化したように動いて見えなくなった。
手にはまだ暖かな気配する。
心配そうに腕を下ろして立ち上がった。
土を払うと、枝葉を見上げながら思った。
今度は、幾分彼に和んでもらえるといい。
彼は通称、木の妖精ボウトラックルという名で呼ばれている生き物だった。
ボウトラックルは、何か固い決意をしていたようだった。
そして青年は、樹の辺りを見送るようにして見上げた。
ザワザワと、葉が揺れて風の音がした。
赤い枝の姿が上から降りてくる気配も感じない。
仕方なくそっと脇に置いていた鞄を抱えて、青年は歩きだした。

赤い小枝の様なボウトラックルは、青年こと、森のジェームズが、立ち去る様子を見ていたかったけれど、すぐに振り返って、リスの後を追っていった。 
赤い残像を残して、小枝のような姿でリスと樹を伝い降りた。
それから、近くにある樹の枝葉から落ちてきた別の細長い枝らしき影が、赤い小枝の先輩を追うように、葉から葉へと吹かれて移りながら探していた。
しかし、冷たい突風がよく吹いてくるので、枝の妖精は、葉に捕まった。
探していた赤い小枝の先輩は、樹の虚へと、リスを連れて一緒に見えなくなっていった。

Re: [ハリポタ][鹿親子]端から木の実 ( No.3 )
日時: 2018/04/10 12:49
名前: お菓子工房 (ID: EM5V5iBd)


