二次創作小説(紙ほか)
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- 銀魂−第二の万事屋、参戦!−
- 日時: 2018/04/22 16:48
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
一見見れば少し大きく普通の宿に見える。
だが看板を見れば
『万事屋 色彩』
その店員たちが中に待っている。
キャラ設定1? >>01
第一章 注文は万事屋二つと真選組一つ! >>02-06
第二章
- かぶき町 都市伝説 ( No.6 )
- 日時: 2018/04/22 16:46
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
真選組の書庫。
そこで数人の隊士たちがあるものを見ていた。
「隻眼の狂人に青い、バーサーカー?」
「どうしたんだ?沖田」
◆
その男の特徴といえば隻眼ということ。
一度は死刑になり捕まっていたものの隊士を殺し脱走。
自分に関するすべての資料を消し去った。
彼の動機は愛が欲しかった、どうやら過去に何かあったらしい。
その男の特徴は青髪。
何度も隊士を送り込んだが全員殺された。
そのうち姿をくらまし存在を忘れられた。
◆
「…」
全員が黙り込み静かになる。
「そろそろ仕事に戻らないと土方さんに叱られそうですね」
場所は変わって町の裏路地。人通りも少なく今は夜だ。
そこにたった一人、京夢は立っていた。
「…何年ぶりだろうな。こんなところに来たのは」
あの親子に拾われるまではずっとここにいた。
他の路地裏には十里が立っていた。
「ある意味、懐かしい場所だな」
彼もまたあの親子に拾われるまでずっとここで犯罪に手を
染めていた。
京夢のほうに戻って。
「あ、京夢!」
振り返ると手を振る唯花が立っていた。あの時と同じように
駆けてくる。
「もう探したんだよ?莉音さんも十里を探しに行っちゃって
今は蒼月に留守を任してるの、早く帰ろう」
「…そうだな!ごちゃごちゃ言われる前に帰るとするか」
再び十里のほうに。
「十里、ここにいたのね」
「…莉音か」
莉音は彼の隣に立った。
「早く帰りましょう?唯花ちゃんは貴方のことも心配してたわよ?」
「…俺にはもったいないな」
「そうかしら?とにかく早く帰りましょう」
- 過去、唯花と出会い ( No.7 )
- 日時: 2018/04/22 17:00
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
何年か前。まだ唯花の両親が生きていて莉音が従業員の頃。
「よーし唯花、今日は私とお父さんと出かけましょうか」
黒髪のミディアムヘアの女性、彼女は唯花の母である明香。
「え!?お父さんとも!」
「なんだ?俺と出かけるのは嫌か?」
背丈が高く藍色の和服を着た男、彼は唯花の父である祐善。
「ううん嬉しいからつい、早く行こう!」
「だな。すまないが莉音、ここを頼むぜ」
「分かりました。お気をつけて!」
◆
「なぁ聞いたか?また隻眼の狂人が現れたんだと」
祐善は耳を疑った。その住民に話を聞いた。
「あー祐善さん。その子は娘かい?」
「あぁ、俺たちの自慢の娘だぜ!可愛いだろ?」
「祐善さん、アンタも気を付けなよ。隻眼の狂人はそういう
子連れの人を狙うって話だ」
「分かってるって。もしもの時は俺が全力で二人を守る」
祐善は歯を見せて笑った。
「ははは、流石ですね。ではお気をつけて!」
「おう、ありがとな」
「ふふっ、貴方。私たちを守るためとはいっても無理は禁物よ?」
明香はそう言った。心配そうな顔だ。
「当ったり前だ。娘と妻を置いて死ねるか」
そんな幸せそうな親子の後を一人の少年が見つめていた。
口角が吊り上がり片目の瞳孔が三人を見据えていた。
彼似もまた辛い過去があった。
- 隻眼の苦しみ ( No.8 )
- 日時: 2018/04/22 17:16
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
少し前のある民家。
「あーヤダヤダ。なんでこんな子が生まれてきたのかしら?」
両親から向けられた軽蔑の目。理由は簡単、その息子は生まれつき
片目がない。そのせいで気味悪がられ、親である彼女らも
嫌な噂が流れていた。
「こんな子、生まれたときに捨てればよかったな」
窓からは仲良く手をつなぐ楽しそうな親子の声がした。
羨ましいという気持ちからいつの間にか恨みに変わっていた。
「お、おい待て!」
