二次創作小説(紙ほか)

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starly sky
日時: 2018/07/24 09:35
名前: 白銀 (ID: uJjLNBYk)

皆さんお久しぶりです。白銀です。
忘れてしまった方もいるかもしれませんが思い出していただけるように励みますのでよろしくお願いします。
今回は乙女ゲームのstarly skyの哉太を中心に話を書いていけたらなと思っています。
乙女ゲームなので主人公の名前は自分に当てはめていただけるとより作品に入り込めると思いますのでお願いします。
↓どうぞご覧ください。




私は星月学園に通っている、この学園の中にいる女子は私だけ。
最初はとても不安だった。でもその不安を取り除いてくれたのは錫也と哉太だった。そして今は羊君も加わって最近はより騒がしい。
哉太は相変わらず喧嘩している。止めようとしてもなかなかいうことを聞いてくれない。哉太が喧嘩をする理由は二つある。
一つ目は喧嘩をしている時だけは自分が健康体でいられるように思えるから。
二つ目は私を守るため。
学園唯一の女子であるため私は同学年や他学年からも何かと話しかけられたりする。そのたびに守ってくれるのは哉太だ。
病気であるにもかかわらず自分の体のことは一切顧みずに喧嘩をする。
前にも似たようなことがあった。
私は三年生にラブレターを渡されたのだが付き合うつもりはなかったのできっぱり断った。だがそれを逆恨みした上級生が一人であるタイミングを狙って私に近づいてきた。
それを救ってくれたのは哉太だった。人数が多い相手にもかかわらず懸命に立ち向かってくれた。私を守ってくれた。
哉太が上級生と対峙したとき、それは起こった。
「覚悟しろ!」
「誰が・・・っ!」
余裕な顔を見せていた哉太の顔が突然こわばった。
「・・・くそっ・・・・、っ・・・う」
あの時はすぐに錫也と羊君が来てくれたから何とかなったものの今度は助けが来ないかもしれない。
そう思うだけで私の体は震えた。
(哉太・・・・・・・・・いつか倒れちゃう)
私のこの嫌な予感は・・・・・・的中してしまった。
ある日のことである。私は珍しく哉太と二人で街に買い物に来ていた。
「それでよ、錫也と羊がさ俺をからかってくるんだよ」
「ふふふっ、哉太はいじられ役だもんね」
「お、お前まで・・・・・・」
「ふふふっ・・・・・・あっすみません」
私は哉太との雑談に夢中になっていて前を歩いている男の人たちとぶつかってしまった。
「うわぁ・・・汚れちまったよ、どうしてくれんだ姉ちゃん」
「え、あ・・・その・・・・・・ごめんなさい」
私は素直に頭を下げた。でもその人たちは許してくれなかった。
「どうするか、お前の体で許してやってもいいんだぞ」
男の人たちは私の腕を引っ張った。
「きゃっ・・・痛い、離してください!」
「うるせぇ!黙って来い!」
「おい、何してんだてめぇら」
私を無理やり連れて行こうとすると哉太が私を引き寄せて守ってくれた。
「なんだてめぇ」
「何だはこっちのセリフだ、此奴に触れんじゃねぇ」
「あんだと!」
男たちが哉太に殴りかかった。だが哉太は余裕の表情で拳を躱し殴り返した。
「くっ!」
男がよろめきスキができた間に哉太は私の手を取り走り出した。
「おい、待て!」
男たちは必死に追いかけてくる。哉太は私の手を決して離さず、ひたすら走った。
「ごめん、哉太・・・・・私のせいで」
「お前のせいじゃねぇ、守れなかった俺が悪ぃ」
しばらく走ったところで男たちは見えなくなった。
「はぁ、はぁ・・・・・ここまでくれば平気だろ・・・・・」
「哉太・・・・・大丈夫?」
「心配すんな、このくらい平気だ・・・・・」
そういう哉太の顔色は青白い。休まなければと思った矢先だった。
「見つけたぜ、お嬢ちゃん」
「!!何で・・・・・・・」
「下がってろ」
哉太は私を後ろに庇った。
「でも・・・・・哉太が!」
「いいから下がってろ」
哉太の剣幕に押されて私は黙った。
「さっきはよくも殴ったな」
「殴りかかってきたのはそっちだろ」
「てめぇ!!」
今度は一人ではなく何人もの男たちが哉太に襲い掛かる。哉太はなんとか応戦するも状況は不利だ。それに体調が優れていない。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
哉太が一瞬よろめいた隙をついて男たちはいっせいに哉太に襲い掛かった。攻撃を防ぎきれず哉太は殴られ、蹴られる。
「哉太!!」