静な風が、小さくザワザワと葉を揺らした音と、足元の地面を感じながら青年は、瞬きして、そうっと目を開いた。
大木の開けた場所に日が、差し込んでいた。
小さな水飛沫が、一滴目の前に跳ねた。
ゆっくりと、周りの色を反射しながら落ちて、地面に吸収された。
川の音が、近くで流れていた。
足下には、片手に乗る程の何の変鉄もない石が、所在なげに敷き詰めてあった。
その先に小川が、流れていた。
頭上の葉が、ざわめいた。
樫の葉が突風に混じって、目の前を通り過ぎ、心に暖かい塊のような物が、溢れていく。
黒いコートの端が、はためくのが見えた。
足下の小川は、ゆったりとしていて、どうもここは、心地よさそうだ。
水面の波紋が、風に吹かれて変わり、水飛沫は石に柔かく散り続けていた。
滑らかに流れる川面が、反射して、周りまで広がっていた。
日の光は木陰に模様を作って、風が起こる度に、水面の波紋が写り込んだ。
それは、まるで綺麗だった。
その情景に心和ませて、小川に近付いた。
青年はふと、水面に気になる石を見つけた。
茶色の石が、川面の氷と一緒に流れて来た所で、大きな石に着いていた。
目を引かれた石を見て、更に興味を引かれる物を見つけた。
誰も居ないのに、思わず話掛けていた。
木の後ろに居た茶色の子リスは、突風にぎゅっと目を閉じていたが、青年の挙動に、興味を引かれて覗いた。
「こんにちは。いい天気だね。所で、それは氷みたいだね?」
突風に揺れる水面の上で、顔を出していた岩石に石が、ぴったり流れ着いていた。
その間に見えている氷に、怪訝な顔して、一瞥した後、杖を引き抜いて氷に向けた。
魔法が掛かって氷らしい何かが、手の中で少し溶ける頃、青年は塩を抽出した所で、異変を感じた。
同時に関心して言った。
突風にマフラーが、はためいた。
「今日は、水が楽しめる日和だよね。
君はマグルの塩化ナトリウムかな?
よろしくね。」
優しく榛色の瞳を細めて、抽出した塩を見ていた。
塩に語りかけるように謳い、心で聴いた。
初めて抽出し、そっと試しに1度触れてみた。
一粒一粒が、小さく滑らかで、さらさらして、反射し合いながら折り重なって着地した。
「魔法の準備はいいかな?行くよ?」
青年は綺麗な光の反射を見て、杖を持って魔法を掛けた。
何やらふわふわと、暖かい光が、浮かび、塩は包まれていった。
どうやらそれは、不思議な変身であるらしく、何かさらさらと砂時計のように落ちて、波紋を描き、動いて形が広がり、光の粒は、右に左に動いて厚みを作りながら、大きい物に変わって、だんだんと変身を遂げていった。
マグルの塩化ナトリウムは、くるくると回転してまるで神秘的な幻影を見せ、隣へ隣へと様々な形の美しい結晶に変身していた。
青年は変身を見ながら、その過程で、不純物も取り出したのだ。
それらは氷らせた。
元気になった氷は、キラリと反射した。
その最中、小さな陰が見えた。
ふわふわしていた。
シマリスかな?
程なくして、震えたような、細かく息をする茶色のリスが、水を飲みに来た。
更にその後を追うように、枝と草が、まるで一匹の生き物らしく動き、リスの周りを回った。
それから枝は、綺麗な放物線を描きながら水面に目掛けて飛び込んだ。
茶色のリスが、水面に向かい、今まさに飲む所で、バシャンッと枝と草が跳ねてなかなか飲めないのだった。
青年は、水面の跳ねた場所に、赤い残像を残す小枝の影を見付けた。 
あれは、先程の赤い目の小枝だ。
青年はそうっと、影に気をつけて離れた。
赤色の小枝はリスに、小川の水を飲ませないようにしているようだった。
小川の氷から塩が抽出された事と同時に、解析を済ませた青年は、続いて汚れた土を見ていった。
そっと触って調べていって思った。
土は病んでいた。
川と土と荒れる風。
この状況だからこそ、赤色の小枝も食物連鎖を守るしかなくて出てきたのだろう。
彼等は森を守る生物だ。
それにしてもと、青年は思った。
手の中の変身を続けながら、小川を見た。
赤い小枝が、バシャンッと飛沫を立てた。
それにしても、樹の妖精ボウトラックルが、川に飛び込むなんて無茶な事をどうして?
一匹のリスを守るために、それだけで飛び込むだろうか。
そんな事を思って青年は、もう一度赤い小枝とリスを見た。
リスは走って、何度も水飛沫をかわすが、ボウトラックルの枝のような体が、立てる水飛沫で、怯んだのか、辛うじて飲んでいなかった。
青年の魔法で、いつの間にか変化が終わり、石になった元、塩化ナトリウムを含んだそれは、空を飛んでいった。
その石に杖先を向けると、直ぐに鳥に変化した。
陸のリスが、鳥に気を取られている間に、魔法で摘出した塩の原因と、水質を確保するのに充分なろ過を、変身術で進めていった。
変身する呪文等の媒体がある内は、元素変容が掛かるのだが、元素に関しては例外がある為、変身術を行使する時は、様々な魔法を駆使して、複雑な過程により、本物に似せたりして変身させるのだ。
それにより変身術は、一筋縄ではなかった。
過程から色んな結果を出し、良く似るまで調整していった。
調整が終わり、水面から水を掬うと、両手で飲んだ。
塩の味はしない。
更に元素の解析を確認して、優しげに言った。
「もう、僕が居なくても大丈夫だね。」
元気になった小川に青年は晴れやかな笑顔を見せた。
鳥は石に戻っていった。
鳥に驚いてまた、いっそう震えたリスは、木の虚から石を怖々眺めた。
そんなリスを遠くから、そっと水を飲みに来る様子を窺った。
震えながらリスは、水面に近づき、水面に顔を近づけた所で、直ぐに飲んだ。
以前と同じに水を飲む時に、瞳を輝かせていた。
そんなリスを嬉しく思って、見ていた。
すると、赤い残像を残した枝のボウトラックルが、そっと葉っぱの手を伸ばして、安心したように凭れて、嬉しそうに笑っていた。
声を落としてそっと、遠くから話す。
楽しそうに笑顔で、リスに転がるように凭れながら抱きつくボウトラックルを見ていた。
「家族なのかな?」
そのまま見ていて、ゆっくり言葉を繋いだ。
「愛だよね。」
そう言って、そろっと辺りを見る。
あれ居ない。
青年が立ち上がると、コートの後ろに付いた黒色の目をした枝のような、魔法界の木の妖精ボウトラックルがいた。
黒色の優しく人懐っこい瞳で、同じように、たまたま青年を抱きしめていたのだった。
その少し前は、枝のような細い体を丸めて、木の根元から怪しい、青年、森のジェームズを警戒しつつ、リス達を見守っていた。
最初に単体で、小川に飛び込んだボウトラックルの赤い先輩に、尊敬の念を感じていた。
青年が、水質を綺麗に変えていった時は、嬉しくて、澄んだ水の気配がしたので、仲間と一緒に喜んだ。
そろりと、伺いながら近付いて、生きて居る先輩妖精の幸せそうな表情と、リスへの愛を強く感じて、思わず嬉しくなり、隣にいた青年を抱きしめたのだ。
青年はボウトラックルが近くに来たことを少し前に感じていた。
仲間のボウトラックルを心配した様子だった。
姿が見えなくても、まだ近くに居ると思っていた。
明るく柔い榛色の瞳をリス達に向けた。
最後に、小川の方を一瞥した。
ふわふわと動き回るリスと、枝の棒のような妖精を目の端に写すと、瞳を優しく細めて微笑んだ。
そしてその場を後にした。

