二次創作小説(紙ほか)

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ぬらりひょんの孫 影からの刺客 後編
日時: 2018/10/16 16:27
名前: 白銀 (ID: vlinVEaO)

皆さんこんにちは。白銀です。
中途半端なところで終わってしまってすみませんでした。
今回で完結します。
↓どうぞご覧ください。






今日もいつものように報告しあっているとふと首無が口を開いた。
「鴆様は依然蛇太夫の裏切りに遭いました。蛇太夫の件について牛鬼様が関係していましたが、牛鬼様自身が蛇太夫を唆したわけではなく間者を使って蛇太夫に指示をしていましたよね。蛇太夫は死に鴆様に手を出せるはずもない。ということは間者の者が計画に失敗し鴆様と我々奴良組に恨みを持っているとしたら・・・・・・」
「成程、暗殺を企て実行に移すことも考えられるな」
「犯人の目星はついた。してどうする?」
幹部たちが話し合っていると、リクオが話し出した。
「言い訳できねぇように証拠を見つけるんだ。この町手分けして証拠を見つけ出せ」
「「御意」」
他のものたちが証拠を集めるために聞き込みをしていくと、良太猫が経営している、居酒屋にたどり着いた。
そこで情報を得ることに成功した。
「何だか、変な雰囲気だったんですよ。なので、この録音機で会話を撮っておいたんです」
再生してみると、鴆を刺したこと、奴良組に恨みを持っていること、様々なことが酒を飲んだことで羽目が外れぺらぺらと話し出したのだ。
これをもってリクオ達は、間者の屋敷をあぶりだし、百鬼夜行を率いて押し掛けた。
「曲者か!?いや、違う・・・・!あれは、百鬼夜行!?奴良組か!!」
屋敷の者はそれぞれ武器を手に取り警戒する。
先頭に立っているリクオは飄々と静かに目の奥に怒りをたたえながら話す。
「よぉ・・・・今日はてめぇらにきっちりけじめつけてもらうために来たぜ。用件は分かってるはずだ。覚悟・・・・・できてんだろうな?」
「くそ・・・・・・・若頭だろうが関係ない!!叩き切ってしまえ!!奴良組を倒したと世にしれればわれらの地位もおのずと天下に轟くだろう!!!」
敵が襲い掛かってくるのをリクオはじっと見つめ、一つ息をした後、敵を容赦なく斬り殺した。
「殺す前に一つ聞くぜ。なぜ鴆を標的にしたのか答えろ」
「あのような病弱な奴、妖怪とは名ばかりだ!我々妖怪の名を汚すものとして選び刺しただけのこと。それ以上でも以下でも・・・・・・」
リクオは相手がしゃべり終わらないうちに頭から足先まで一刀両断した。
体から血が噴き出しほかの者は凍り付く。
「あいつは、鴆は今のお前以上に痛くて苦しい思いをしているんだ。妖怪とは名ばかりだと・・・・?ふざけんじゃねぇ、てめぇらなんざ、妖怪じゃねぇ!ただの外道だ!!」
リクオは真っ赤な瞳をさらに赤くさせ怒りに震えていた。そんな理不尽なことで大切なものが傷つけられたことに、今まで以上の怒りを覚えたのだ。その後リクオ達の百鬼夜行は圧倒的な力で制圧した。
その場をほかの者たちに任せ、リクオは鴆のもとへと走った。
「鴆・・・・・・お前の仇、討ってきたぜ・・・・だから、目を覚ましてくれ・・・・・・・・・」
鴆はもうずっと目を覚ましていない。もうこのまま意識が戻らないのかとあきらめかけていたその時、鴆の手がピクリと動いた。
「鴆・・・・・・?」
「・・・・・・・リクオ・・・・・なんだか、疲れた顔・・・・・・・・・してるぞ・・・・・・・」
リクオの顔を見、小さい声ながらもしっかりとしゃべる。
リクオの体から今までの疲れが一気に出た。
「ったく・・・・・・・心配かけさせやがって・・・・・いつまで寝てやがんだ」
「わりぃ・・・・・・・つい寝すぎちまった・・・・・・・」
鴆が目を覚ましたことは三羽鴉によってすぐに伝わった。
それから少し経ち、鴆の体は少しずつながらだいぶ回復してきた。そして、歩けるようになった時ぬらりひょんは総会を開いた。
幹部たちがぞろぞろと本家に集まる。全員が揃ったところで、鴆は皆の前に出て拳を床につけ頭を下げた。
「今回の件については本当にすまなかった。ほかの幹部たちや本家の連中を巻き込んじまった。蛇太夫や間者のこと、俺がちゃんと対処していなかったばかりに、こんなことを起こしちまった。元とはいえ一時は俺の部下をしていた者の責任は俺にある。きっちりけじめをつけなきゃいけねぇ・・・・・・・だから、俺は・・・・・」
その先の言葉をぬらりひょんが遮った。
「鴆にすべての責任があるわけではない。だからお主が幹部を引退する必要はないのじゃ。わしらも対処しきれんかった。お前のせいじゃない。まだまだこれから先、薬師一派の力を借りねばならん時が来るじゃて、その時はお前の力が必要じゃ、鴆」
その言葉に一つ目入道が反対の声を上げた。
「いけませんぞ、総大将!この若造のようにこれからもそういった甘い考えを持つ者がいるかもしれないのに処分なされないだなんて・・・・・!」
「わしに意見するのか?一つ目」
「い、いえ・・・・そのようなことは・・・・・・・」
「総大将・・・・・・しかし俺は・・・・・」
尚も言おうとする鴆をぬらりひょんは目で制した。
「お前の祖父の代から世話になっておる。これからも奴良組に、リクオに力を貸してやってくれんかのう?」
「!!もちろんです、この鴆、最期の命が消えるまで奴良組、そして和歌にお力添えさせていただきます・・・・・・!」
こうして鴆は一切処分されることはなかった。普段通りの生活を送れるようになった鴆を見たリクオは、
「鴆くん、体も治ったばかりなんだからあまり無理はしちゃだめだよ?」
「おうよ、言われなくたって分かってるさ」
明るくそう言う。鴆の胸にはまだ包帯がまかれており、特徴の胸の入れ墨は見えない。
だが顔色は日に日によくなってきている。まだ寿命は遠そうだなと心からリクオは思った。

















あとがき
いかがでしたでしょうか?楽しんでもらえましたか?
最近はあまりかけていなかったので、読者の方に忘れられてしまったかもしれませんが、記憶に残るような作品をこれから作っていきたいと思います。
次回、お楽しみに!


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