二次創作小説(紙ほか)

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テイルズオブウェザー〜心の物語〜
日時: 2018/05/04 09:39
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

少女は神秘を求め、少年は平和を求め二人は神秘と平和を

求める。

フェアード・クリア
性別:女
年齢:16歳

容姿:黒っぽい色の髪でショートヘア、163㎝ぐらい、
   白や水色の和服じみた服

護身用に刀を持っているが魔術や遠距離が彼女の普段の戦闘
スタイル。噂話で聞いた六つの水晶を集めると神秘を見ることが
できることを試そうと旅に出る。

ジュビア・レーゲン
性別:男
年齢:17歳

容姿:青色の短髪、174㎝ぐらい、青色のコートを着ていて
   首に水色の十字架の首飾りをつけている。

地上を支える大樹を壊そうとしたがフェアードに見つかり
一緒に行動するようになる。冷静沈着。大剣から短剣まで様々な
剣術と武術を覚えている。

2.敵の姿 ( No.3 )
日時: 2018/05/04 13:18
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

そこは孤児院。

そこでジュビアは育ったらしい。

「そう旅に出るのね。行ってらっしゃい」

「ジュビア兄、行ってらっしゃーい!」

子どもたちも見送り二人はまず隣町へとやってきた。

長寿の町アッティーヴォ。

「ガハッ!」

「うわぁ!?」

二人の前に血を吐きながら飛ばされた青年が飛び出てくる。

腕や頬、体中至る所に斬られた傷があった。

「あ、ちょっと待って!」

「まだ残ってたのか」

頬に紫の紋様がある青年がそう二人に言った。

右手には刀が握られていて、血がついていた。

「ジュビア…なんかヤバそうだよ?」

「…お前か、コイツの切り傷を作ったのは」

ジュビアは青年を見ながらそう言った。

「あぁ、少々見られてしまったからな。だが邪魔者が

 入ってしまったしどうしたものか」

そうつぶやくと彼はニヤリと笑った。同時に弓矢の雨が

三人に降り注いだ。



しばらくして辺りにはクレーターができていた。さっきの人物は

いなくなっていた。

「フェアード、お前魔術を使うのか?」

薄い青色の壁が消えた。

「うん、刀を持ってるけど基本は魔術を」

「と、とりあえずこの人を手当てしないと!」

フェアードは何やらブツブツ呪文を唱える。すると彼の

傷が癒えていった。


3.医者と賢者 ( No.4 )
日時: 2018/05/04 14:58
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)


「傷の手当まで礼を言う。俺はブリッサっていうんだ。

 近くの病院で働いてる」

ブリッサは立ち上がり二人を案内する。

確かに大きな病院が堂々と立っていた。

「じゃあブリッサさんは病院の先生を?」

照れながら彼は頷いた。

「まぁ、な…で、お前らは旅でもしてんのか?」

「まぁそんな感じだ。ある意味では利害が一致してるから

 二人であちこち旅をしている」

「内容は?」

「フェアードは神秘を、俺は救いたいだけだ差別から」

それを聞いてブリッサは笑った。

「ならアイツから話を聞くといいぞ」

一人の少女が駆け足でここにやってきた。

「ぶ、ブリッサさん…こんにちは!って、街が!?」

彼女は辺りを見て目を見開いた。

「シエロ、とりあえず中に入ろうぜ。お前らもな」

ブリッサは病院内に入って中を進んでいく。

そして辿り着いた部屋は会議室のような場所だ。

「フェアード、ジュビア。コイツはシエロ・ディン、賢者の

 一人だ。戦いは専門外らしいが知識も魔術もかなり高い。

 シエロ、彼らはジュビアとフェアードだ話してやってくれ

 水晶のことを」

彼女は成程、と手を叩いた。

「そういうことだったんですね!良いですよ」

彼女は息を吸い込んだ。

「晴、雲、雨、雪、雷、風、その六つの水晶は確かに存在します。

 そしてその水晶には必ず一人、加護を与えられる者がいます。

 その人を私たち賢者はレポルターと呼んでいます」

「ここまで分かりますか?」という質問をされ全員が頷いた。

4.氷の華 ( No.5 )
日時: 2018/05/04 15:45
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

