二次創作小説(紙ほか)
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- 【オリジナル】君の一番になりたい。
- 日時: 2018/08/06 04:22
- 名前: ミク (ID: mVHy..WT)
もう、君の目に僕は映らない。
せめて、君の一番でありたい。
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こんにちは。ミクです。
今回は感動?悲しい?恋愛小説です。
最後はわかってたけど、悲しい.......ってなるかもしれません。
題名からイメージを膨らませて作った小説です。どうぞ。
- Re: 【オリジナル】君の一番になりたい。 ( No.1 )
- 日時: 2018/08/06 04:29
- 名前: ミク (ID: mVHy..WT)
「リョウ君、もう私の事は忘れて新しい恋を見つけて。」
四月の初めに、桜の下で君は弱々しく笑って言った。
「僕は君だけ」何てこと言えるはずもなくて。
ただただ、時間が止まればいいのに。嘘だったらいいのに。
と思うばかりで。
そんな弱々しく、優しく微笑むなんてやめて。
僕が、現実を思い出してしまうから。
もう、耐えられないんだ。
だから、せめて、君の一番でありたい。
- Re: 【オリジナル】君の一番になりたい。 ( No.2 )
- 日時: 2018/08/06 04:39
- 名前: ミク (ID: mVHy..WT)
君に忘れられない、一番でありたい。
「ねえ、リョウ君は幸せ?私みたいな女の子が恋人で。」
五月の緑色にのせて、君は言った。
「僕は君だけ。幸せに決まってる。」何てやっぱり言えなくて。
「日記をつけ始めたんだ。」
まるで、君がいなくなるまでのカウントダウンみたいだ。
日記を笑顔で書き綴る君を見て、僕はただ思った。
最後のページには君は何を書くんだろう。
いつもの冗談だろうか。家族のことだろうか。
- Re: 【オリジナル】君の一番になりたい。 ( No.3 )
- 日時: 2018/08/06 04:44
- 名前: ミク (ID: mVHy..WT)
僕には、分からない。
「紫陽花が綺麗だね。」
六月の雨の色のメガネをかけた君が傘をさして言う。
雨粒の弾かれる音が心地いい。
今日の日記の内容は紫陽花のことだろうか。
それともナメクジのことだろうか。
やっぱり僕には、分からない。
- Re: 【オリジナル】君の一番になりたい。 ( No.4 )
- 日時: 2018/08/06 04:52
- 名前: ミク (ID: mVHy..WT)
分からなくて辛い。
「ねえ、今日の日記、リョウ君が書いてくれる?」
六月の雨の色のメガネを外して目を閉じたままの君が言う。
七月の暑さの色をしたボールペンが手渡される。
君のように字を綺麗にかく事はできなかった。
今日からは僕の日記以外ノートには記録されないのだろう。
少し、悲しい。
- Re: 【オリジナル】君の一番になりたい。 ( No.5 )
- 日時: 2018/08/06 08:55
- 名前: ミク (ID: mVHy..WT)
彼女は手探りでメガネを取り、愛しそうに持った。
「もう、私目が見えないんだ。このメガネももう必要ないの。」
「だから、日記ももう書けない。リョウ君は病名を知ってるでしょ?」
静かに彼女の白い手を握る。
暖かいのだけれど、前とは違った体温だった。
彼女の病名は「四季病」。
治療法も現代ではほとんどない。
余命が一年で症状は失明のみ。
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