二次創作小説(紙ほか)

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【コナン】三雲の巫女さんがお手伝いする話。
日時: 2018/09/23 20:30
名前: クリオネf。t (ID: qizRGjjT)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12307

またコナンです。
巫女さんのお話。

三雲姫百合みぐもひゆり
年齢:17歳
誕生日:8月10日
身長:140㎝
バストサイズ:Fカップ
三雲神社の巫女。低身長&童顔で明らかに小学校高学年という感じの見た目だが、胸はでかい典型的なロリ巨乳巫女。学校は通信制。父親は彼女が生まれてすぐに亡くなっており、母親も彼女が小学2年生の時に事故で亡くなっている。彼女の母は歴代の巫女に比べ比較的巫女としての力が弱く、事故で亡くなってしまった。逆に彼女は歴代の巫女の中で最も巫女としての力が強く、彼女には誰一人として傷1つつける事ができないらしい。
非常に優しくお人好し。喋り方が幼いが決してわがままだとか馬鹿だとかそういう訳ではなく、寧ろテストをすれば全て満点を取るくらい恐ろしく頭もいいし勘もよく、大人な部分もある。
普段は肩から腕にかけて布地が分離した巫女服だが、ポアロに行く時や友達と遊びに行く時は普通の服で行く。

能力
重力に逆らう力:重力に囚われない能力。簡単に言うと空を飛ぶ能力。ただ、この能力は使うと一番目立ってしまう為あまり使わない。
霊力を操る力:巫女としての力。結界を張る能力やお祓いなど。
霊を見る力:霊感の事。これに関しては巫女ではなくても持っている者はいるが、彼女は一般の人より強い。
動物と話す力:そのまま、動物の言葉がわかり、会話ができる能力。
霊を見る力に近いもので、彼女には人の頭上にモヤの見える力がある。赤であればこれから近いうちに殺される人。青は自殺。紫ならば殺意。黒ならばこれから殺人を犯す人。初めは紫なのが、黒に変色することもある。白なら寿命及び病死。

因みに巫女としての力が強い彼女には、悪霊ですらも害を及ぼす事が出来ず、本人が許可しなければ憑依が出来ない。寧ろ返り討ちにあってしまう(まぁ彼女は優しいのでそんなことはしないが)。

こんな感じ。

Re: 【コナン】三雲の巫女さんがお手伝いする話。 ( No.1 )
日時: 2018/11/04 03:57
名前: クリオネf。t (ID: qizRGjjT)

書きます。

******
私は三雲姫百合。
三雲神社の巫女で、神社で1人暮らしをしている。そこが家だし。
学校は通信制。お金は親戚の人が払ってくれている。
いつかお金ちゃんと返さないとな...本人はこのくらいどうってことないって言ってくれるけど。
まぁ、生活費はお賽銭で何とかなるから大丈夫だ。来てくれる人は若者よりもお年寄りが多いが、それでもそこそこ来てくれてるし...感謝感謝である。
現在、私は親戚の家に行った帰りであるが、神社の階段の近くに4人程男性がいた。明らかに宙に浮いている為、幽霊だろう。
「ねぇ...どうしたの?」
私が声をかけるとその4人は一瞬目を見開き固まると、いきなり
『『『『いたああああああああああああああああ!!!!!』』』』
と叫んだ。
「え、な、何!?何事!?」
何があったの!?いたって何!?
『お、お嬢ちゃん、俺達が見えるのか!?』
「え?あ、うん、バッチリ」
私そういう体質だし...
『こ、怖くないのか?』
「怖くないよー、慣れてるもん」
『そ、そうか!!』
その男性の幽霊4人は皆整った容姿をしていた。1人はうっすら髭の生えたお兄さん。1人はハードボイルドって感じのお兄さん。1人は爽やか系のお兄さん、1人は他の3人より老けていて、おじさんと言う感じだが...多分4人共同年代なんだろうな。
「なんか悩んでるなら話聞くよ。此処じゃ何だから家に上がって行ってよ」
『『『『めちゃくちゃいい子だ...』』』』
なんかそんな感じの事言われたけど、取り敢えず家へ連れて行った。