男は尻もちをついた。少年にとって男のその眼は快感だった。
散々自分をコケにしてきた男が今、自分を恐れている。
「フフッ、アハハは、ハハハハハハッ!!」
◆
そして今。
「ゆっくりしてたら夜になっちまったな」
祐善は頭を掻いた。
「お父さん、お母さん、美味しかったね」
「そうね、また食べに行きましょうか」
夜の道を行く三人。突如、何者かに襲われた。
「っとと!」
刀を抜き攻撃を弾いた。
そこには隻眼の少年がいた。
「お前が隻眼の狂人か?噂は聞いたぜ真選組に逮捕されたが
そこから逃亡したとか」
「羨ましいな〜ねぇお嬢さん?」
唯花は祐善の裾を引いた。
「唯花、お前は母さんといるといい。俺はお前を巻き込みたくない」
「う、うん」
「りゃああああ!!!」
短刀で祐善に斬りかかる。祐善は全て刀で捌き切っていた。
彼にとって少年の攻撃は単調で避け易いものだった。
「がら空きだ」
祐善は少年を斜めに切り裂いた。
「ガハッ…!?」
地面に伏せて倒れた少年は何度も咳き込む。
後は自分の仕事ではないと判断し祐善は去ろうとしたが。
「まだ…やる気か?」
「ハァ…ハァ…」
「俺は娘にこんな汚いところは見られたくないんだが?」
「黙れ!どうせお前も上辺だけだろ?そっちの娘を寄こしてくれたら
手を離す」
沈黙が流れた。
- 隻眼の愛 ( No.9 )
- 日時: 2018/04/22 17:33
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「あいつら、みんな子どもを寄越せば助けてやるって言ったら
全員子どもを渡してきやがった!全員どいつもこいつも
自分が大切なんだってよぉ!!アハハハハハハッ!!」
高笑いする少年を祐善を蔑んだ目で見ていた。それに気付き
少年は再び彼を睨む。
「何だよ、何で、俺をそんな目で見るな!俺をそんな目で見るなぁ!
俺にその眼を向けるなぁぁぁ!!!」
近付いてくる三人に彼は尻もちを搗きながらも後ろにだんだん下がって
いきながら短刀を振るっていた。
「お前」「貴方」
「い、イヤだぁイヤァ!!どうせこの目が気持ち悪いんだろ!?
なら、ならここで死んでやるよぉぉぉぉぉ!!!」
短刀を自身の腹に突き刺そうとする。それを誰かが止めた。
「ダメ!」
「‥‥‥へ?」
抱き着いてくる小さな唯花。
「え?…は?」
「自殺はダメなんだよ!地獄に送られちゃうからダメだって
お父さんが言ってたんだ!」
「あ…あぁ…」
彼の手から短刀が滑り落ちた。
「お前さん、世の中には嫌いな人もいれば好きな人もいる。
いろんな人がいるのさ。みんながアンタを嫌っていてもアンタの
ことを愛してる人だっているさ」
「愛、してる?」
彼の頭に一つの情景が浮かぶ。
座敷で祖母と二人きりでいる時だ。
『お婆ちゃんはアンタの味方だよ。辛かったらいつでもおいで』
「う、うぁ‥‥」
「そうだわ!貴方、私たちのところに来ない?唯花と仲良くして
あげてほしいのよ。私たちの家は万事屋をやってるから
彼女と遊んであげる暇がなくて…」
- 10.久しぶりと依頼です ( No.10 )
- 日時: 2018/04/22 21:19
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
久しぶりの再会は一人の依頼だった。
「久しぶりね岡田勇蔵、その子は確か志村妙さんだったかしら?」
莉音は二人を見た。勇蔵は長い銀髪を黒い髪紐で結っていて、
体型は普通の成人男性と比べれば細い。
「あぁ、それと唯花ちゃんも大きくなったな」
勇蔵は唯花の頭を軽く撫でた。
「お久しぶりです勇蔵さん!」
「で、今日は依頼だ。代金は俺が払う、妙さんの父上の
道場で最近変なことがあるって」
「ちょっといいか?」
本題に入る前に入って来たのは十里だった。
「なんで俺たちなんだ?アンタの弟がいる別の万事屋でもいいだろ?」
「い、いいえその…彼には迷惑をかけたくないので」
「ということだ。続き、その変なことは寒気がしたり声がしたり
物が勝手に動いたりするんだ」
話を一通り聞き蒼月は目を開いて二人を見た。
「幽霊関係っぽいな」
「う…私、その辺りは」
全くというわけではないが唯花は幽霊に少し抵抗がある。
「まぁ大丈夫だろ。俺たちも同行するからな」
唯花は胸を撫で下ろした。
「んじゃ、早速依頼に向かいますか」
唯花と蒼月、勇蔵と妙はその道場へ向かった。
その道中、その他の細かいことも聞き道場に到着した。
なんとなくだが如何にも何か出そうな雰囲気だった。
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