二次創作小説(紙ほか)

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暗殺教室−完璧変装少女−
日時: 2018/07/30 19:10
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

6月の最終日、天道千理(てんどうせんり)はE組に
やってきた。
彼女もこのクラスの暗殺に頑張っていく!

転級生、新任 ( No.1 )
日時: 2018/07/30 19:43
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

殺せんせーは彼女を紹介した。男子でもいそうなほど短く切られた
黒髪、中性的な顔立ちの少女、天道千理だ。
「じゃあ千理さんはカルマくんの隣の席なのでカルマくん、
 色々頼みますよ」
「はーい」
千理はカルマの隣の席に座った。
「あ、僕は赤羽業。よろしく千理ちゃん」
「よ、よろしくねカルマくん」

「あっと忘れるところでした。今日から新しく先生が
 来ています」
殺せんせーがそう言うと戸が開き一人の男が入って来た。
右目に眼帯を付けた赤い隻眼の男だ。
「何あの先生、めっちゃカッコイイ!」
「うん、烏間先生と同じぐらいイケメン!!」

「初めまして。十六夜暁です。これからこのクラスの数学を
 担当することになりました。不慣れですがどうぞよろしく」
彼は微笑してそう挨拶した。
「ってことは十六夜先生も暗殺のことを…」
どこからか対先生物質のナイフが飛んでくる。それは確実に
十六夜を狙っていたが彼はそのナイフを指で挟み止めた。
「なるほど。これが殺せんせーに唯一効く対先生物質ですか。
 先生、試させてくれません?」
「ダメに決まってるじゃないですか!!」
殺せんせーの反応に十六夜はさっきよりも明るい笑顔で笑い
ナイフを持って一番後ろの席へと向かう。
「これ君のだろ?中々良い筋してるね」
「さっき先生、後ろ向いてたましたよね?直前に前を向いて…
 なんで分かったんですか?」
千理はそう聞いた。
「動作がまだ終わってなかったから分かっただけさ。そうだ
 千理さん、お互いこのクラスでは初めてだし頑張ろうね」
「はい!」

気付く時間 ( No.2 )
日時: 2018/07/30 22:10
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

「せ…せんせ〜い…ヘルプ」
汗だくだくでふら付きながら職員室にやってきた千理を見て
職員室にいた烏間と十六夜は彼女に駆け寄る。
「大丈夫か、天道」
「頷きたいですけど無事じゃないです心身ともに…
 私だけじゃありませんよ!前原くんや神崎ちゃんもあの
 高岡とかいうクソッたれ先生にぶん殴られたんですから!!
 最上くんも二人を庇って…」
最上とは最上 誘(もがみイザナ)という少年のことだ。
その姿が悲しく見えたのか彼女は泣きだす。
そんな彼女の背中を十六夜が優しく摩り「大丈夫」と何度も
言い聞かす。
「今日は体育は打ち切りにしよう」
そう呟いて十六夜はスタスタと歩く。それも千理を連れて…
運動場へと。

中村「せ、千理!?」
神崎「十六夜先生まで…どうして」
最上「やっと来やがった」
手の甲で口元を拭いながら杉本などの数人に助けられながら
最上は立ち上がり呟いた。
「鷹岡さん、少しやりたい授業がある。今日は終わりにさせて
 もらえないかな?生徒は軍人じゃない、今の時期、無理をさせては
 いけな——」
鷹岡の拳を十六夜は受け止めた。軽々と彼の拳を止めたのだ。
「(すごい)」
「何を言ってるんだ?お前のことなんて調べ済みだ。感情がないくせに
 よくそんなことが言えるな」
感情がない、その言葉に全員が引っかかった。少し十六夜の頬が
引きつった。
「貴方にバラされたくはありませんでしたよ。鷹岡さん、まぁ
 事実ですから隠す気は毛頭ありませんでしたけど…貴方に
 僕が学ぶ時間を潰されたくはない」
鋭い口調で十六夜はそう言い放った。それに気圧され鷹岡は
引き下がった。
「…じゃあみんな、中に入ってくれるかな?大丈夫、僕は
 君たちに隠し事はしない」
そう言って十六夜は全員に背中を向け校舎内へ戻った。
その背中はとても小さく見えた。