そして神社に着いて、自己紹介をする。
4人は景光さん、陣平さん、研二さん、航さんと言うそうだ。何でも、警察学校時代の同期らしい。
『へぇ、お嬢ちゃん、この神社の巫女さんなのか』
『小さいのに1人暮らしか?』
「うん、まぁね...小さいけど、これでも高校生なんだよ。神社の切り盛りをしなきゃいけないから通信制なんだけどね」
『え、お嬢ちゃん高校生なのか!?俺ぁてっきり小学生かと...』
まぁ、私身長低いし童顔だからねぇ、無理もないな。
「はは...確かに見えないよね。間違えてもしょうがないよ。私、17歳なんだ」
『まじか...いやでも、』
景光さんは何かを言いかけ、視線を下に降ろした。釣られて私も、その視線の先を見る。その視線はどうやら私の胸に行っているらしい。まぁ、わからなくもない。私は見た目こそ幼女と言われてもおかしくない程幼いのだが、胸だけは発育がいいのである。
『...童顔で低身長の割に随分と立派なもん持ってんだな、お嬢ちゃん』
「あははは...あ、ところでお話は?」
『ああ、そうだった。単刀直入に言うとな、俺達の友達を助けて欲しいんだ』
景光さんの話によると、4人にはもう1人、降谷零さんと言う仲の良かった同期がいた。彼は景光さんと同じ公安警察で、現在安室透と言う偽名で世界的な犯罪組織...通称黒の組織に2人で潜入。景光さんはスコッチ、零さんはバーボンと言うコードネームをもらい、幹部になった。しかし、景光さんは組織に正体がバレそうになる。そこで対峙したのが組織の幹部の1人、ライという人物。だがそのライは、諸星大と言う偽名で景光さん達同様組織に潜入していたノック...ノンオフィシャルカバー、つまりスパイだった。その正体は、FBIの赤井秀一。一時助かると考えた景光さんだったが、何者かの足音がし、それが組織の追手だと思い拳銃で自害をした。しかしその足音の正体は景光さんを心配して駆けつけた零さんだった。
「なるほど...私はその組織壊滅のお手伝いをすればいいんだね」
『お嬢ちゃん、意外と物分かりいいんだな...』
「え、そんなことないよ」
『まぁ、つまりはそういうこったな』
「わかった、出来る限りやってみるよ。役に立てるかどうかはわかんないけど、頑張るよ」
生きている人間だろうが死んでいる人間だろうが、助けなくちゃ。
勿論、聞くことのできないお願いもあるよ?
でも基本的には受け付ける。困った時はお互い様だし。
凄く危なそうだけど...まぁ私は大丈夫だ。
そこから巫女である私の今までとは違う生活が始まる。
******
当初八雲やぐもと言う苗字にする予定でしたが...八雲神社は存在するので、存在しない物の方がいいかと思って三雲にしました。

Re: 【コナン】三雲の巫女さんがお手伝いする話。 ( No.2 )
日時: 2018/11/04 03:49
名前: クリオネf。t (ID: qizRGjjT)

続き。

******
景光さん達と出会って一夜明け、次の日がやって来た。
丁度昼食を終えた頃、私は思い出した。
「そういえば味醂切らしてたんだっけ...」
買い物に行かないとな。
そう思って私は買い物に出た。
景光さん達は自由に動き回っているが、留まる場所がないのもあれなので、家にいたらどうかと提案したら、『ええ子や...』と言われた。何故?
まぁ、取り敢えずデパートへ行くとしよう。


