二次創作小説(紙ほか)
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- 暗殺教室 尊き者の時間
- 日時: 2018/04/14 20:13
- 名前: 白銀 (ID: uJjLNBYk)
皆さんこんにちは。お久しぶりです。白銀です。
勉強って大変ですね・・・・・・。つくづく思います。
勉強よりも、こうやって小説を書くことに時間を使いたいものです。
さて、今回は暗殺教室です。もう書かなくてもわかると思いますが、今回で初めて私の作品を読んでくださるかもしれない方のために一応書いておきます。詩織が出てきます。詩織はオリジナルキャラです。詳しく知りたい方は、捕まった烏間先生シリーズを読んでいただけると、お分かりになると思います。すみません、説明を省いてしまって・・・
↓どうぞご覧ください。
詩織は夜の街を歩いていた。
「今日はだいぶ手間取っちゃったな・・・次の依頼はまだしばらく時間があるから場所とか的確に覚えておかないと・・・」
開いている店はコンビニくらいのそんな夜中。詩織は一人でぶつぶつ呟きながら歩いていた。
「明日も学校だからかえって早く寝よう」
そんなことを言った時だった。
「!!」(後ろから複数の気配・・・。ただの一般人じゃなさそうだな)
詩織は背後から近づいてくる妙な気配に気づいた。
(今は人はいないが、戦闘になれば物音に気付いた一般人が通報しかねないな・・・それに今は、こいつらの相手をしている場合じゃないからな)
詩織は、誰も通らないような路地裏に入った。路地裏に入りしばらくすると、前からも気配がした。横に曲がろうとしてもすでに人が配置されていた。つまり、完全に囲まれていたのだ。
(しまった・・・!)
「まんまと俺たちの計略に引っかかってくれるとはな」
後ろから声がした。詩織は警戒を解かずに聞いた。
「俺に何か用か」
「いや何、君には借りがあってね。それを返そうと思ってんだよ」
「こんなにぞろぞろ人を連れてか。それに俺は誰かに貸しをした覚えはないぞ」
「そうか。覚えてないのか。だったら思い出してもらわなきゃだな」
詩織は異常な殺気を男たちが発していることに気付き、男たちの間を走り抜け道路に飛び出した。だが、飛び出した先には刀を構えた男がたっていた。
「くっ!そこをどけ!!!」
詩織は刀を抜き男に切りかかった。だが、詩織の一撃は簡単にかわされた。
「何だと!・・・・・・ぐはっ!!」
詩織は男に懐に入られ、腹部を貫かれた。そして、勢いよく引き抜かれた。
「ぐっ・・・・・う・・・」
詩織は痛みに膝をつき男は、無表情で詩織に刀を振り下ろそうとした。
「くうっ!!」
詩織は力を振り絞り、男の刀を弾き飛ばし、その間に男たちから逃げた。
「はぁ・・・はぁ・・・うっ!」
腹部から血が滴り、その血は詩織が走ってきた道を知らせるように点々と続いている。
「このままじゃ・・・」
詩織がまた走り出そうとしたその時。
詩織がまた路地から逃げ出そうとしたとき、目の前に一台のワゴン車が停止した。
「はっ!・・・うっ!んんんー!!」
一瞬で車の中に連れ込まれ、睡眠薬をしみこませた布を押し当てられた。
(惟臣・・・・・・たす・・・け・・・て・・・・・・)
そこで詩織の意識はなくなった。
一方烏間は、詩織がいつまでたっても帰ってこないことに違和感を抱いていた。
「遅いな」
烏間はカバンから携帯を取り出し、詩織に電話をかけたが一向に出る気配がない。
烏間は詩織のことを心配しながら朝を迎えてしまった。
「仕事が長引いているのかもしれん。書置きを残しておけば平気だろう」
烏間は書置きをテーブルの上に置き学校に向かった。
だが、朝になり学校へ行き、授業が始まっても、学校に来るどころか連絡一つなかった。
「烏間先生、詩織さんはどうしたんですか?」
授業が終わり殺せんせーが烏間にそう問いかけた。
「俺にもわからない。一切連絡がないんだ」
「それはいつからですか?」
「昨日の夜からだ。電話をかけても出ない。メールを見た様子もない」
「何かあったのでしょうか・・・少し町を探してきます」
「あぁ、頼む。俺はここから離れられない。生徒たちが心配だからな」
今の烏間の目には生徒たちではなくここにはいない詩織が写っていた。殺せんせーはその瞳を少し見つめた後、マッハで学校から飛び去った。
町を飛んでいると詩織の匂いが路地裏から香った。殺せんせーの鼻は異常なくらいいいのだ。
詩織の匂いをたどると、血痕を発見した。
「これは・・・!」
血痕をたどるが、突然途切れてしまった。このことを急いで学校に戻り、烏間に伝えた。
「何だと!その血が詩織のものだと断定できるのか?」
「間違いなく詩織さんの血液でした。これは昨晩詩織さんの身に何かが起こったとしか・・・」
「詩織君がどうかしたんですか?殺せんせー」
プリントを提出しに来た渚が運悪く職員室に入ってきてしまった。
「いや、何でもない」
「何でもないような顔じゃないですけど・・・詩織君、今日は何でいないんですか?今日の体育の予定は詩織君が主に指揮を執ってくれるって昨日言っていたのに。何かあったなら教えてください」
「「・・・・・・」」
二人は無言になってしまった。生徒たちに伝えるべきことなのか。
重い口を開いたのは、烏間だった。
「実は・・・」
これまでのことを教室にいる生徒全員に伝えた。
「何かの間違いじゃないんですか!?」
「詩織君・・・・・・」
教室内がざわつく。
「私はこんな時に嘘はつきません。あの血は、間違いなく詩織さんのものでした。私の言っていることが間違いであったと信じたいです。明日いつものように学校に来てくれればいいのですが・・・」
だがその殺せんせーの願いはかなわなかった。次の日、烏間の郵便受けに一通の手紙が入っていた。
そこには写真も同封されていた。その写真を見た時、烏間は崩れ落ちそうになった。
その写真には、天井から吊るされた枷に繋がれ、力なくうなだれている詩織の写真が入っていた。腹部からは大量の出血も見受けられた。
「詩織・・・・・・!!」
続く
あとがき
次回作をお楽しみに!!