青年の振り返った後ろ姿、背面のコートの端に、優しく、人懐っこい黒い瞳の樹の妖精、ボウトラックルも、たまたま降りずに、抱きついた形のまま付いて行く。
青年は、コートのボウトラックルに気付かないまま歩いた。
風に吹かれながら林の中の樹を見ていて、思っていた。
近くに居たボウトラックルは、姿を眩ましたのだろうか。
さくさくと、土を踏み歩く。
なんだろう?
まだ魔法の痕跡が、消えてない気がする。
まさかと思って、ふいに歩みを弛め、足を止めて、靴の裏側をひやひやした思いで見た。
良かった。
踏んでいない。
近くにいるのに、隠れたのだろうか。
思わず残念な結果に申し訳なくなって、青年は言った。
「おどかしてしまったかも。」
それはまさしく、落ち込んだという感情だった。
たまにあるのだが、俗に言う1つの事にあまり拘らずに抜け出そうとするのは例えば、こんなふうに日の光に頼る事を言うのだろうか。
日の光と突風を感じながら、視界に写る土と短い草と一緒くたに、別の茶色の石が、飛ばされるのをドキドキして、目で追っていく。
息吹くような気配。
生きているはずはない。 
風に飛ばされた茶色の石を見た時、川面の茶色の石を思い出した。
本当に生きていないのだろうか?

大きな木々の間から、どこか澄んだ気配と匂いがし、地面から浮き出した根は、静かな地中に延びていた。
そこらの地中には、堆積された柔かい土と小さな石と砂利が豊富に積まれ、遠くまで続いていた。
しかし、今ごろ地表から吹き上げられ、パキパキと凍りついた音が、遠くから、砂利に響いて近づいていた。

Re: [ハリポタ][鹿親子]端から木の実 ( No.5 )
日時: 2018/04/10 12:49
名前: お菓子工房 (ID: EM5V5iBd)

初めまして、こんにちは。
お菓子工房です。
お話読んで頂いてありがとうございます。
此方はご案内と後書きです。

*ご案内*

お話は2ページ目から始まります。
トップの2をクリックしてください。
よろしくお願いします。
それと1ページ目の下に行くと現在no9があり、それが3ページ目です。


後書き*1*
読んで頂いてありがとうございます。
後書きです。
訂正文です。     
それでは、どうぞ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
訂正箇所です。
2018年3月28日
()の中が変える前です。
2項目の一文の
小川について(ここだけは澄んでいるようだ。)
から、ここは澄んでいるようだ。
にしました。

(土は病んでいながらまだどこか、綺麗で澄んでいるようだ。)
を土は病んでいるようだ。
にしました。

自然を(頼るしかない事を言うのだろうか。)
を頼る事をに、変えました。


2018年3月29日
トップの消えた字というのが、その、これです。
初めましてお子工房です。
(初めましてお菓子工房です。)
話の傾向はジェリリ+ハかいのお話になりました。
(ハリー)が、ハかいになってました。
すみません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