安室(降谷)side

俺はいつも通りポアロの買い出しに来ていた。
調味料コーナーへ行くと、小学生高学年ぐらいの少女が何やらぴょこぴょこと跳ねていた。
どうやら味醂が取りたいらしい少女だが、明らかに身長が足りておらず、苦戦しているようだ。
俺は少女の傍へ行くと、声をかける。
「味醂が取りたいのかい?」
「ふぇ?」
少女は突如声をかけた俺に驚いた表情をしていた。
「あ、そ、そうなんです!でも私、届かなくって...えへへ...」
照れくさそうに笑う少女。
「じゃあ僕が取ってあげるよ。これでいいかい?」
「はわわ、すいません!!ありがとうございます!!」
少女は申し訳なさそうに俺の手から味醂を受け取る。
少女の顔をまじまじと見てみると、まだ幼いが、中々の美少女だった。
長い黒髪を赤い組み紐でポニーテールにしており、透き通るような金色の瞳、そして肌は色白だ。
恐らく世の中の誰もが認める美少女だろう。
しかしまぁ、変わった格好をしている。着物なのだろうが、肩から腕にかけ布地が分離しており、袴のようなものもワンピースのような感じだ。下駄も履いている。巫女装束のようにも見えるが...コスプレなのか?
そして翌々考えてみれば今日は平日で、学校がある筈だ。コナン君も学校に行ってるみたいだし。
「そう言えば君、学校は?今日は平日だよね?」
疑問に思って聞いてみると、少女は、
「あ、私通信制の高校なので、いつも家にいるんです」
と答える。
成る程、通信制の高校か。それならこの時間帯に此処にいても...ん?
「高校...?」
今、この少女は高校と言った。
え、まさかこの子高校生だったのか...!?
「あー、やっぱりそう思っちゃいますよね。私、身長も低いし童顔なのでよく間違えられちゃうんです。これでもちゃんと17歳なんですよ!」
「そ、そうだったんですか、すみません!!」
「あ、いいんですいいんです!慣れたもんですよー」
自分も童顔であるためよく実年齢より若く見られる事がある。
やはり人は見た目では判断できないな...
でも確かによくよく見ると、この少女は幼い顔立ちやその身長の低さには到底見合わない豊満な胸を持っていた。流石に小学生でこの大きさは...恐らくはないだろう。
「でも、お兄さんも童顔ですね」
「え?」
少女の思い掛けない言葉に俺は驚いた。
「だってお兄さん、顔と雰囲気が一致してないです。雰囲気の方が顔より上って感じなので...そうなんじゃないかって思って」
この少女、実は勘がいいんじゃないか?
「私昔からそういうの見抜けちゃうんですよね...体質みたいなもんです」
「へぇ、そうなんですか。じゃあいくつだと思いますか?」
「んー、30手前ですかね。恐らくアラサーではあるんじゃないかなー」
「...恐ろしい程当てますね」
この少女、ただ者じゃないな...
「貴方は家のお手伝いで買い物に来たんですか?」
「いえ、私1人暮らしで」
1人暮らし...!?
まぁ、この年齢ならおかしくもないが...未だに見た目と年齢が全くと言っていい程一致しない。
「失礼ですが、お名前は?」
「三雲姫百合って言います!ひめゆりって書いてひゆりって読みます!!お兄さんはなんて言うんですか?」
「僕は私立探偵で、喫茶店でアルバイトをしている、安室透と言います。何か困った事がありましたらご相談ください」
「そっかー、透さんね!」
と、透さん...?
なんか口調もかなり砕けている...
「あ、いけない、早く夕飯の準備しないと」
「そうですか。僕もそろそろ店に戻らないといけないので。あ、僕の働いている喫茶店はポアロと言います。よかったらいらしてくださいね」
「うん、今度行ってみるよ。それじゃあね、透さん!!」
彼女は満面の笑みで去って行く。
...勘がいいし変わってはいるものの、悪い子という感じは全くない。裏表も全くなさそうないい子だな。


