二次創作小説(紙ほか)

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FAIRYTAIL 久遠のセツナ
日時: 2018/07/12 20:45
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

フェアリーテイルにはある少女がいる。
こことは全く別の島国で育った黒髪の少女、セツナ。

彼女はこのギルドで様々なことを体験していく。


オッドアイの青年 ( No.1 )
日時: 2018/07/13 18:14
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

「あらシアン、あっちに入らなくていいの?」

イスに腰かけた白と黒のオッドアイの青年シアン・ブルードにミラは
そう聞いた。
彼は口を閉じたまま頷いた。

「あ、あの…」

シアンは後ろを少し振り向いた。
エルザの隣で恥ずかしそうにしている黒髪の少女が立っていた。

「あら?セツナちゃん」
「まだセツナをシアンに紹介してなかったからな。今ならと思って…
 シアン、彼女はつい最近ここに入ったセツナ・タチバナだ。
 彼はシアン・ブルードだ」
「そういえばグレイがもう一人、氷の造形魔法を使う奴がいるって…
 もしかしてシアン?」

ミラやエルザは「見せてあげたら?」「少しぐらいはいいだろシアン」と言い、
シアンは頷いた。

彼が右手を少し上にあげ、三角形を描く。
すると氷の小さな結晶が降り注ぎ光に当てられキラキラと輝く。
騒いでいたギルドの仲間たちもそれに魅入った。

「綺麗…!!」
「…これでいいか?」
「ありがとうわざわざ見せてくれて」

セツナは彼を見てそう言った。
だが彼女はすぐに彼の両目に目がいった。

「その眼…」
「ッ!!」

少し間を開けセツナがゆっくり口を開いた。

「すっごい綺麗だね!!」
「え」
「いやぁなんか個性的でいいなぁって」

セツナの率直な感想に少しシアンはセツナに心を開いた。

「お、シアン。セツナとは仲良くなれそうだな」
「ま、まぁ…俺の居場所はここだけだから…」

彼はそう言ってまた前を向いてしまった。

 ◇

「あのエルザさん」

セツナは彼女に声をかけた。
エルザはセツナの方を向いた。

「どうしたんだ?」
「そのシアンのこと…」

「あー彼の事ならマスターのほうが」
「呼んだか?」

エルザの後ろからマカロフはひょっこり顔を出した。

「セツナにシアンを理解してもらう良い機会だ」

そう言って彼はシアンの過去を語りだした。


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