「ねぇ先生に感情がないってどういうこと何だろう?」
茅野は渚にそう聞いた。
渚「さぁ?でも言葉のままだと思う」
最上「それ以外ねえだろ」
奥田「で、でも十六夜先生、いつも笑顔で…優しい先生だよ。
そんな先生に感情がないなんて」
カルマ「でもさ、微笑しかしてなかったじゃん」

教室に入り全員が絶句する。
『十六夜暁は殺戮兵器』堂々と黒板に書かれていた。
殺せんせーやビッチ先生、烏間先生たちがやるとは思えない。
つまりこれを書いたのは…。
前原「オイこれ消すぞ」
寺坂「そ、そうだな!」
寺坂たちが黒板消しを手に取り字を消しているといつも通り
やわらかい表情をした十六夜が教室にやってきた。
十六夜「あれ?もしかして黒板消し忘れてたかな?悪いね前原くん、
寺坂くん後は僕がやるから」
前原「あ、いいですよ先生!」
十六夜は最初こそ戸惑うも少し微笑み「ありがとう」と言い
黒板を見ていた。
「彼は本当に僕のことを調べたみたいだ」


語る時間 ( No.3 )
日時: 2018/07/30 22:30
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

「良いんですか?十六夜先生」
教室に向かう数分前、殺せんせーに十六夜はそう言われた。
烏間たちには事前に彼のことは伝えられていた。
「…良いですよ。僕は嫌われても。孤独なんて怖くありませんから」
微笑みながら十六夜はそう言った。

「……」
 ◆

「黒板に書かれていたこともさっき鷹岡さんが言ってたことも
 事実さ。紛れもない」
生徒たちは真剣に話を聞いていた。

遡ること数年前、僕の母は幼いころに死に父に育てられた。
父はとても厳しく、暴力を振るう。あの頃は逆らえなかった、
弱かったから逆らったら痛い思いをするから。でも見てしまったんだ、
父の本性を、父が人を殺していくのを…。
それを見てから狂ってしまった、自分を支えてくれた人も
父も自分に関わった人、全てね。

「‥‥」
苦しむぐらいなら楽しいなんて思いも全部消してしまえば楽に
なるかもしれない。思い出も全部消しちゃえばいいんだ、ってね。



「僕は今になって自分の大罪に気付いたんだよ。さぁ…暗い話は
 もうやめようか。それよりも、だ。有希子さん、前原くん、
 最上くん、どこか痛いところはあるかな?」
三人は首を振る。
「それなら良かった。無事で何よりだ、今日はゆっくり休むんだよ。
 教師である以上、年上である以上、君たちを守ることが
 僕らの役目だ」
十六夜はそう伝えて職員室へと戻った。

職員室に向かい十六夜は様々な資料に目を向けた。
「十六夜先生、もう生徒の名前は覚えましたか?」
「殺せんせー。まぁ覚えましたよ」
「おー早いですねえ!!」


復帰の時間 ( No.4 )
日時: 2018/07/31 14:06
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

カルマ「お、狩生(かりう)くんじゃん」
赤茶の短髪に鋭い目、着崩した制服の少年。
そしてカルマや寺坂を超える問題児、狩生 星樹(かりう せいき)
だった。そして彼の隣は天道千理だ。
星樹「オイ、テメェ」
千理「は、はいぃ!!!」
ピンと背筋を伸ばし立ち上がった。
星樹「新しいのか?」
千理「へ?あ、うん。天道千理、つい最近ここに。よろしく。
もしかして狩生星樹くん?」
二人して目を白黒させていた。
中村「よっ、問題児キラーここに誕生」
千理「ちょっと!莉桜ちゃんってば!!誰がキラーだ!!」

 ◆

「ここがE組専用プールです!!」
殺せんせーはプールを用意してくれていた。
これだからせんせー葉殺しにくい。
千理「でも全く泳げないんだよね…」
運動は大の苦手で全身運動の水泳や陸上などは全くだ。
星樹「まぁ良いんじゃねえか(ピピーッ!!」
星樹は少し苛つきながら笛が鳴った方向を睨んだ。
星樹「うッせーぞ!!」
そんな彼の肩を突き、カルマは何かを持ち込む。
二人はニヤニヤと笑い殺せんせーが乗っている梯子を揺らす。
せんせー「か、カルマくん、星樹君!?やめてください落ちてしまいます
やめてええええ!!」

まさかせんせー、泳げないのか!?


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