姫百合side

あの人が零さんかー、物凄くいい人そうだ。演技っぽい感じはあったけど、全然いい人だ。
そう思って家へ帰るとなんか、霊が増えている。滅茶苦茶美人な女性の霊だ。
「あれ...その人は?」
『おう、お嬢ちゃん。それがよ、この人も例の組織に関わってたみたいでな...何か悩んでたところ、お嬢ちゃんの話をしたら是非会いたいって言うんで連れて来たんだ』
「そうなんだ。お姉さん、私でよければ力になるよ。私は三雲姫百合」
『ありがとう。私の名前は宮野明美。実は、妹と、小さな名探偵さん...そして大君を助けて欲しいの』
明美さんと言う女性は事情を説明し出した。
彼女は生前、両親がいた組織で妹さんと共に働いていた。組織ではコードネームを与えられる幹部と、与えられない末端がいる。明美さんはその末端だったが、妹の宮野志保さんはシェリーと言うコードネームを与えられた、組織の科学者だった。
ある時明美さんは組織の幹部、ジンとウォッカにより始末されてしまった。それに反発した志保さんは、軟禁状態になってしまう。そして自ら命を絶とうと自身の作った体内から毒が検出されない毒薬、『APTX4869』をのんだところ、身体が縮み、運よく逃げ出せた。今は『灰原哀』と名乗り、小学1年生として生活している。住んでいる場所は、阿笠博士という博士の家だそうだ。
そしてもう1人、その毒薬を飲まされ体が縮んでしまった高校生探偵の工藤新一と言う少年がいて、彼が明美さんの最期を看取ってくれたのだと言う。現在は毛利探偵事務所ね居候しており、『江戸川コナン』と名乗り同じく小学1年生として生活しているそうだ。
あとは諸星大...この人は知っている、赤井秀一さんの事だ。どうやら表面上だけだが、2人は恋人だったらしい。しかし、明美さんは彼を本当に愛していた様だ。
...きっと彼も。
「わかった。元々目的は組織壊滅の手助けだし、全然オッケーだよ。それにしても洒落たコードネームだね、お酒の名前だなんて」
『知ってるのか、お嬢ちゃん』
「うん。ある程度知ってるよ」
『結構知ってるよな...』
「そうかなぁ?」
そんなことないと思うんだけどなぁ...
まぁ、いっか。
******
うへぇ。

Re: 【コナン】三雲の巫女さんがお手伝いする話。 ( No.3 )
日時: 2018/07/28 21:44
名前: クリオネf。t (ID: qizRGjjT)

