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二次創作小説(紙ほか)
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- 【オリジナル】それでも雲は過ぎて行く
- 日時: 2018/10/14 23:06
- 名前: ミク (ID: efp5OJCb)
それでも雲は過ぎて行く。
私が泣いても、雨が降っても。
それが普通でしょうから。
- Re: 【オリジナル】それでも雲は過ぎて行く ( No.1 )
- 日時: 2018/10/14 23:17
- 名前: ミク (ID: efp5OJCb)
貴方は空を見上げたことがありますか。
便箋の罫線にそり、ペンを走らせる。
つまり、これは、書き出しである。
こんなことを突然言っても仕方がないでしょうか。
____貴方は覚えていますか____
ここまで綴ったところで、ペンを放り投げた。
開け放った窓からはほんのり雨のにおいのする風が入ってくる。
田舎で暮らしていた私は、雨の降った後のにおいを知っている。
かといって、役に立つかは定かではない。
彼の友人ならこういったはずだ。
「都会で暮らす人は、そのにおいがどれ程素晴らしいのかを知らず、仕事やら遊びやら
に明け暮れてるんだ。それを知ってるお前は幸せ者だよ」
- Re: 【オリジナル】それでも雲は過ぎて行く ( No.2 )
- 日時: 2018/10/14 23:21
- 名前: ミク (ID: efp5OJCb)
と。
窓につけたカーテンはふわふわと風になびいている。
カーテンを通した日光は緑色だった。
嗚呼、そういえばあの友人は緑色が好きだった。
いつも緑色を身に付けていた。
ある意味、憧れていた。
夢中になれる何かがあるということに。
私は、子供の頃から夢がなかった。
夢などただの白昼夢で、幻想であるとばかり思っていた。
- Re: 【オリジナル】それでも雲は過ぎて行く ( No.3 )
- 日時: 2018/10/15 13:26
- 名前: ミク (ID: efp5OJCb)
「素直」というのは恐ろしいもので。
でも、「子供は素直」というのは嘘で。
それは、「普通だったら」の話だ。
ある人は、私を「可愛くない子」といった。
そんなの出来るはずもないのに。
そしてソレは全て
貴方達のせい。
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