「レポルターは水晶が選ぶんです。その水晶の在り処を私は

 少し知っています」

「ホントか!?」

ジュビアはすぐに反応した。シエロは頷いた。

「えぇ、雲の水晶はここから少し北へ進んだイレモという町に、

 行きの水晶はさらに北へ進んだランプロンという町に

 あるんですよ」

二人は顔を見合わせた。

次に目指すのはイレモとランプロン。

「ありがとうございますシエロさん!」

「いいえ礼なんて…頑張ってくださいね旅」

外に出るとすぐに氷の弓矢がフェアードの頬を掠った。

「おっと」

ブリッサはその弓矢を掴み近くに捨てた。

「君たちなんだね。水晶を探している人って」

弓を持った白髪の少年が立っていた。その少年は肌も白く

目も虚ろだった。

「オイオイ、アイツ本当に人間か?」

「ブリッサさん、彼はちゃんとした人間の子ですよ。それと

 貴方は私のことを知っているみたいですね。誰ですか?」

彼女の質問に別の人間が答えた。

「氷華 フロード…氷属性の魔術の使い手」

ジュビアは舌打ち交じりにそう言った。

「そしてヴィロードのエレメントの一人、だろ?」

「久しぶりだね、水竜ジュビア。まさか君を殺すことに

 なるなんてね。一度は救ってあげたのに」

フロードはジュビアを見据えそう言った。

5.賢者シエロの詠唱 ( No.6 )
日時: 2018/05/04 17:04
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

「ジュビアさん、後でお話してくださいね?」

三人はジュビアを見た。彼は小さく頷き右手に持った刀で

フロードとの間合いを詰め振るった。

フロードも彼の攻撃を読み躱していく。

「“炎華”!」
短い言葉が聞こえ炎の華が上空に咲いた。

「火の魔術?」

フロードの周りに分厚い氷の壁が現れ炎華の攻撃を防ぎ切った。

「らぁぁぁぁっ!!」

刀を大きく縦に振り下ろした。それが墓穴を掘ることになった。

「なっ!?」

一瞬でジュビアの刀と両手両足を凍らせた。

「僕だってあの時よりも強くなったよ。ジュビアもそうでしょう?

 でも怖いんだ。そんな力を見られるのが…」

「“全人類を支える大樹アルコバレーノよ——」

フロードは詠唱する人物のほうを見た。

「凍える大地に暖かさを…炎天の裁断!」

シエロが詠唱し終えると同時に辺りを赤い炎が包み込んだ。

 ◆

「ジュビアさん、どうですか?痛みはありませんか?」

シエロの質問にジュビアは頷いた。

「あぁ、感謝する」

「ジュビア…教えて貴方の知っていることを全部」

フェアードはジュビアの目を見ながらそう言った。

彼女の黒い瞳に彼の青い瞳が映った。

6.ヴィロード、エレメント、水竜 ( No.7 )
日時: 2018/05/04 17:41
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

「俺はちゃんと出ていくことを話付けたぞ。

 フロードらはヴィロードのうちの幹部みたいな団体、

 エレメントの一人だ」

ジュビアはそう言った。

「ヴィロード、身寄りのない子どもから魔術の素質がある

 子どもを集めたクソみたいな団体だ。で、さっき言った

 エレメントはそれぞれ特化した属性の魔術を扱っているんだ」

ジュビアの説明を聞きシエロははっと顔を上げた。

「じゃあさっきのフロードという子は氷属性ですね?

 となると他にも火属性なども…」

「ねぇさっきジュビアもあの子に水竜って呼ばれてたよね?

 それってなんか二つ名、通り名みたいなもの?」

フェアードの質問にジュビアは頷いた。

それぞれが自身の得意な属性に関する通り名を持っているということ。

水竜の名を持つジュビアは…。

「じゃあジュビア、お前は水属性を使うんだな?」

「まぁ、他にも属性は扱えるようになったがな。恐らく人数合わせに

 他の水属性使いがいるだろうよ」

「どの子もすごい力を持っていそうですね。私たちも

 気を付けなければ…フェアードさん、私もイレモまで

 同行してもよろしいですか?」

シエロはそう聞いた。

少し驚いたが二人は頷いた。

「…三人とも、気をつけろよ。敵に襲われた以上、もういつ
 
 どこで襲われても可笑しくない」

「了解です。じゃあしばらくの間、ここをお願いしますね。

 ブリッサさん」

シエロは出ていく前に手を振りそう言った。

ブリッサも手を振り見送った。


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