5日間の学習合宿は流石にキツかった。

******
皆さん、毎度お馴染み三雲姫百合です。
今からポアロに行こうと思って現在スマホのマップを見ながら向かっています(スマホは親戚の人が持ってとけって言って何か買ってくれたやつ)。歩きスマホはよくないので、時々立ち止まりながらだけどね。
流石に喫茶店にあの巫女服を着ていくと店の雰囲気を壊しかねないので、取り敢えず洋服を引っ張り出した。
「ポアロって確かハムサンドが人気なんだっけ」
ハムサンドなんて滅多に食べないんだよなぁ。喫茶店とかもあんまりいかないし。私は基本的に何でも好きだけど、和食が好きだからパンとかはあんまり食べない。たまにピザトーストとかペペロンチーノ(洒落にならない程の激辛)とかも作る。料理には自信あるな、うん。伊達に自炊してないからね。
『娘』
「ん?」
何か声をかけられた。人はいないようだから、猫とかかなと思って足元を見ると、三毛猫がいた。
『娘、ポアロへ行きたいのか?』
この猫さんって頭いいんじゃないかな...あんまり動物から話しかけられる事ないんだよね。大抵私から話しかけて、その度に驚かれるもん。向こうもまさか人間が自分たちの言葉がわかるなんて思ってもいないだろうしね。
この猫さんは自分から話しかけて来た。つまり私が動物の言葉を理解できる事を見抜いたとかそういうのだろう。猫さん凄い。
「うん、そうなんだ」
『そこは私がいつも世話になっている喫茶店でな。よければ案内しよう。私も丁度向かうつもりだったのだ』
「ありがとう猫さん!!」
『私は大尉と言う。娘、名は何と言う』
「私は三雲姫百合だよ!!大尉さんよろしくね!!」
『ああ』
何か...かっこいいなこの猫さん。大尉さんって言う名前もかっこいいな。
因みに大尉さんにどうして私が動物の言葉が理解できる事がわかったのか聞いたら、電線に止まっている鳥さんの会話に反応していたのでわかったのだそう。...洞察力凄い。
名探偵大尉さんだ。
とか言ってたらポアロについた。
「あ、大尉!」
お店の前で掃除をしていたらしき女性が大尉さんに気付き名前を呼ぶ。
『彼女はこの店の店員の榎本梓さんだ』
梓さんって言うんだ。物凄く綺麗な人。
「こんにちは!」
「こんにちは。もしかしてお客さんかな?」
...この喋り方って事は私を小学生だと思ってるなぁ。
慣れたから全然いいけどね。
「そうなんです、透さんに是非来てくださいねって言われたから来てみたんです」
「あら、安室さんの知り合いだったの」
何か、物凄く微笑ましげに対応される。
私って小さいんだなぁ...
「安室さんにお客さんですよ〜」
「僕にですか?」
零さんって凄く顔がいいし気前もいいからモテそうだし、零さん目当ての女性客も普通にいるんだろうな...うん。イケメンは罪だね。
「あれ、姫百合さんじゃないですか」
「透さーん、来ちゃったよー!!」
「いらっしゃいませ、ご注文はどうなさいますか?」
「んー、じゃ、ハムサンドとアイスコーヒーください!」
「かしこまりました」
零さんはにこやかに対応をする。
急に来ちゃったりして迷惑だったかな?
「透さん、私、迷惑じゃないかな?急に来ちゃって」
「いや、全然大丈夫ですよ。貴女もお客様の1人ですし、僕の方からも誘いましたし...気にしないで下さい」
うーん、やっぱりこの人いい人だよなー。
「安室さんにコナン君達以外に小さい子の知り合いがいるなんて意外ですね」
