二次創作小説(紙ほか)

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終戦のアルカディア 4話「王国軍入団試験Part2」
日時: 2018/11/17 22:48
名前: ロラン (ID: 86FuzJA.)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

主な登場人物



【アレン・レグナート】 
・この物語の主人公。主に炎属性の魔力の使い手。相棒のアクトとは信頼できる仲。炎属性の他、剣術や体術、武術なども習得している。黒の世に終止符を打つため、王国軍入団試験に挑む。穏やかで優しい性格をしており、自分の持っている刀の刃のようにまっすぐな意思と瞳の持ち主。アクトと一緒にカシェナ含んだ参加者たちに勇気を与えた。

【アクト・シュバルティア】
・アレンの相棒。主に無属性の魔力の使い手。アレンとは相棒の仲であり自分が唯一見込んだ人間。二刀流なため腕力の筋肉が凄い。好戦的で気が強く。売られたケンカは買うタイプ。気が荒い印象だが根は優しくいざとなったら役に立つ兄貴タイプでもある。アースを毛嫌いしている。第一関門をアレンとカシェナ達とともにいとも簡単に突破する。

【アース】
・気高き貴族の息子。自分も国のために戦いたいという意思を持っているらしいが、周りを見下す態度が目立つ。アクトが一番大嫌いなタイプらしい。アクトとは犬猿の仲のような関係になる。見かけだけであり、本当は臆病でゲスい

【レオンハルト】
・【剣神】という異名を持つ王国軍の将軍。雰囲気からして勇ましく頼もしい印象が持たれるがまさにその通り。彼の言葉は部下達に安心感と激励を与えるらしい。軍の誇りが強い。彼の中でアレンとアクトは好印象らしい(?)

【カシェナ】
・王国軍入団試験の参加者。魔法が得意で基本全属性使えるらしい。試験中にアレンに助けて貰った事でアレンが気になっているらしい(?!)優しくほんわかとした雰囲気をしており、参加者の中でも一目惚れした人も少なくはないんだとか……。





————第一関門を突破し、第二関門の門を潜ったアレン達。気になる第二関門は………。


「あ、あの……アレンさん……壁に何か居ませんか……?」

「ん……っ!!壁に顔が!」

「ほえー……石像か?」

カシェナが壁に指を刺し、アレンはその壁の光景を見ると息をのみこんだ。一方アクトはきょろきょろと壁を見ていて。

「ほほう、これは【真理の顔】ですか………」

3人の隣でメガネを掛けた青年がじーっと壁を見ていた。この様子にアクトは首を傾げて

「ん、何だお前、知ってんのか?」と問いかける。青年はアクトに、「はい」と頷くと次のように説明を述べた。

「僕はこう見えて研究員の息子だったので……こういうのには興味があるんです。まさか興味本心で得た知識がここで役に立つだなんて……」

「それは助かるな、それで、その【真理の顔】って言うのはなんなんだ?」

アレンは感心したかのように青年に問いかける。すると青年はメガネをくいっと上げて説明を述べた。

「はい、この【真理の顔】と言う物には人の邪念を見抜き裁くという力があると聞いています……。【真理の顔】から出される質問にどっちが好都合かを問われるらしいです……。そこで選択を誤れば一瞬で身を粉々にされるのだとか……要するに……」

と青年が言いかけた瞬間、アースの声がした。

「勿論「自分以外が死ぬ」のと「自分だけが死ぬ」と聞かれれば自分以外が死ぬを選ぶにきまってるだろう!僕はまだ生き抜いていかなければいけないのだ!」

「はあ?!アイツ、何言ってんだ……!」

アクトは相変わらずあきれた様子でそう言っていると、アースに目がけて光線が放たれる。

「な、何故だ!僕は自分の考えを言っただけなのだぞ!」

死ぬ間際でも抗議をするアース。アクトは当然呆れている……その時だった、アレンがアースを突き飛ばし、光線から回避させたのは

「なっ!アレンお前何やってんだ!」

「……アース……ひとつ聞くぞ……お前は本当に自分以外の人間が死んで……それでお前の夢に繋がると思うか?」

【真理の顔】の光線がアレンの右腕をかすっていた。右腕からは血が滲み、腕を伝って流れるがアレンはそんな事は気にせずただアースを見ていた。

「おいアレン、そんな奴に言ったって無駄だぞ!そいつは自己中で他人を肉の壁にするくらいなんだぞ!」

アクトは必死にアレンを引き留めるよう訴えた。しかしアレンは

「分かってる……!だけど……これ以上死人出るとこれからの関門は突破できない……この試験ってのは……【一人じゃ絶対に突破できない!なら……一人でも多くの人手が必要だろ!】おいアース……自分だけが生き残ってもな……その世界に残ってるのはお前だけだぞ……お前以外の人間は誰も残らねえ!お前の家族もな!!それでもお前はただ一人で生きて行きてえか!!!」

