二次創作小説(紙ほか)
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- 凡人はマフィアになる
- 日時: 2018/12/07 20:03
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
このときボンゴレの記念すべき15代目候補は並盛中学校の
少女、沢田紡に選ばれ守護者も新たに
選ばれた。
紡たち15代目世代が新たなボンゴレを作っていく物語。
【vsスプレンドール】 >>01-14
守護者たち >>01-02
先代の幹部たち >>03-04
雷戦 >>05-06
晴れ戦 >>07
嵐戦 >>08
雨戦 >>09-10
霧戦 >>11
雲戦 >>12
新技習得 >>13
大空戦 >>14
アメジストと14代目 >>15
10年後 >>16
【再戦のマフィア】
ロキの案内 >>17
壊滅したはずのファミリー >>18
紡&アメジストvsフェンデル >>19-20
10代目から15代目へ >>21
10年後から10年前へ >>22
それぞれの開匣 >>23
敵からの宣戦布告 >>24
ネオ・ミルフィオーレ守護者 >>25
ドMな助っ人、参上 >>26
嵐の戦い、決着 >>27
霧の戦い、決着 >>28
ネオ・ミルフィオーレ、ボス登場 >>29
先代たちから全てを15代目に >>30
勝利の笑顔 >>31
レイチェとロキとアメジストと >>32
真冬の帰り道 >>33
- Re: 凡人はマフィアになる ( No.5 )
- 日時: 2018/11/26 21:25
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
悠斗「あ、ちょっとタンマ!」
全員が悠斗のほうを見た。照れくさそうに笑いながら彼は
奏斗を呼んで提案する。
悠斗「折角だし円陣組もうぜ!そのほうが気合入るだろ」
修哉「運動会じゃねーんだから…」
紡「でも…うん雰囲気出るよね、ほら修哉くんもミロクちゃんたちも」
半ば強引に全員が円陣をする羽目に。
悠斗「奏斗、ファイト!」
『オォォォォ——!!』
なんやかんやいってミロクも微笑んでいた。気合いを入れ直し
少し緊張が和らいだ奏斗は改めてエメラルドと対峙した。
ロキ「じゃあ…スタート」
先にエメラルドが動いた。彼の両手には鎖鎌が握られている。
鎖の両端にある鎌の先が奏斗を捉える。その鎌は奏斗の鉄扇により
弾かれる。
エメラルド「鉄扇…」
奏斗「危なかったな。まぁこれぐらいじゃないんだろうけど」
エメラルドは片方の鎌をブンブンと回しながら奏斗と距離を取る。
見ている紡たちも口を閉じ、じっと見守っていた。
奏斗「(この距離は相手の間合いか。なら!)」
奏斗が地面を蹴り上げ鉄扇を広げ横に振るう。エメラルドは仰け反り
避けた。とても柔軟性が高い。奏斗の右腹に一筋の紅い線が
現れる。
修哉「なっ!?相手を見ないで」
悠斗「スッゲー!反りながら攻撃してるぜ」
エメラルド「あまり甘く見ないで欲しいな。従者たるもの、主人よりも
強くなければ従者は務まらない」
奏斗「イッテテ…痛いけどこのぐらいで引かねーよ!」
エメラルド「面倒だから…かったるいけど少し本気出す」
エメラルドの雰囲気が一変する。さっきまでのおっとりは消え
目付きが鋭くなる。奏斗の頭を狙った鎌が投げられる。その
速度はかなり早く奏斗は慌てて横に躱す。それはエメラルドの予想内で
鎖を操り奏斗の首に鎖を絡め締めた。
エメラルド「これで…終わり」
- Re: 凡人はマフィアになる ( No.6 )
- 日時: 2018/11/26 21:40
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
鎌が奏斗の首を斬る瞬間、雷を纏った鉄扇が鎖に触れ奏斗と
エメラルドが感電する。痛みに声を上げ倒れるエメラルド、声を
上げることもなく鎖をほどく奏斗。
奏斗「元々電気を通しやすい体質だからな、俺は」
ロキ「勝負あり、だ。この戦いは此方の負けです」
全員が声を上げて喜んだ。
奏斗「一応、どうにか初戦に花を添えたぞ」
悠斗「流石だよな奏斗!」
シャオ「そうですね。この勢いで頑張りましょう!」
紡「よし、まずは一勝!良いペースだよ!」
ロキ「次は晴れの戦いなので、晴れの守護者は明日の戦い
頑張ってください。今日はこれで解散です」
****
学校でシャオと紡は屋上で話していた。
シャオ「先輩、俺、今日頑張ります!日本語とか色々教えてもらったんで
その分、この戦いで頑張ります!」
紡「シャオ君、気合十分って感じだね。でも無理はしないでね?」
そういうとシャオは少し寂しそうな顔をする。
シャオ「そういうの初めていわれました。俺、父親が厳しくて
強い奴だけがここで生き残れるってずっと思ってたんで…」
