二次創作小説(紙ほか)

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【アニ音(仮)②】HQ×小林オニキス
日時: 2018/07/06 12:41
名前: 泣鬼. (ID: LRangVyB)


第2弾!

HQのかきくこと、影山くん、国見くん、らっきょと、VOCALOID Fukaseより、プレパラートデイズを乗法してみますた(`・ω・´)ゞ

本家聴いてみてね♪かきくソングだと思ってます





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思えばあの頃の俺たちはもろくて割れそうな何かだった。



どうして俺たちはこんなにもアイツの事を気にしてるんだろう

ただの独裁者じゃねえか。ただの王様・・・・・・。

いつも普通に喋ってたじゃねえか。急になんだ。普通に話、出来てたじゃねえか。

アイツの「勝ち」と俺らの「勝ち」は違う。価値が違う。それだけだったじゃねえか。

なのにいつからか、気持ちの差で距離がズレ始めて。

ぎこちなく曖昧な素振りで、気が付けば身動き取れねえような…ちっぽけな壁に囲まれてた。

じゃあ遠くに行けば良かった。けど、遠くになんて行けなかった。

なのにね、近づけもしねえの。自分でも意味わかんねえよ。

お前の…影山の気持ちがもう少しだけ分かれば良いのにな、なんて思ってた。




そういやあ昔、科学の授業で初めて顕微鏡覗いて、

目を凝らして壮大なミクロの世界を見て、憧れてたな。

俺不器用だったから、ピントを合わせようと加減も知らずに

レンズを近づけすぎて

————薄いガラス、何枚もダメにしたこと覚えてる————



どれだけ目を凝らし探しても、

お前らの気持ちはぼやける一方で。

俺は勝ちてえ

「勝ち」にこだわってる俺は幼いのか、自分が惨めになって仕方ねえんだ。

レンズ越し覗いたみてえには

お前らの本心が

全っ然見えねェんだよ!



これ以上近づいたら

完全に俺らの関係は割れそうな気がして近づけねえ

あの日、俺らの関係を表すように割れたガラスみてえに

今の俺らの思いも砕けて割れそうで—————

———苦しい、誰か助けて—————————





あれから時を得た俺たちは

互いにあるべき居場所を見つけた

アイツ、元気してっかな、そんなこと思う余裕もでてきた、

あの時はお互いがお互いの事で精一杯すぎて

目に移せなかったことも

———————少しは、今なら

真っ暗で、不器用で、もろくて、割れそうなあの頃を通して

今、この世界を覗いてみたら

あんなにもがき苦しんだ、砕けたガラスの欠片さえ、

キラキラ輝いてる気がした。

あまりに綺麗な




———————消せねえ、遠い日々。


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