近づこうとすると、苦しそうな哉太の声が聞こえた。
「来るな!!」
「哉太・・・・・・・・」
哉太はなんとか立ち上がった。すでにボロボロだった。その時だった。
「うぐっ・・・・・っ・・・・・う・・・あ・・・・・・」
哉太は胸を抑えて苦しみ始めた。
「哉太!!!」
私は哉太に駆け寄った。
「しっかりして!哉太!!」
私は哉太がいつも持っている薬を探した。だが見つからない。
「探し物はこれか?お嬢ちゃん」
「!!返して!」
「嫌だね」
そういうと男は薬を踏み砕いた。
「!!!」
「ひゃはははははは!!じゃあな」
男たちは苦しんでいる哉太を蹴り去っていった。哉太は耐え切れずに地面に倒れた。
「哉太!哉太!!」
「ぐっ・・・・あ・・・・っ、う・・・・・・」
哉太は私の手を強く握りしめた。大丈夫だと言いたいのだろうか。だが出る声は苦しそうなうめき声だけ。私はただ名前を呼ぶことしかできなかった。私は救急車を呼ぼうと携帯を手に取った。すると哉太はそれを制した。
「やめろ・・・・・呼ばなくていい・・・・・・」
「でも・・・!」
「頼む!はぁ、はぁ・・・・・・」
「哉太・・・・・・」
すると遠くから錫也と羊君の声が聞こえた。
「あれ?こんなところで・・・・・・・・・・哉太!?」
「お願い!錫也!哉太を助けて!!!」
私は涙をこぼしながら錫也に縋った。
「おい、哉太!しっかりしろ!哉太!!」
錫也と羊君が大声で呼びかけても哉太はうめくばかりで返事をしてくれない。
「とにかく、運ぶぞ。ここからなら学校のほうが近い。薬はきっと哉太の部屋にある。急いで運ぶぞ」
羊君は軽々哉太を背負い走った。学校に着くころには哉太の意識は無くぐったりしていた。
羊君は保健室のベッドに哉太を寝かせた。錫也は哉太の部屋に薬を取りに行ってる。私は何もできなかった。哉太を守れなかった。
「私のせいで・・・・・・・・・・」
私はただ後悔するしかなかった。
「君のせいじゃないよ、気にする必要はない」
羊君はそう言ってくれたけど自分を責めずにはいられない。私のせいで哉太は苦しい思いをした。痛い思いをした。
「ごめんね・・・・・・・哉太」
私は哉太の手を握った。すると錫也が薬をもって入ってきた。意識がない相手に薬を飲ませるのは苦労したけど、何とか飲んでくれた。
「これでとりあえず一安心だろう・・・・・何があったのか説明してくれるか?」
私は今日あった出来事を錫也と羊君に話した。
「そういうことだったのか・・・・・・・」
「酷い連中がいるもんだね・・・・・・・」
錫也と羊君はそう言った。
「私がちゃんと注意して歩いていればこんなことには・・・・・・」
「お前のせいじゃない、きっと哉太もそういうだろう」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
私は何も言えなかった。ただただ哉太の手を握ってごめんねと謝ることしかできなかった。
時間がたち二人は用事があると言って哉太のことを心配しながら出て行った。私は寮に帰ろうとは思わずずっと哉太のことを見ていた。
どれくらい時間がたっただろうか。哉太の意識が戻った。
「哉太・・・・・!」
「・・・・・ここは?」
「保健室だよ、錫也と羊君が助けてくれたの」
「そうだったのか・・・・・・」
起き上がろうとする哉太を私は止めた。
「駄目だよ、まだ寝てなきゃ」
哉太は素直に従ってくれた。
「ごめんね哉太、私がもっと注意していれば哉太はこんなケガも苦しい思いをせずに済んだのに・・・・・・・」
「お前のせいじゃねぇよ、俺のほうこそごめんな。守ってやれなくて」
私は首を横に振った。
「哉太はちゃんと守ってくれたよ、ありがとう」
「おう・・・・次からは気を付けないとな」
「そうだね・・・・」
私はうつむいたまま言った。すると哉太は起き上がり私の顔を両手でそっと挟み持ち上げた。
「暗い顔するなよ、お前には似合わねぇよ。そんな変な顔」
「へ、変な顔なんて言わないでよ!」
「そうそう、お前はそうやって元気でいればいいんだ。俺のことは気にするな。俺はお前を守るためにいるんだから」
「うん、ありがとう・・・・・・」










——完——







あとがき
いかがでしたでしょうか。starly skyをやられていない方々にはキャラの設定が難しかったでしょうかごめんなさい
これからも頑張りますのでよろしくお願いします!
次回、お楽しみに!!


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