二次創作小説(紙ほか)
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- お嬢様と執事の館。
- 日時: 2018/11/01 18:54
- 名前: ユッキー (ID: Gui0iSKB)
「おや、お客様ですか。はじめまして。神野館へようこそ。この館は、神野グループの社長の神野浩司様が建てられたセキュリティ抜群の館でございます。本日はどのようなご用件で?」
大きな館の重そうな扉をノックするとスーツ姿のいかにも「執事」みたいな背の高い男性が現れた。
私はそこのお嬢様に届け物があり、この館に初めてやってきた。
「あ、あの、夕海(ゆうみ)に借りてたまんがを返しに来ました…。」
そう私が消え入るように言うとその執事っぽい人は
「かしこまりました。わたくしが責任もってお預かりいたします。では、お嬢様にお渡しするので、ここの椅子でお待ちください。」
そういって廊下を歩きだし、曲がり角で消えた。
私はほうっ、とため息を吐いて、中へと入った。扉を閉め、中へと入るとクリーム色の玄関に靴が並べてあった。ここの館にいる夕海のハイヒールやスニーカーがたくさん並べられており、玄関の左側にはテラスがあり、椅子とテーブルに温かい太陽の光が降り注いでいる。
私は靴を脱ぎ、テラスの椅子に座り、ボーっとしていた。
ここの神野館の主、神野浩司は大企業の社長。夕海はその一人娘でお嬢様。私の親友。お嬢様と会って、運動神経がよくて勉強もできてスタイルもいい。当然モテる。私は夕海と小学校から高校まで一緒だったけど、どこでもモテモテだった。
「申し訳ございませんが、夕海様は今体調がすぐれないのでお会いできません。」
突然の声にびっくりして振り返ると執事さんが私の後ろで無表情でそういった。
「あ。そうですか。じゃ、じゃあ私はこれでお暇します・・・・。おじゃましましたぁ。」
そう消え入るような声で言うと私はそそくさと重い扉を閉め、家へとかえった。
この物語は夕海とその執事、吉澤の恋愛物語である。。
[主な登場人物]
・私→あなた
・神野夕海→神野グループのお嬢様。執事、吉澤に14歳のころから思いを寄せている。
・吉澤広樹→神野館の執事。夕海を10歳のころから執事として見守っていた。顔はかなりのイケメン。責任感が強い。
- Re: お嬢様と執事の館。 ( No.1 )
- 日時: 2018/11/02 18:20
- 名前: ユッキー (ID: Gui0iSKB)
ゴホ、ゴホ、ゴホ。
私、神野夕海は風邪で額に冷えぴたをはってベットで横になっていた。さっき熱を測ると38度。体がだるい。本当は親友と遊びたいのに体がきつい。だから仕方なく休んでいる。
「夕海、体調はどう?」
そう言って私の部屋に入ってきたのは私の執事。実は恋人。
「う〜ん。相変わらずだよ。それより広樹にうつりそうで怖いよ。」
私がそういうと広樹はコップに水をつぎながら言った。
「大丈夫。俺、体強いから。」
そういって私に水をくれた。執事という役目もあり、優しい面もある。広樹のそんなところが好きだ。
「夕海。愛してる。」
水を飲んでいる私にいきなりそういって、ほっぺたにキスした。私は恥ずかしくて顔が熱くなるのを感じた。広樹はいきなりそんなことを言って私をドキドキさせる。もっと熱が上がりそうだった。
「もっ、もう広樹ったら。お、お嬢様にそんなこと・・・・・」
私が何とか照れ隠しでそういうと広樹は
「申し訳ございません夕海様。しかし私は夕海様の恋人ですので。しかも好きと言っていただいたのは夕海様でございますよ。」
そうわざとかしこまった感じで言った広樹は申し訳ございませんとか言っていながら悪く思っていなさそうだった。
すると、扉がノックされ、私のお父さんが現れた。
「夕海、どうだ?いつも元気な夕海が風邪だなんてな。しっかり治すんだぞ。吉澤、夕海に薬を飲ませておきなさい。」
そういってお父さんは扉を閉めた。
「かしこまりました。」
と広樹はお父さんの背中に深々と頭を下げ、そういった。
私と広樹が恋人同士だということは誰も知らない。
お嬢様と執事が付き合っている。
そんなことがお父さんにばれたら広樹はクビだろう。私たちも離れ離れになってしまう。
〈続く〉
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