初めまして。こんにちは。
お菓子工房です。
どうも、いらっしゃって頂きまして、ありがとうございます。
それなのに、すみません。
只今、殆どが手直し中でございます。
期間限定でおまけの話と(o≧▽゜)o手直し前の物を載せさせて頂きました。
すみません。
おまけと1項目2項目 はno7とno8に、3項目4項目は後書きにございます。
此方の掲載期間は、およそ2週間です。(4月10日から 4月24日までです。)
それでは、どうぞ。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
<訂正前の3ページ目と4ページ目です。訂正後のはno9にno10に予定です。>
ヒヤリと冷たく激しい突風を感じて、青年は目を開いていった。
目の前に広がるのは、日の高い空と氷と水飛沫が上がる秋の小高い丘陵の林の中の光景だ。
自然の突風に榛色の瞳を優しく細めた。
着てきたコートの端が、はためくのが見えた。
青年はコートの揺れに、ふと概視感を感じた。
目の前に広がった景色は、現実とは違う曖昧な境界世界が浮かんでいた。
これは少し前に、立ち寄った小川の記憶だ。
小川はゆったりと、心地よく沢山の波紋が風によって変わり水飛沫は、石へと柔かに散り続けていた。
ゆらゆらと、川面が日の光にあちらこちらに反射し、模様を変え林の木々へと写した。
その美しい景色に心を和ませて、優しく微笑むとその中に気になる石を見つけた。
茶色の石は、川面の氷と一緒に、流れて来た所で大きな石に着いていた。
そして、青年はゆっくり石の先を見て驚いて、誰も居ないのに思わず言った。
木の後ろにいる茶色の子リスは、突風にぶるぶるしていたが、青年の方を見ていた。
「 「今日は、水が楽しい日和のようだね。
君はマグルの塩化ナトリウムかな?
よろしくね。」 」

青年が言った言葉を聞いていた。
突風に揺れる水面に、顔を出している石の裏に、小さな石がぴったり張り付いていた。
その間に見える氷に眉を寄せた。
一瞥した。
その後、杖を手に取り氷に向けた。