テーブル席に座っている私服ではあるが恐らく女子高生らしき女の子がそう言った。
「そうねぇ。安室さんってば小学生にもモテるのね、流石だわ」
「ははははは...」
もう1人の茶髪の女の子がそう言った。この子、ミーハーっぽいなぁ。
そしたら小さな男の子が茶髪の女の子の言葉に苦笑いしている。
「ねぇねぇお姉さんって、ひゆりさんって言うの?」
男の子がそう言って話しかけて来たので、
「そうだよ。さっきの会話でわかったのかな?」
と返す。
「うん!どう書くの?」
「姫百合って書いてひゆりだよ」
「姫百合かー。いいお名前だね!!僕、江戸川コナン!!」
江戸川コナン...?
この子が明美さんの言ってた...幼児化した工藤新一君かー。
可愛いなぁ。
「コナン君かー、よろしくね!!」
「うん!ところで2人はどういう経緯で知り合ったの?」
「ああ、デパートだよ。ポアロの買い出しの時に会ったんだ」
「私身長低くて味醂が取れなくて...困ってたら透さんが取ってくれたんだー」
「姫百合さん、家のお手伝いしてるの?」
「ううん、1人暮らしだよ。私、こう見えても高校生なんだよ!!」
そう言うと透さん以外が唖然としていた。
「え、う、嘘!?」
「てっきり小学校高学年くらいかと...」
「よく言われるんだー。通信制の学校なの。因みに17歳だから2年生だよ!!」
するとボーイッシュな女の子が、
「へぇ、じゃあ僕らと同い年なんだ」
と言った。
「君、ボクっ娘なんだ」
「え?」
何か凄い驚かれた。何で?悪い事言ったかな...?
「何か悪い事言っちゃった...?」
「ううん、そうじゃなくて...僕、いつも初対面の人には男って間違えられるからさ...ボクっ娘って言ったって事は、僕を、『一人称が僕の女性』って捉えたって事だよね」
「あ、うん。だって女の子でしょ?」
「姫百合さん凄いね。僕だって世良の姉ちゃんの事、最初男の人だって勘違いしちゃったのに」
「そうなんだ。世良ちゃんって言うんだね。世良何ちゃん?」
「世良真純だよ。よろしくな、姫百合君」
「そっかー、真純ちゃんかぁ。じゃあ他の人の名前も知りたいな!あ、店員のお姉さんも!」
「え、私も?」
「うん、だって私、皆と仲良くなりたいんだ!」
私がそう言うと、3人共自己紹介してくれた。
「私は毛利蘭」
「私は鈴木園子!」
「えっと、私は榎本梓です」
「うんうん、蘭ちゃんに園子ちゃんに梓さんだね!!よろしくね!!4人共可愛くて憧れちゃうよ〜」
4人共種類は違うけど皆顔立ちが整っててスタイルもいい。
秘密の花園なのかな?男性客もわんさか来そう。
コナン君も可愛いもんな。綺麗な顔してる。きっと元の姿は美人な男子高生なんだろう。
...眼福だよね。皆凄いな。何か...神々しいよ。
「姫百合さんも十分整った容姿をしていらっしゃると思うのですが...」
私が整った容姿?
「ないない、それはないよ!私の容姿が整ってるんだったら全人類容姿整ってるよ〜」
「「「「「「......」」」」」」
あれ、皆黙っちゃった。
「...姫百合ちゃん、もう少し自分の容姿を自覚したら?」
ん?園子ちゃんは何を言ってるんだ?
まぁいいや。
この後ハムサンドを食べながら皆で楽しくお喋りをしました。
楽しい。本当に。
******
あれ、大尉って三毛猫ですよね?
だとしたら貴重ですよね。三毛猫のオス。
...オスでしたよね。

