二次創作小説(紙ほか)
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- 【オリジナル】余命宣告されました。
- 日時: 2018/10/28 21:48
- 名前: ミク (ID: rzJe41w6)
何だか、だるいなあ。
そんな風に、特になんとも考えず、病院に足を運んだ日。
「余命、5日です」
こんな言葉が無情にも私の耳に届いた。
ドラマのように泣き崩れるでもなく、
「そうですか」
こんな言葉で私は答えた。
_____余命宣告されました。______
- Re: 【オリジナル】余命宣告されました。 ( No.1 )
- 日時: 2018/10/28 21:56
- 名前: ミク (ID: rzJe41w6)
後5日。
その過ごし方だけが頭の中でぐるぐると渦巻いていた。
案外、余命宣告というものは、受け入れがたいものでもなかったな、とも、考えていた
家の玄関の扉を開ける。
........後、この扉を開けるのも五回か。
ポツリとそんな言葉がこぼれた。
電話帳を必死で見返すことは初めてであったが、これで最初で最後。
付箋だらけになった手帳を見るのも、これで最初で最後かもしれない。
「ただいま」
こう言って、挨拶が返ってくるのはどれだけ幸せなことなのか今身に染みた。
何で、独り暮らしなんかしたんだろう。
自分で自分に八つ当たりする。
- Re: 【オリジナル】余命宣告されました。 ( No.2 )
- 日時: 2018/10/28 22:01
- 名前: ミク (ID: rzJe41w6)
一日目の朝
何事もなく、一日目の朝は訪れた。
いつものように着替えをして。
いつものように食事をとって。
残り四日だと心のそこでは考えているからか、無意識に手はお気に入りの洋服の方へ
のびていた。
そして、無意識のように好きなフルーツを食べていた。
味気なかった食事も、今日は味わって食べた。
窓の外でハラリ、と葉っぱが落ちた。
今日は快晴だ。
- Re: 【オリジナル】余命宣告されました。 ( No.3 )
- 日時: 2018/10/28 22:06
- 名前: ミク (ID: rzJe41w6)
何気なく鏡の前に立ってみた。
おしゃれともなんとも言えない、シンプルな服装をした青年がうつりこむ。
こんな顔、だったかな?
鏡に写る顔は不健康な色白で、隈が出来ていた。
頬も心なしか痩けて見える。
まるで、不健康のフィルターをかけたような見た目。
鏡のなかで青年は涙をこぼしたように見えた。
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