二次創作小説(紙ほか)
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- カゲロウプロジェクト【新records】
- 日時: 2018/08/19 08:59
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
平穏なメカクシ団に新たな仲間が加わっていた。
美琴世良という少女だ。
メカクシ団の他にも目に関する能力者がいることを
全員が知ることとなる。
- ネイビーデイ ( No.1 )
- 日時: 2018/08/19 09:34
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
運動もできず、勉強もあまり頭が良いとは言い難い。
それが死ぬ前のミコトだった。
好きなことは絵を描くことで美術の授業では結構点数が
良かった。美術部でも仲間はいた。
そんな日々も消えていく。夜、習い事の帰り道、そこで
彼女は襲われた。兄と共に。
****
「ミコトちゃんの絵、すっごいね!」
モモはミコトの描いている絵を見てそう言った。
「これってもしかしてセトの絵?」
マリーは指をさして聞いた。
「うん、あまり上手くないかもしれないけど…」
「私これ見せてくる!」
マリーはミコトの絵を持って部屋を出ていく。
引き留めようとしたがそれを振り切って行ってしまった。
「ミコトちゃんってもしかして美術部だったとか?」
「うん、美術部だったよ。高校の時は入らなかったけどよく絵は
描いてたかな」
それを聞いてモモはミコトに何故か謝った。
「ご、ごめんなさい!年上なのに「ちゃん付け」なんて」
「え!?気にしないでよ、今まで通りミコトちゃんでいいから」
- リフレクトアイ 前編 ( No.2 )
- 日時: 2018/08/19 12:54
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
モモは事務所の先輩アイドル、ジュリと話していた。
「モモちゃん、お疲れ様。すごかったね」
ジュリは長い焦げ茶の髪を耳にかけながらそう言った。
ルビーのような美しい紅い瞳、真っ白な透けた肌、
美人というにふさわしい。
「はい、今日はありがとうございました」
「…君も赤い瞳だね。私たち仲間みたい」
モモとジュリは同じ方向へ向かっていた。
モモは彼女の正体に気付くことになる。
「モモちゃんにだけ私の秘密、教えてあげる」
「え?秘密…って」
ジュリの瞳が黒になると長髪が短くなり服も変わる。
彼女の姿は美青年へと変わった。
「目を映す、それが俺の能力。モモちゃんも同じだろ?」
「じ、じゃあジュリさんって…お、男の人!?」
「そうだ。俺は三葉 樂」
モモは思い出す。そして樂を連れてキドたちに紹介した。
「団長さんたちも同じように能力を持ってるんだよ。隠す、欺く、
盗む、合わせる、凝らす、覚ます、醒ます、で私の奪うって能力」
「そういえば目を映すって言ってたけど…ちょっと見せてよ」
「おいカノ!」というキドの声にカノは青ざめる。
そんな彼を無視し能力を使う。
髪色は変わらないが容姿はモモそっくりに変わっていた。
「カノだっけ?お前の能力と俺、私の能力は似たようなものだ」
「え、なんで言い直した?」
「そ、それは私のほうが…良いかなぁって」
元の姿に戻ると樂はソファに座り込む。
「お前の場合は実際に会っている人物ってのが条件であるようだが
俺の場合は写真でも絵でも、とにかく見たことがあれば能力を
使えるんだ」
「…決めた。勧誘するぞガク、仲間として」
キドは少し微笑んだ。
- リフレクトアイ 後編 ( No.3 )
- 日時: 2018/08/19 13:31
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
数年前の話だ。ガクには珠莉という妹がいた。
長いサラッとした髪をしていて甘えん坊な妹でガク自身も
彼女を可愛がっていた。
「珠莉?」
声をかけると彼女は驚いて何かを両手で抱き後ろに隠した。
そんなに見られたくないものか?
余計に気になって仕方なかった。
「ど、どどど、どうしたの?お、お兄ちゃん!」
「いやどうしたのは俺が言いたいんだが…何、隠してんだ?」
「あ、あはは、な、何でもないよ〜…」
それを言われると余計怪しく見えるからやめてほしいんだが…。
でも無理に見ようとしたら嫌がるだろうし。ってもういない…。
「ねぇお兄ちゃん何色が好き?」
「何だ?突然」
風呂から上がって着替えてすぐ珠莉は何色が好きか聞いてきた。
心理テストか?まぁでも答えておくか。
「…黒、だな」
「えーもっとないの?水色とか青色とか…」
「そう言われてもなぁ…」
そんなことを言われても困ってしまう。暗い色が好きなのだから。
「もう仕方ないな、分かったよ。黒が好きなんだよね」
そう言って少し頬を膨らませる。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」
後日の昼間、珠莉は笑顔でそう声を掛けてきた。
「はい、これ!」
珠莉は黒い星のネックレスを渡す。白いビーズも幾つか通してある。
「どうしたんだ?これ」
「すごい遅いけどプレゼント」
ネックレスを首にかける。
「まさか珠莉、ずっとこれを作ってたのか…ありがとう。
大事にする。そう言えば珠莉、夢はあるのか?」
なんとなくそう質問した。
「私、アイドルになりたい!アイドルになってたくさん歌を
歌いたいんだよね〜」
「…叶うと良いな」
幸せな時間はすぐに壊れた。インターホンの音がし二人して
ドアを開けるとすぐに黒い服の男がナイフを突き刺した。
テレビで見た殺人犯だったのだ。
—妹の珠莉の夢を叶えたい!
- ダメージアウト ( No.4 )
- 日時: 2018/08/19 22:06
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
月宮優は目を背いていた。自分を蔑むような眼で見る周囲の
環境から。彼は今までの辛い過去を全て消し去っただが
1つ嫌な思い出を消せなかった。否、消さないのだ。
その女の子は通っている学校こそ違えど彼女は彼の支えだった。
ある日、彼は中学生になり彼女とは関わらなくなった。
中学校生活は彼を自殺に追い込んだ。虐めだ、言葉では
説明できないような酷さだ。その日、彼は屋上から飛び降りた。
だが誰かが手を掴んでいたのだ。それは出来の良い姉だった。
だが死ぬことに変わりはない。だが彼女はこう言ったのだ。
「生きろ、優」
ゆらゆらと景色は揺れていた、陽炎のように。
そこで姉に似た女性と出会ったのだ。だが彼女は姉ではなかった、
姉は銀髪ではない、彼女はこう言ったのだ。
『目を背く蛇だ。虐めなどに屈しない嫌な思いをしたくない、
その思いに導かれた蛇だ』と…。
「ッ!?」
今現在、彼の目の前に突然現れた。男のような女のような…。
だが確かに目は赤かった。また目を背け何事もなかったかのように
通り過ぎようとした。
「お前の目…同じ赤だな」
「…それがどうした。どうせ俺は背くことしかできない男だ。
お前に構ってる暇はないんだ」
「まぁ待ちなよ、お兄さん」
黒いパーカーを着た少年に声をかけられる。
「僕たちと同じだし一緒に来ない?」
そして半強制的に彼はメカクシ団に入った。
「あ、優くん!!久しぶり」
「ミコト…なのか!?」
そう小学生時代の彼女、とはミコトのことだったのだ。
癖毛の黒髪が特徴的だった。
「再会っすね」
「ミコトちゃんもそのユウさんも嬉しそうだね」
モモやセトたちは二人を眺めていた。
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