二次創作小説(紙ほか)

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東方模範双
日時: 2018/09/17 21:32
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

少々目つきが悪いせいで不良と思われがちな青年、
水無月理久は目を覚ましたら幻想郷に来ていた。
眠っている間に紫が彼を幻想郷に送っていたのだ。そして彼は
博麗神社で世話になることになり能力も使えるようになっていく。

*東方project二次創作*

幻想郷に来て ( No.1 )
日時: 2018/09/17 21:49
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

目が覚めたらそこは自宅とは違う天井、床、壁があった。
眠っている間に何があったんだ?あれかドッキリか?テッテレー♪とか
流れて大成功みたいな!?
「あ、目が覚めたみたいね」
紅白の服を着た少女が顔を覗き込む。待て、自宅に女の子を
入れた覚えはないんだが…。
「あのさここ、何処なんだ?俺の家とは違うし外の景色も…それと
お前の名前とかも聞いておきたいんだが」
そう言うと少女は忘れていたようで少し慌てた。
「ご、ごめん、私は博麗霊夢。ここは幻想郷って言う場所の
博麗神社よ。幻想郷についての説明に行くけど大丈夫?」
霊夢の問いに頷く。
「幻想郷には私みたいな人間以外にも吸血鬼とか妖怪もいるのよ。
妖精とか神様もね。で、アンタをここに連れてきたのも妖怪よ」
「へ?そ、そうなのか?その妖怪って…」
霊夢は後ろを指差す。振り返ると金髪の女性が立っていた。
「八雲紫、妖怪の賢者でスキマ妖怪よ」
「ごめんなさいね驚かせるようなことをして。ここには能力、
スペルカードというのがあるのよ。私の場合は境界を操る、
霊夢の場合は空を飛ぶ、そしてあなたの場合は」
紫は一旦間を開ける。ゴクリと息を呑んだ。
「模倣する程度の能力、模倣つまりコピーするのよ」
「へ、へぇそんな能力が俺に、ねぇ〜…」
自分でも驚いている。自分の中では模倣できるなんてチート級では
ないかと思うほどだ。
「まぁゆっくり使い慣れていきなさい。まぁでも私の読みが
正しければすぐに戦えるようになるでしょうけど…アドバイスするなら
スペルカードも能力もイメージが重要ってことだけ」
それだけ言い残し彼女、八雲紫はスキマの中に消える。
それと入れ違いに一人の男が鳥居を潜って来た。
「兄さん、お帰りなさい」
「に、兄さんって…え!?れ、霊夢の!?」
「それ以外何があるのよ!」
男の名は博麗勾時、博麗の巫女である博麗霊夢の兄である。
言われてみれば印象が似ている。柔らかい体付きの霊夢とは違い
彼はやはり男、彼女よりもがっちりとした体付きをしている。
「あー外来人か。まぁよろしくな」

博麗勾時という男 ( No.2 )
日時: 2018/09/17 22:07
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

少しずつ霊夢たちとの生活にも慣れてきた。
「なぁホントに空いてる時だけで良いんだけどさ」
自分の言葉に二人は耳を傾けた。
「俺、足手まといになりたくねーし修行とか…無理か?」
能力もまだ使ったことがない。自分の身を護れるぐらいには
なれなければ彼らの足を引っ張ってしまう。それだけは嫌だ。
霊夢は面倒くさそうな顔をしていた。勾時は少し唸る。
「…俺で良いなら手伝うぜ」
「ッ!ホントか!!?」
勾時は頷く。自分の耳元で「霊夢は面倒臭がりだからな、面倒事が
嫌いなんだ」と呟いた。
「教えるのは下手かも知れないがそれでも良いか?」
「あぁ教えてもらえるだけでも構わないから」
「分かった。明日から始めよう」
頷く。博麗の巫女というのは幻想郷を守る結界を維持するために
必要な人物らしい、妖怪退治や異変解決を主な仕事としている。
なのでかなり強いのだがその兄ともなればどれほどなのか、少々
気になる。
夜、先に勾時は眠り霊夢と自分だけがまだ起きていた。
「なぁ霊夢、勾時ってどのぐらい強いんだ?霊夢が強いってのは
紫から聞いてるが勾時のほうはさっぱりで想像がつかないんだけど」
霊夢は少し考える。
「さぁ?まぁでも母さんから体術とかを習ってるのは見たことあるわ。
それに私、兄さんの本気なんて見たことないわよ?」
「妹でも知らねーのか…」
「ただ母さんは肉弾戦が強かったっていうし兄さんも体術は
強いと思うわよ?多分だけど…じゃあ私は寝るわね」
そう言って霊夢も眠ってしまう。強さなら明日すぐ分かる、
そう思い眠った。

勾時の強さ ( No.3 )
日時: 2018/09/17 22:29
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

夜も明け日が昇っていた。大きく伸びをして靴を履いた。
これから修行をつけてもらうのだ。といっても基本は戦闘なのだが。
「じゃあ始めるか。一発当てた方が勝ちってことで」
勾時は簡単に説明した。「んじゃ霊夢、頼むぜ」勾時の言葉に
霊夢は「はいはい」と返した。
「じゃあ…始め!」
すぐに地面を蹴り前に拳を突き出した。こう見えて俺も肉弾戦は得意だ
一発ぐらい当てられるだろう、勾時も少し驚いているようだし…
という考えは甘かった。勾時は素早く身を屈め俺の顎を狙って
脚を上に突き上げ蹴り上げた。頭がクラクラし膝を着く。
「終わり、兄さんの勝ちね」
「大丈夫か理久」
「あ、あぁ」勾時の手を掴み立ち上がる。瞬殺、といったところか。
「確かお前の能力は模倣できるんだよな?模倣ってのは結構
使い勝手がいい能力でな。相手や弾幕を模倣すればその弱点を
見つけることができる。理久次第だがな、でもそれが出来れば
無敵なんだ」
勾時はそう説明した。どうやら頭は良いようだ、残念なことに
俺はそこまでの考えには辿り着いていなかった。勾時は幾つかの
アドバイスをくれた。相手の攻撃を予測すること、肩や目線などを
見てどこに攻撃がくるのか予め予想しておくこと、単調なリズムで
攻撃しないことなど…。
 ****
昼間、霊夢が出かけて自分と勾時だけが残っていた。
「なぁ勾時は母親から色々習ったのか?今日の体術とか…」
「まぁな、でもかなり大変だったぞ訓練とか修行とかな。体力とか
筋力も大事になってくるからな」
苦笑しながら勾時は語った。母が消え、霊夢が唯一の家族、そして
博麗の巫女となった今、彼女をしっかり見守ることができるのは
自分だけ、と勾時は話していた。妹思いだ。


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