Re: 【コナン】三雲の巫女さんがお手伝いする話。 ( No.4 )
日時: 2018/08/04 17:30
名前: クリオネf。t (ID: qizRGjjT)

続き。

******
「え、怪盗キッド?」
「そうそう!姫百合ちゃん興味ない?また次郎吉おじ様がキッド様と対決するから招待されたのよ!」
私がポアロに来るのももう日課になった頃、園子ちゃんからそんな話を切り出された。
「キッドかぁ〜、実際に見た事ないなぁ」
「なら来てみなさいよ!とっても素敵なんだからぁ〜!!」
園子ちゃんってほんとミーハーだよねぇ。
「んー、じゃあ行ってみる」

...と言う事があり、私はとある博物館へ来ている。
服装はもう巫女服でもいいかと思って巫女服で来た。
この格好でコナン君達に会うのは初めてだ。
「蘭ちゃん、園子ちゃん、コナン君!!」
「あ、姫百合ちゃん!ってその恰好は?」
「私の普段の格好で正装だよ」
「それって着物なの?」
「巫女装束だよ」
「姫百合姉ちゃんって巫女さんなの?」
「そうだよ!三雲神社って所の巫女なんだー。私はその神社の娘だからね」
「変わった巫女装束だね」
「うん、私もそう思う。お洒落なデザインだよね」
「うん、凄く可愛い」
そんな会話を続けていると、1人のおじいさんが出て来た。
「おお〜、小童!!よく来たなぁ!!」
こ、小童...?
コナン君の事か。この子、キッドキラーなんて呼ばれてそれなりに有名だもんねぇ。
「ん?その小娘がお前の言っていた者か?」
「ああ、この子は三雲姫百合ちゃん。小さいけど、私達と同い年なのよ。さっき初めて聞いたんだけど、巫女らしいわ」
「ほう、巫女か」
この人が鈴木次郎吉さんかな?
「あの、初めまして、三雲姫百合と言います。本日はお招き頂きありがとうございます」
「おお〜、中々礼儀正しい小娘じゃな。お主、巫女なのか?」
「はい、三雲神社の巫女です」
「そうかそうか!!もしキッドが逃げても巫女の力で何とかなるかも知れんな!!わーはっはっは!!」
巫女の力はそういう事の為に使う力じゃないんだけどなぁ...
まぁ、使えるけど。
でもまぁ冗談なんだろうな。愉快なおじいさん。
「さ、中に入りましょ」
園子ちゃんにそう言われ、中に入る。
とても広い。
「何だ、またガキが増えてるのか」
「あ、中森警部、ご無沙汰してます」
「おお、蘭さん。こちらこそ」
中森警部か。
「初めまして、中森警部、私、三雲姫百合って言います。捜査の邪魔にならないよう気を付けるので、よろしくお願いします」
「お前いくつだ?」
「17歳ですよ」
「17...!?」
やっぱり驚かれた。
「てっきり小学生かと...」
「あはは...そうですよね。慣れてます」
なんか申し訳なさそうな顔で謝られた。
別にいいのになぁ。
そしてなんか、ここにいる人達何人か頬っぺた赤くない?
キッドって変装の達人だからか。
あれだよね、確認してるんだよね。
「私達も一応調べとこっか。コナン君と姫百合ちゃんは除外ね」
確かに私とコナン君は身長が小さ過ぎて穴でもない限り変装は出来ない。よって除外されて当然だろう。
私は宝石の方をちらっと見た。
そしたら、一般人に変装した怪盗キッドがいた。
まぁ、普通の人ならパッと見ただけじゃ見破れないけど、私は何故か直感でわかってしまうのだ。
「私ちょっと宝石を近くで見て来るね」
そう言って私はキッドの傍へ行く。
「お嬢ちゃん、ここは入っちゃいけないよ」
警備員の人に注意された。
「入りませんよ。ここで見るだけです」
本当はキッドだって気付いたから近付いたんだけど。
...それにしても物凄い対策がしてある。
いつもこんな感じなのかな。
そう思っていたら急に辺りが真っ暗になった。
それは長くは続かず、明かりはすぐに点いた。
しかし、宝石はなかった。
あの短時間の間で盗むんだなぁ。
でもまだいるし、タイミングを見計らって逃げるつもりなんだろうけど、私はそんなキッドの裾を引く。
コナン君は一刻も早くキッドを見つけ出そうと悩んでいるが...キッドはここにいるんだよね。
「どうしたの、お嬢ちゃん。もしかして暗くて怖かった?(何だこの子、迷子か?)」
「ううん、違うよ」
「じゃあ、私に何か用事?(早くここから出たいんですけど...小さい子だし仕方ねぇよなぁ...)」
「中森警部〜、この人怪盗キッドですよ〜!!」
「ええっ!!?(え、何、この子俺がキッドって知っててあの時傍まで来たの!?っつか何でバレたし!!)」
凄く焦ってるなぁ...
キッドってパラグライダーとか使って空飛んで逃げたりするらしいけど、私は本当に重力に逆らって飛べるから捕まえようと思えばすぐに捕まえれるけど...この人、いつも宝石返してるみたいだし、何か目的があるんだろうなぁ。
「お、お嬢ちゃん、私は一般客よ、何を根拠にそんな」
「根拠はないよ。ただ、私、直感で変装を見破れるの。たまに変装した人、町でも見かけるし」
今までは何で変装してるのかなーって思ってたけど、恐らく私がたまに見かけてた変装した人は黒の組織の幹部の1人、ベルモットって言う人だろう。変装が物凄く得意らしいし。もしくはその他黒の組織メンバー、または沖矢昴さん。私、沖矢昴さんの見た目知らないんだよね。
早めに会っとかないと。あと灰原哀ちゃんにも。
「直感だけで変装だなんて...」
「じゃあ引っ張ってあげるよ」
私はそう言ってキッドの顔を引っ張る。
そしたら案の定破れた。
「捕まえろおおおおお!!!!」
「げげっ、やべえ!!」
そう言ってキッドはすぐに飛んだ。
しかしコナン君がそれを見逃す筈がなく、コナン君はキック力増量シューズを使おうとしていた。
それに気づいたキッドは煙幕を使い、逃げる。
「くそ、逃がしたか!!」
まぁその後無事宝石は帰って来た。
そして何故か私はテレビカメラに囲まれていた。
どういう事なんだ。
事が収まった後、中森警部や次郎吉さんが私の所へ来て、お礼とか称賛の言葉とかをくれた。
「小娘、中々やるな!!」
「いやあ、奴の変装を直感で見破るなんて凄いなぁ!!」
う、そんな褒められるとどう対応すればいいかわかんないよぉ...
それから次の日の新聞やらテレビやらで私の事が取り上げられていた。
『新たなるキッドキラー現る!!』
ど う し て こ う な っ た 。
******
最近めっちゃ暑いっすね...


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