紡「そうなの?上下関係はあるけど強い人は弱い人を護る、これって
当然だと私は思うよ」
- Re: 凡人はマフィアになる ( No.7 )
- 日時: 2018/11/27 17:43
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
紡「えー…なんか校庭のど真ん中にリングらしきものが見える」
土が盛り上がりロープで仕切られた特設リングを見ながら紡が
呟いた。
ロキ「昨日も言った通り今回は晴れの守護者の勝負です。どちらも
このリングがピッタリかと思って…崩壊の心配はないので御安心を」
悠斗「スッゲー、何でもありって感じだな!」
奏斗「で?昨日のあれ、今日もやるか?」
悠斗「だな」
昨日よりも積極的になり全員が肩を組む。
悠斗「シャオ、ファイト!」
『オォォォォ——!!』
シャオがリングに足を踏み入れると地面が持ち上がる。
シャオの前には金髪の男が手袋をし直していた。
???「中国人のハーフって君か。俺はトパーズ、よろしく」
シャオ「え、あ、あぁ」
ロキ「…先に自己紹介していましたか。では準備は良さそうなので
‥‥はじめ!」
ロキが合図するのと同時にシャオは地面を蹴り上げた。彼の鋭い
蹴りがトパーズを捕らえると思ったがトパーズは慌てもせず
右腕で受け止め脚を掴んだ。
トパーズ「まだまだ修行中の身、といったところですね」
シャオ「ッ!?」
トパーズがシャオの首筋を軽く叩くとシャオの体が仰け反るように
倒れる。あまりのことに紡たちは開いた口が塞がらなかった。
修哉「な…」
紡「嘘…シャオくん!!」
ロキ「ふむ…気絶してしまいましたね。これでは勝負にはなりません。
少々予定より早いですがこの勝負、トパーズの勝利です」
トパーズ「特にすごいことはしていないんですけどね」
- Re: 凡人はマフィアになる ( No.8 )
- 日時: 2018/11/27 18:37
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
翌日の夜、雷戦と同じ屋上にやってきた。
円陣を終わり修哉は目の前の男を見据える。右目を包帯で
ぐるぐる巻きにした赤髪の男、ルビーノ。
ロキ「では…はじめ!」
ロキが合図する。修哉の鎖分銅がルビーノの首筋を狙う。
ルビーノはナイフで鎖を弾き斬りかかる。
ルビーノ「…心配など不要です。怪我をしても僕は文句を言えません」
修哉「そうかよ、じゃあフルで行くぜ!」
修哉は器用に鎖を操り連続攻撃を仕掛ける。ルビーノの肩に
分銅が当たり少し顔を顰める。そこを狙い修哉は喉仏を狙う。
ルビーノは顔を上げ分銅を掴み自分のほうへ引っ張る。
引っ張られ修哉は体勢を崩し引き摺り倒された。
ルビーノはナイフを数本投げ修哉を地面に固定し、彼の首筋に
ナイフを当てた。
ロキ「…決まり、ですねぇ。この勝負」
ルビーノはナイフを抜いて修哉に手を差し伸べた。修哉はその手を
借りずに黙って紡のほうへ帰って来た。
修哉「ごめん…」
紡「ううん大丈夫。まだまだ勝負はあるんだから、ここから頑張ろう」
修哉「…悠斗、次頼んだ」
悠斗「おう、任せろ」
- Re: 凡人はマフィアになる ( No.9 )
- 日時: 2018/11/29 17:53
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
並盛中学校、校舎内3階。
そこが今回の雨の守護者が戦う場所だ。それ以外は別の場所に
いてモニターで二人の姿が見える。
ロキ「では…山本様とサファイアさんの戦いを始めます」
校内に鐘が鳴る。同時にサファイアと呼ばれた男が床を蹴り、
あっという間に悠斗との距離を詰めた。
悠斗「時雨蒼燕流、四の型…」
悠斗はサファイアの刀が振り下ろされる瞬間、体を横にずらし
躱す。四の型・五風十雨は相手と呼吸を合わし攻撃を躱す守りの技。
だがサファイアは慌てることなく刀を振るい続ける。その時、全員が
異変に気付く。モニター越しに見ていた紡が呟く。
何かが可笑しい、と。
悠斗の右頬に掠り傷ができる。サファイアの刀を振るう速度は
トリッキーだ。遅くなったり速くなったり、予測が難しい。
サファイア「避けるのは難しいでしょう?速度が一定ではすぐに
避けられるのは当たり前ですから」
悠斗「…だな。時雨蒼燕流、八の型…」
悠斗が前屈みになりサファイアの懐に潜り込み峰打ち程度の
斬撃を繰り出し上空に突き上げた。八の型・篠突く雨。だが
サファイアは天井に刀を突き刺しぶら下がる。
悠斗「マジか…スッゲェ」
サファイア「…継承者が必ず一つは型を作る、それが時雨蒼燕流の
最終試練。つまり貴方もあるんでしょう?オリジナルの型」
刀が天井から抜け落ちた瞬間サファイアは床に着地し短刀を
鞘から抜き斬撃の風を巻き起こす。
悠斗「二刀流!」
サファイア「えぇ、これで決められますよ」