アレンはアースの胸倉を掴んでそう訴える。するとアースはアレンのまっすぐな瞳に圧倒されて

「そ、そんなの……嫌に決まってるじゃないか……それより汚い手で僕に触れるな……!平民が移るだろ……」

アレンを押しのけるとアースは距離を取る。

「んだよアイツ……せっかくアレンが説得してくれてんのによ……!ほんっとアイツを気に入る要素がねえぜ……」

「どこまで自己中なんですか……でも……それでもアレンさんはアースさんを説得させてるって事は、たとえどんな人間だろうと真摯にその人の人柄を受け止めてまるで一人の仲間だと思っているようです……」

「どんだけお人好しなんだよアイツは………まぁそこも気に入ってるんだけどよ」

アクトとカシェナがそう話してアレンとアースの様子を見ていると、とても低い声が響いた。

「何故……貴様ハソイツヲ助ケタ……」

そう。喋っているのは真理の壁だった。アレンはふと相手の方を向いてこう答えた。

「……たとえ自己中で自分勝手だろうとな………こいつも一人の仲間だ。共に最後の関門を突破するために重要な人材なんだよ……こいつだけじゃねえ……アクトやカシェナ、そしてこの参加してる奴らもひとつの目標に向かって戦ってきた仲間たちだ!俺はどんな奴だろうと一人の仲間を受け入れる!」

「愚カナ……ソウ言ウ偽善者ガ一番気ニ食ワナイ………」

「待てよ……気に食わない……?」

アレンは真理の壁の発言に違和感を覚えて。アレンはメガネを掛けた青年の方を向いた。

「お前の話だと……確か【真理の壁】ってのは、人の邪念を見抜き裁く奴だったよな?でも、そんな奴が何で【自分の勝手な都合で自分が気に食わねえと思った奴を殺すんだ?】」

アレンは一旦青年の方を向いては真理の壁の方に顔を向かせた。そしてアレンの発言により、アクトとカシェナ含めた多くの参加者達が納得した。

「そう言えばそうですね……【真理の壁】の言う邪念と言う物は、【自己中な人格】を好まない者でしたから」

「じゃあなんで【アース】みてえな自己中を滅ぼすであろう真理の壁が自己解釈で人を殺すんだろうなぁ・・・それはちと理不尽じゃねえか?」

「ウルサイ……ウルサイウルサイウルサイ!黙レ!!」

真理の壁は焦ったかのように叫んでいた。この場に居る全員の者が「図星か」と分かると、アレンは真理の壁を指さしてこう答えた

「お前……【真理の壁】じゃねえだろ」

口角を上げてまっすぐと【真理の壁】を見た。するとどうだろうか、どんどん【真理の壁】の岩が崩れていき一体の悪魔の姿へと変えた。

「やっぱり……【真理の壁】ってのは、ただの見せかけだったって事かよ。醜い悪魔だな……」

アレンはまっすぐ【悪魔】を見つめては刀身に炎を宿す。アクトも続くように二本の刀を抜いては無を宿す。カシェナも同じように詠唱を始め周りに氷の刃を複数出す。

「さぁ…………皆!一気に行くぞ!!!」

「応!!!!」

参加者全員がそう団結すると、悪魔にめがけて間合いを詰めて行って

「全員ヤツザキニシテクレルワ!!!」

悪魔の腕が6本に増えると大きな翼を広げる。

「我ハ……【欲望神】……!!コノヨハワレガルールダ!!!ダレモワレニサカラウコトハデキナイ!!!」

「ったくよ……もうちょいマシな魔獣出しても良かっただろ……」

欲望神の腕を一本斬り落とすと同時に、素早く回転をし円形の斬撃を複数飛ばしていく。その斬撃が欲望神の体中を切り刻む。

「カシェナ!!欲望神の動きを封じてくれ!皆はアクトの援護に回るんだ!!」


アレンが次々と参加者に指示を出すと、それに頷くように参加者たちは動きまわる。この場ではアレンが戦場を作っている事には変わりなかった。

「さぁ……欲望のまま永遠の眠りにつかせてやるよ!!」

刀身にさらに激しい炎を宿すと、まっすぐ欲望神を睨んでいた。

Re: 終戦のアルカディア 4話「王国軍入団試験Part2」 ( No.1 )
日時: 2018/11/18 20:57
名前: ロラン (ID: 86FuzJA.)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

閲覧数が30人を超した5話を作ろうかと思います〜 by筆者

Re: 終戦のアルカディア 4話「王国軍入団試験Part2」 ( No.2 )
日時: 2018/11/22 17:37
名前: ロラン (ID: 86FuzJA.)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

あと7回だ〜


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