二次創作小説(紙ほか)
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- ぬらりひょんの孫 2
- 日時: 2018/09/29 19:54
- 名前: 白銀 (ID: vlinVEaO)
皆さんこんにちは。白銀です。
今回もぬらりひょんの孫の夢小説を書いていこうと思います。
↓どうぞご覧ください。
「げほっげほっ・・・・・・」
奴良組薬師一派頭領毒羽根の鴆は自らの屋敷ではなく本家で寝込んでいた。
本家での幹部の集まりが終了し各々帰っていくとき倒れてしまったのである。
鴆が倒れてかれこれ三日が経過した。本人曰く少しずつ良くなってきているらしいが、はたから見れば変わらない。恐らくリクオ達を心配させないために嘘をついているのだろう。
リクオは昼間は学校、最近の夜は出入りが増えてきてしまっているため時間が取れず鴆の傍にいてやることができない。リクオは常に鴆の身を案じるようになった。
ある日の朝
「リクオ君、おはよう!」
「あぁ、カナちゃんおはよう・・・・」
「どうしたの?元気ないよ、なにかあったの?」
「うん、少しね・・・・・・」
「奴良君!家長君!おはよう!」
「清継君、おはよう・・・・・・」
「何だねその元気のない挨拶は、せっかくの素晴らしい朝が台無しじゃないか。そうだ、早めに伝えておこう、今日も奴良君の家で妖怪探しを・・・・・・」
「だめ!」
「リクオ君・・・・?」
「どうしたんだい?そんなに大声を出して・・・・・」
「今日は絶対ダメなんだ」
「家で何かあったの?」
「体調を崩している人がいるんだ、もう三日寝込んだままで・・・・」
「そうか、それでは今日はやめておくことにしよう。お大事にと伝えておいてくれたまえ」
「早く良くなるといいね、その人・・・・」
「うん、ありがとう二人とも」
「では僕と家長君は先に行くよ、君も遅れないようにね」
それだけ言うと二人は去っていった。リクオの暗い背中に雪女の手が当てられた。
「リクオ様、鴆様は首無たちが見ていてくれてます。大丈夫ですよ」
「そうだね・・・・・」
「清十字怪奇探偵団には青田坊が顔を出すので私たちは先に帰りましょう、時間が取れるかもしれません」
「本当!?よかった、よし頑張ろう!」
雪女の言葉に元気を取り戻したリクオはいつも通りに一日を過ごした。
そして夕方
「ただいま!」
「お帰りなさいませリクオ様」
リクオは鴆の部屋にそっと入った。鴆は静かに寝息を立てて眠っている。
「少しは良くなったのかな・・・・・・」
「失礼しますリクオ様、鴆様は倒れて以降まともな食事をされていませんので何か作って持ってまいります」
「ありがとう、頼めるかな」
「はい」
首無は部屋を出ていき粥を作って持ってきた。
「お持ちいたしました」
「ありがとう、首無」
リクオはお盆を受け取った。
「鴆くん、ごめんね、起きれる?」
「ん・・・・・あぁ・・・・・・」
鴆は起き上がった。
「粥?」
「そう、作ってもらったんだ」
「すまねぇな、わざわざ」
「気にしないで、僕たちが勝手にやったことだから」
リクオは器に粥を盛り鴆に渡した。鴆はゆっくり食べ始めた。
「どう?おいしい?」
「あぁ、久しぶりにまともに食った」
「そっか、ずっと心配だったんだよ?」
「わりぃ・・・・・お前学校は?」
「今日は早めに帰ってこれたんだ」
「そうか」
二人は久しぶりに束の間の時間だが談笑をした。
気分転換にもなるのか、鴆の様子は良さそうだった。
体調も少ずつよくなっていった。
終
あとがき
いかがでしたでしょうか?満足していただけたでしょうか?
次回、お楽しみに