二次創作小説(紙ほか)

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進撃の巨人 雨の日の図書室で
日時: 2018/08/17 20:05
名前: 青いりんご (ID: ASaifYF4)

『青いりんご』です!!

今回は ベルミカっぽい話を書かせていただきます!



朝から止む様子もなく降り続いている雨。
こんな日の訓練はもちろん中止となる。
座学の授業は午前で終わり、午後は自習という名の自由な時間である。
自習の場合、大きな揉め事などを起こさない限り、成績には関係がないため、気楽に過ごしている者が多い。
こういった日はライナーは自室でトレーニングをしたり、『友達』とお喋りしたりしている。
人ずきあいを避けている僕は、自習の日には特に人の出入りの無い図書室で過ごしている。
読み終えた本を返し、面白そうな本を探して取ろうとした時、白い小さな手と重なった。
お互い手を離して顔を見合わすとそこには、色白で黒髪、マフラーをした少女、そうミカサだった。
僕はさっきの本を取ってミカサに渡した。
ベルトルト「この本だよね、はい」
そうするとミカサは驚いたように「あなたも読みたいんでしょ?」と聞いてきた。
僕は「この本一回読んだことがあるんだ。だから大丈夫。」と嘘をついた。
ミカサは「そう、ありがとう」と言って席に座った。
僕はなんであんな嘘をついたのかわからないまま適当に本を探してミカサとは少し離れた席に座った。
ミカサとはあまり話したことがない。
元々、無口で人ずきあいを避けてきた僕はあまり喋らないのだがミカサとはこれといった話はした事ないし、接点もなかった。
静かな図書室で2人
なんだか本の内容が頭に入ってこない。
色々と考えている時、小さな声が響いた。
「ベルトルト…」
ベルトルト「な、何?どうかした?」
急に名前を呼ばれたから少し慌てた口調になった。
ミカサ「急にごめんなさい。少し話をしてみたかったから…」
ベルトルト「そーなんだ。」
ミカサから話しかけてくるのは珍しいと思った。
あまり自分から話しかけていくような姿は見たことがなかった。
ミカサ「時にあなたを見るのだけど、辛そうな顔をする時がある」
ベルトルト「えっ?」
驚いた。ミカサが僕を見てたって事もびっくりしたけど、僕はそんな顔をすることがあるんだって。
ミカサ「その顔には見覚えがある…」
ベルトルト「見覚え…?」
ミカサ「アニの顔…」
ミカサ「アニも時折辛そうな顔をする…」
ベルトルト「……」
ミカサ「アニとあなたの辛さは同じじゃないかもしれない。」
ミカサ「あなたは何を抱え込んでいるの…?」
その一言が図書室に響いた。
ベルトルト「故郷のことかな…」

また嘘をついた。

さっきの嘘とは違う、辛い嘘

ミカサ「ごめんなさい。探索がすぎたのかもしれない…」
ベルトルト「大丈夫だよ。」

ああ、辛いと言えたらどんなに楽か

助けてって言えたらどんなに楽なことだろうか

全てを話して謝ったらどれだけ良いことだろうか

でもね


僕らに謝る資格なんてないんだから。


悪魔だからしょうがない

世界を救うんだ

だから、壁を破壊し、

壁の中を地獄にした

恨まれたって当然のことをした。

でも、辛いんだ。

壁の中の人達が悪魔なんかじゃない。

あの日

僕達が悪魔になったんだ

罪のない人たちを大勢殺した

どうすればいい

僕らは、

僕は

これからどこへ帰ればいいんだろうか



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