PR
二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- マテマテ
- 日時: 2018/03/29 19:34
- 名前: 柊凜 (ID: 2ft.mOaW)
「ごめんね、ごめんね、お母さんを許してね。」
漆黒の寒空の下。女性が泣いている。この世で1番愛おしい人のふっくらと膨れ、ピンクに染まった頬を撫でながら涙を流す。しかし籠の中ですやすやと静かな寝息をたてる赤ん坊は知ることは無い。涙のわけもこれから自身に降りかかる出来事も、何一つ。
突然すみません!こんにちわ柊凜です!以前ライアという名前でやっていました。中には読んでくれた方もいるかも知れません。ぜひ暖かな目で見てくださいね!
- Re: マテマテ ( No.1 )
- 日時: 2018/03/30 09:46
- 名前: 柊凜 (ID: 2ft.mOaW)
トントントン、
whindomiruに野菜を切る心地いい音が響く。紗綾は小さく鼻歌を歌いながら黎夜と伊吹のために朝食を作っている。ここに来てから約半年、これが紗綾の朝の日課だ。
そこへ目を覚ました2人が2階から降りてきた。
「おはよう紗綾」
「おはよう」
「おはようございます。伊吹さん、黎夜くん」
眠たげな伊吹と黎夜に笑顔で返事をすると、紗綾は手際よく料理をつぎ目の前のカウンターに置いていく。
「いただきます。」
そう言って朝食を食べる伊吹と黎夜に優しく笑うと、フライパン等を洗い始めた。全て洗い終えると紗綾も黎夜の隣に座り
「いただきます!」
そう言って食べ始める。
「黎夜くん、今日はどうかな?」
「うん、美味しい」
「良かった。」
これが紗綾、黎夜、伊吹の朝の風景。3人にとってこれが当たり前で見慣れたものだった。紗綾と黎夜は朝の身支度を済ませ
「じゃあ行ってきます。」
と声をかけ学校に向かった。外は春特有のふわっとした温かさと桜のほのかなピンクで鮮やかに彩られていた。これから起こる悲痛な出来事とは裏腹に、
Page:1
PR