二次創作小説(紙ほか)

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文豪ストレイドッグス8 完結
日時: 2018/03/28 16:29
名前: 白銀 (ID: uJjLNBYk)

皆さんこんにちは。白銀です。
携帯没収されそうです・・・( ;∀;)
桜が至る所で満開になってきました。春ですね〜。
私は昼間の桜よりも夜桜のほうが好きです。皆さんはどうですか?
今までで一度も花見をしたことありません!
えー、さて今作も続きです。最後までお付き合いお願いします!
↓どうぞご覧ください。




「・・・・・・ここが詩織の監禁されている場所か」
国木田が草をかき分け敵陣を見据えながらつぶやいた。
「国木田君、作戦に変更は?」
「ない。谷崎、行けるか?」
「いつでもいけます」
「よし、では作戦決行だ」
国木田の合図とともに雪が舞う。谷崎の異能「細雪」だ。
敵はこちらに気付くことなく内部への侵入に成功した。
「乱歩さんの推理によれば、詩織の監禁場所は地下らしい。ここからは別行動だ。敦と太宰、与謝野さん、賢治は地下へ向かえ。俺と鏡花と谷崎は地下へ近づくものがいないかの警戒をする。何かあったら連絡しろ」
その指示とともに敦たちは地下へ向かい走り出した。
そのころ地下では、
「さて、過去に戻すのも飽きてきたな。そろそろお前がどこまで知っているのか話してもらおうか」
ほとんど意識のない詩織を見下ろしながらボスはそう言った。
詩織は肉体的にも精神的にもボロボロだった。
血が流れすぎて意識がはっきりしない。起き上がろうにも体に力が入らない。
「最初の威勢はどこへ行ったんだろうな?」
「だま・・・れ・・・」
詩織は息も絶え絶えになりながらもボスをにらみつけながらそう言った。
「ふん、その目つきだけは最初から変わらんな」
ボスは倒れている詩織の近くで屈んだ。
「哀れだな、お前が過去に行っているとき俺たちにも過去を見ることができるんだ。お前の無様な姿を見ていたぞ」
「・・・・・・」
「可哀想だと同情すらしたよ。なんて哀れなんだってね」
「・・・・・・」
詩織はボスをにらみつけたまま何も言わない。
ものすごい勢いで扉が吹っ飛んだのはそんな時だった。
「何だ!?」
扉の合った空間の向こうから少年が笑顔でこちらをのぞいていた。
「詩織さん、いました!」
その声と同時に手足が虎に変貌した少年がボスに突っ込んできた。だが間一髪のところで大男がボスを守護する。その戦いの間を潜り抜け、包帯を巻いた長身の男と、スラリとしたスタイルの女性が詩織のもとへと走ってきた。
「太宰・・・さん・・・与謝野、さん」
「生きてはいるようだが、危険な状態だねェ」
「何故・・・ここに・・・?」
「乱歩さんが詩織君の居場所を突き止めてくれたんだ」
「乱歩さん、が・・・」
「詩織、今はしゃべるんじゃないよ」
与謝野がてきぱきと応急処置を始める。
「こんなになるまで殴られたんだね」
与謝野が詩織の赤くなったほほに優しく触れる。その優しさは同情ではなかった。純粋な優しさに詩織はいつの間にか涙を流していた。
「うっ・・・くっ・・・・・・」
「詩織君?」
「すみ、ません・・・」
詩織は腕で顔を隠した。太宰は詩織に優しくつぶやいた。
「よく頑張ったね」
与謝野の応急処置が終わるころには敦は敵の制圧を終えていた。
「敦君も、だいぶ異能を使いこなしてきているね」
「はい。・・・それで詩織さんは?」
「与謝野さんが診てる。もう大丈夫だよ」
「そうですか、よかった」
詩織はその後与謝野の治療のおかげで無事に回復した。国木田が詩織に休めといったが、仕事がたまるからという理由で休むということはしなかった。与謝野はある心配を抱いていた。それは詩織の精神面だった。
あれだけ忌み嫌っていた過去を見せられ、憔悴しきっていたのは治療をした与謝野だからこそわかることだった。辛い気持ちをひた隠しにして仕事をしていえることを与謝野は心配していた。
そんなあるとき、与謝野は詩織に話をした。
「あんた、大丈夫なのかい?」
「何がですか?」
「心だよ。あの時何があったのかは知らない。でも相当辛い目にあってきたっていうことぐらいわかってる。辛いならそう言ったほうがいい」
「確かに辛い記憶を見せられました。ですが、それを乗り越えなければ、俺は強くなれない。どうやって乗り越えるのか俺は知りません。でも、周りにそう言っても、何も変わらない。だから、自分で何とかするしかないんです。心配してくれたことには感謝します。ですが、与謝野さんの思うほど俺は弱くはないと思っています」
詩織はそう言うと、仕事に戻った。





——完——






あとがき
ようやく終わりましたね。疲れました。
駄作ですが、今後ともよろしくお願いいたします。


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