氷は剥がれ、茶色の石が現れた。

今、目の前で枝と、茶色の石が広がり風に飛ばされていた。
持っていた氷もこぼれ落ちて飛ばされた。
飛ばされた氷に落ちついて振り返りながら、氷と空中の石を鳥に変えた。
石の表面を鳥の様に、膨らませて羽毛のように、ふわふわさせるのが森のジェームズは好きだった。
持っていた氷を次々に、増やして、氷の鳥へと変身させていた。
鳥が羽ばたいて、地面に潜った残像が、見えていた。
氷が溶け込んだ。
その時何か、コートの裏側から驚いたような声が聞こえた。
「「ひえっ」」
ふと、声に反応して背面の足元を見た。
そこには、土がある位で何もない。
続いて、コートを見た。
森のジェームズは、怪訝に思った。
このご時世、着ている服が話をするのだろうか。
それでも今年で1981年になったんだ。
まるで近未来の予想されたSF映画のように、服が機能的になってしまうのもあり得なくはない。
そう思って、コートさん?と、森のジェームズが声を掛けようとした時、風でコートが広がって、そこに枝が大の字に引っ付いていたのが見えた。
黒い枝だ。
少し見えた。
どうして枝が?
森のジェームズは、おかしな事に気が付いた。
魔法の気配がした。
ボウトラックルかも知れない。
「コーー・・・ボウトラックルさん?」
コートをそっと、手繰り寄せた。
そこには無地の黒が広がるだけで、服のタグ以外は何も付いてなかった。
近くにいたような気がしたのに。
どうしてだろう。
もしかしたら、見つからないように、隠れたのかもしれない。
森のジェームズはまたもや、落ち込んだ。
きっと、怖がらせてしまったんだ。
今度は歯を閉じて、話かけよう。
「ふんふふん。」
歯と口を閉じて、リズムをとって話しかけるようにした。
そうこうしてる内に、魔法で溶けていた石の元素を含んだ氷の粒子を、辺りに増やしていき、地面を氷らせていった。
みるみる内に、地中の砂利まで、増えて氷りついていった。
リズムでボウトラックルの気を引いていた森のジェームズに、また、声が聞こえていた。
「「かちかち」」
間違いじゃなければ、かちかちという声がコートから聞こえて来た。
コートに居るようだ。
でも、これは、もしかして?
森のジェームズはリズムを取りつつ、そう思って話かけた。
「?ふん、ふ、ふ、寒いのかな?大丈夫ですか?」
森のジェームズの声は心配して辺りに聞こえていた。
そこで、何かに気が付いたように、土に掛けている魔法とは別に魔法をかけた。
暖かく、なるように。
ボウトラックルは、コートの折り返しの裾にいて、落ち着いて座り、近くに現れた小さな湯タンポで暖まっていた。
心配する気配が、森のジェームズから、した。
しかし、ほんとうに暖かい。
これが魔法の効果だろうか。
初めて見た魔法使いに驚いていた。
黒い枝のボウトラックルは、優しい気持ちになっていた。
見上げて嬉しそうに湯タンポを両手で持ちながら、小さく安心したように言った。
「「森のジェームズ・ポッター」」
森のジェームズからも安心してほっとしたような気配がしていた。
地表から地中へとパキパキ音がして、害のある成分を氷で閉じ込めさせながら、森のジェームズは自然界の元素を心で、呼び掛けた。
有害な氷だけを呼び寄せたら、その後で変身術を解除した。
氷の鳥は、元のそれぞれの石や、氷になっていった。
石や氷に閉じ込められた地中の有害な元素を確認して、冷凍ケースに入れていった。
森のジェームズはそんな風にして辺りを歩きながら、ポケットの小さくした冷凍ケースに、次々と、石を増やして入れていった。
コートの黒いボウトラックルは土が綺麗になっていく様子を見て嬉しそうに言った。
「 「これは、凄い。土が綺麗になっていく。枝の節目だ。まるで沢山の枯れ枝や葉っぱで、美味しい土を作っていくようだ。」 」
自然形態がなるべく、壊れないように原因を取り除きながら、林から丘に向かって歩いていた。
その最中、コートの裾にまた一つ枝が風に流れるように、くっついた。
白銀の枝だった。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
白銀の枝はボウトラックルだ。
黒のボウトラックルと、赤のボウトラックルを引き合わせて、両者を残し、また風に紛れるようにふうっと消えていった。
その後もコートのボウトラックルを気にしながら、森のジェームズは歩いていた。
前方に、またリスを見掛けた。
どうもリス達はあちらこちらで被害を被っているようだった。
先程のリスは水だったが、今度はどうだろう。気にしながらそっと伺う。
今も土に掛けている魔法を緩めずに、集中しながら、そんな風に思って、気が気ではなかった。
見た時から辛うじて、震える足を枝に掛けていた。
今正面に見えている、頭に白色と茶色のシマシマな毛並みのあるリスは、一番細い枝に捕まり、次の枝に乗り移れずにいた。
リスはまるで、雛鳥が殻を破るようにピタリと震えを押さえ秋の突風を背に颯爽と走りだした。
しかし秋の突風は気まぐれで、馴れた親鳥でもコントロールが難しく、リスならば直さら出来ない。
そのリスは走りながら、別の突風に浮かされていき足場を崩した。
森のジェームズは石を柔い鳥に、変身させて受け止めていた。
リスに会う度に見かねた森のジェームズは石を増やしていった。
増やした石は先に流されたリスに寄り添って変身術で柔らかい羽毛の鳥になり受けとめてくれた。
林を出る頃には、突風の小動物なんて、何のその。
最後のリスは森のジェームズが受け止めて話掛けた。
ふわりとした後、枝に戻ったリスは気づかなかった。
「不思議な概視世界にようこそ」
ふと、優しく笑みを見せて榛色の瞳を細めて微笑みを向けた。
森のジェームズは歩きながら、木に良く成長する水を撒いていた。
木の実が増えていった後、その場を去った。
いつかリスがひっそりと隠れ育った実を驚いて、探し当てる時を楽しみにした。
そんな風に暖かな気持ちで見ていた。
森のジェームズは優しく瞳を細めて微笑んで、リスと目を合わして、受けとめていた。
最後にもう一度振り返って一瞥した後小川と林を後にした。
その先の丘は原っぱが生えていて、不思議に積み重なった平らな塔が、見えるのだった。






第1話 端から木の実完




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