二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

銀魂 短編 心の傷は見えない
日時: 2018/04/06 16:50
名前: 白銀 (ID: uJjLNBYk)

皆さんこんにちは。白銀です。
桜が散りましたね。今年は咲くのが特に早くて入学式や入園式には間に合いませんでしたね。
来年は間に合うといいですね。
さて、今回は銀魂の攘夷時代を書いていこうと思います。
戦闘描写苦手です。省く可能性もあります。
↓どうぞご覧ください。





——「屍を喰らう鬼がいると聞いてきてみれば君がそう?またずいぶんとかわいい鬼がいたものですね」——
銀時は夢を見ていた。幼いころの夢。屍からはぎ取った服と、食べ物、刀、見えるものすべてを敵と認識し、切り捨てていく。物心ついた時から戦場にいた。
「・・・時・・・・・・銀時!」
「んあ?」
目を覚ますと、現実でも戦場にいた。戦場の近くの味方の拠点にいた。
「天人がこちらに迫ってきているとの情報だ。作戦を説明する。すぐに来い」
桂が銀時を起こしに来たのだ。
「あぁ、すぐ行く」
刀を腰に下げ、真っ白な服を着て拠点の外に出る。近くには戦死した仲間の墓がある。
死体は回収できなかった。そんなことをしていれば敵の標的になるからだ。せめて、その人が残した遺品をいくつか持って帰れるだけだった。
「金時、なんかあったか?」
「いや、何でもねぇよ。ていうか、そろそろ俺の名前覚えろよ!」
辰馬とそんなことを話しながら桂がいるところへやってきた。そして桂が説明を始める。
「作戦を説明する。天人は東、西、そして北の三方向からやってきている。偵察からの報告によれば、北側がもっとも敵が少ないらしい。俺と高杉、銀時、そして辰馬はそれぞれ別方向に散らばって敵を各個撃破していく。北には・・・・・・」
「俺が行く」
銀時自らが志願した。
「別に構わんが、兵力はそこが一番少なくなるぞ」
「俺がカバーする」
こうして、もっとも敵の数が多い、東には高杉と辰馬、反対の西には桂が配置された。
桂の言う通り、銀時のところの戦力は本当に少なかった。
「すまない銀時、今回はそれで乗り切ってくれ」
「構うな。俺がいりゃ何とかなるだろ」
銀時は口ではそう言いつつも心は不安だらけだった。剣術もにわか仕込みな奴が多く、今日が初の戦場だというものも多かった。
(こんなんで大丈夫なんだろうな・・・)
銀時の嫌な予感はその後的中してしまう。
銀時は出撃直前、自分と同じ北側を担当した味方が、陰で震えているのを見つけた。
「おい、どうした」
銀時が味方に声をかけた。すると、
「ひっ!鬼・・・!!」
味方はさらに怯えたようになってしまった。
鬼。その言葉が銀時の心に刺さった。
「ご、ごめんなさい!そんなこと言うつもりじゃ・・・!」
「気にするな。もうその言葉には慣れたよ。・・・お前は戦場に出なくていい」
「えっ?」
「・・・・・・」
銀時は何も言わずにその場から去り戦場に向かった。
「うおおおおおおお!!!」
銀時が先頭に立ち敵を殲滅していく。銀時の異常な強さに敵はひるむ。その隙をつきどんどん進軍していく。銀時が来ていた服は敵の血で真っ赤に染まっていく。
「お、鬼だー!鬼が来たぞー!」
銀時は何度も鬼と呼ばれた。そのたびに小さなとげが銀時の胸に刺さった。いつからか、白夜叉と呼ばれるようになっていた。銀時が進軍を続けていると、後ろから悲鳴が聞こえた。
出撃前に、陰で怯えていた兵士だ。
「死ねー!」
天人が刀を振り下ろす。だがそれを銀時はなんとか防いだ。
「なんで来た!」
「だ、だって出撃しなきゃ、ここに来た意味が・・・!」
「逃げろ!」
銀時の意識が兵士に向いた隙をついて銀時を突き飛ばす。天人が再び兵士に刀を振り下ろした。
兵士に痛みは来なかった。だが、ほほに生暖かいものがこぼれてきた。見上げると銀時が兵士をかばって天人の刀を受け止めていた。
「はっ!!」
「ぐっ・・・」
「白夜叉が人をかばうとはな!こいつは面白い、首を手土産に今日は・・・」
天人が言い切る前に銀時が天人の首を跳ね飛ばした。刀を落とし崩れ落ちる。
「し、しっかりしてください!」
「早く・・・逃げろ」
「逃げるなら、あなたも一緒です」
兵士はそう言うと、銀時を担いで撤退を始めた。
「馬鹿野郎、んなことしてたら、敵に狙われるぞ」
「黙っててください」
兵士に押され銀時は黙った。銀時からの出血はかなりひどかった。
銀時の意識も徐々に失っていき、拠点につく頃には完全に意識はなかった。
「救護班を呼んでください!」
「何事だ・・・銀時!」
桂が出てきて急いで中に運ぶ。銀時の顔は白くなっていた。
「出血がひどすぎる・・・・・・!」
銀時はその後、何時間も処置を受けてようやく安定した。しばらくは布団から全く動けなかったが、しばらくたつと、歩き回れるくらいに回復した。
銀時の拠点まで運んだ兵士は、銀時が眠っている間に戦場から姿を消した。銀時たちのところを去るときに、手紙を残していた。そこには、自分は戦いに向いていないこと、自分をかばった銀時に対する感謝の言葉があふれんばかりに書かれていた。
「そういやあいつ、名前聞かなかったな」
名前も知らない兵士に感謝され、銀時はどこか嬉しそうだった。




完結





あとがき
いかがでしたでしょうか?最近スランプなのか、ストーリーが浮かんできません・・・。ですが、頑張ります。
次回、お楽しみに!!


小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。