二次創作小説(紙ほか)
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- 喰種探偵、空架
- 日時: 2018/11/02 21:39
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
喰種に両親を殺された少女、小鳥遊空架は喰種探偵なんて呼ばれ
色んな喰種と関わっていく。
- Re: 喰種探偵、空架 ( No.1 )
- 日時: 2018/11/02 22:30
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
空架はドアに鍵を閉め、家から離れた。
*あんていく*
店内にはコーヒーの香りが充満している。その店員と空架は知り合いだ。
???「お、来た来た」
空架「遅れました」
カウンターにはすでに二人の青年の姿が見えた。
芳村「ふむ、九条くんと白城くんが待っていたのは空架ちゃんか」
カヤ「空架も相当な女ね…」
空架「ちょっとカヤさん!誤解、それ誤解だから!!」
SSレート【黒竜】白城唯斗とSレートの喰種、九条優治は
この店で空架を待っていた。彼らとも仲が良く、ここで色々話を
したりしている。
トーカ「そういえば空架って私たちのことを喰種だって分かってながら
こうやって接してくるけど、アンタ怖いとか思ったことないの?」
空架「いや〜別に?怖いなんて感じてたら今、私はここにいないよ。
話する前に走って逃げてると思う」
カヤ「空架、唯斗とか優治みたいな人間に優しい喰種もいるけど
そんな喰種ばっかりじゃないんだから気を付けなさいよ?」
唯斗「空架の匂いって独特だしね。食欲をそそる感じの匂い」
空架「そ、そこまで?」
優治「ん、空架の匂いを嗅ぎつける喰種、少なくない」
- Re: 喰種探偵、空架 ( No.2 )
- 日時: 2018/11/03 10:24
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
すっかり時間は夕暮れ、暗くなり始めていた。
???「あら?貴女、噂の探偵さんじゃないかしら?」
人通りが少ない道、声を掛けてきた女は微笑んでいる。
???「私は由里よ、ねぇ貴女、香水とかって付けているの?」
空架「え?いや香水とかあまり付けない派なので…」
由里「そうなの?とても良い香りがしたから…頂こうかしら」
空架は地面を蹴り上げ道を逆方向へ走っていく。後ろから黒い
四本の鱗赫が迫る。
空架「(こっちの方向にはショッピングモールがある。人が多い場所では
あの人は暴れられないはず)ッ!!?」
空架は足を止める。
由里「あら?絢都、貴方も彼女の匂いを嗅ぎつけたの?」
空架の頭の中は真っ白だ。二人の喰種に挟まれ、簡単には逃げられなく
なった。厄介だ…。
絢都「うるさい、ソイツは俺が喰う」
???「待った。その子を食べるなよ、アオギリさん」
空架の体に長い由里とは違う赤い鱗赫が巻き付き後方へ
引き寄せられる。
空架「…唯斗!?」
由里「黒竜、大物が釣れたわ——ッ!?」
由里の胸部を何かが貫いた。右腕をぐるぐると巻き付いた赤い
甲赫を持つ優治は倒れた彼女を蹴り飛ばし絢都のほうを睨む。
唯斗「何度言ったら分かるんだ?この時期、暗くなる時間が早いのは
分かってるでしょ」
空架「ご、ごめんって」
優治「無駄な戦いは御免。だから…」
絢都「がっ!?」
優治の鋭い蹴りが絢都の鳩尾にめり込み、彼が吹き飛び気絶する。
唯斗「流石だよね。まぁこれで終わり、俺たちはこっちだから、
空架、気を付けてね」
空架「うん、迷惑かけちゃってごめんね!」
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