二次創作小説(紙ほか)

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銀魂−悲しさ叫べ−
日時: 2018/08/01 15:22
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

晴陽菖蒲(はるひあやめ)、彼女はそう名付けられた。彼女の
両親が死んだあと、彼女は様々な人たちにお世話になったのだ。

其の一 成長なんて早いもの ( No.1 )
日時: 2018/08/01 17:06
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

真選組道場内。ついさっき菖蒲が出ていったばかりだった。
「山南、そろそろ仕事行くぞ」
山南惣助やまなみそうすけと同じ副長の土方が彼にそう告げた。
「はい、行きましょう」
山南もそう答え立ち上がった。

「にしても菖蒲ちゃんが元気でよかった」
嬉しそうに山南はそう呟いた。両親は失ってしまったが
ズルズルと引きずっている様子も無いしいつも元気だった。
「まぁ引き摺ってられねえだろ。それぐらい菖蒲も
 分かってるってことだ」
「そうですね」

 ◆

「え?吉原に…?」
菖蒲は驚いた様子でそう言った。銀時たちは晴太を母に
会わせるために吉原へ乗り込むことにしたという。
「それって私も行っていい?」
菖蒲がそう聞いた。
「で、でも!「大丈夫、無理しないようにするから」」
「新八、本人もこう言ってんだから良いだろ。じゃあ行くぞ
 菖蒲」
菖蒲は頷き神楽、新八、銀時の後ろを晴太と一緒について
歩いていた。
噂で聞いたが吉原には夜兎がいると聞いた。もしかすると
遭遇してしまうかもしれない。
「(まぁ…神楽ちゃん以外もいるんだけど)」
菖蒲の頭に一人の赤い目の青年が思い浮かんだ。赤色の
チャイナ服に白い番傘を持った華奢な青年だがかなりの怪力の
持ち主、そして菖蒲も小さい頃よく遊んでいた皐月という青年。


其の二 夜兎だらけ吉原 ( No.2 )
日時: 2018/08/02 13:29
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

淡い水色の髪の青年に道端にいた女たちは思わず彼に魅入ってしまう。
そんな視線は気にせず彼はある場所を目指した。
「随分とド派手にやったもんだな」

警備、そして月詠とやり合っていた自警団の女たちが
振り返る。
「お主は…まさか夜兎か!?」
「間違いない。あの番傘が何よりも証拠」
全員が彼、皐月に刃を向ける。
「よしてほしいな。俺は確かに夜兎だけどアイツらと
 同じ扱いは受けたくない。それに俺は晴陽菖蒲の
 知り合いなんだぜ?」
月詠は目を見開く。晴太の手を握っていた黒髪の少女、彼女は
晴陽菖蒲と名乗っていた。それが本当なら彼は味方である。
「それは本当じゃろうな」
「勿論。俺は皐月、じゃあ…」
皐月は膝を曲げ跳躍しあっという間に階段の踊り場に立った。
その跳躍力に全員が驚いた。
「先に行かせてもらうよ。じゃあな」
そう言い残し彼は月詠たちから離れていく。

 ◆

晴太を庇いながら菖蒲は廊下を駆けていた。後ろには何人もの
自警団「百華」の女たちが追いかけていた。
「ね、姉ちゃん前!!」
「え?ってあああああああああああああ!!!!?」
晴太を抱いたまま隣の座敷にすぐさまダイブした。
その後、しまった!と菖蒲は思った。

「悪く思うなよ、女共」
菖蒲と晴太は目を見開きゾッとした。数十人といた女たちが全員
血を流して倒れた。奥から一人の青年が姿を現した。
暗い赤髪に黄色の瞳をしている。それに白い肌をしていて手には
番傘を持っている。手には血がべっとり付いていた。
「お、お前…」
「警戒しないでくれないか?お前らを殺そうなんざ考えてねえよ。
 オイ、小僧。お前は先に母さんを探してこい」
菖蒲は晴太の背中を少し押し行って来いという目を向けた。
彼も頷き部屋を出ていく。
「で、私を残した意味は?これから殴り殺すの?」
「まぁ正解だな。俺は夜兎の風莉、じゃあな」
風莉は拳を握り菖蒲の顔を狙い突き出した。菖蒲は目を閉じ両手で
顔を守る。そしてその時だ。
何かが破壊される音が聞こえた。
恐る恐る目を開けるとそこには見覚えがある青年がいた。
「さ、さ、皐月さん!」
「へぇ、テメェが白兎ねぇ…」
風莉は楽しそうな笑みを浮かべていた。
「まだそれを知ってる奴がいるとは思わなかった」










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