二次創作小説(紙ほか)
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- テイルズオブソレーユ
- 日時: 2018/12/10 20:14
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
この世界では七の魔法と呼ばれるモノがある。その魔法を使う者を
【セブンスマジシャン】と呼ぶ。その魔法使いが都ルフトに
生まれた。魔法使いの名をルーチェ・オランジュという。
そしてこれは戦いの幕開けでもあった。
- Re: テイルズオブソレーユ ( No.1 )
- 日時: 2018/12/10 20:51
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
イルム大図書館、そこには様々な本が並んでいる。その図書館を
管理するのは賢者ノウルだ。
彼はルーチェを呼び出して彼女の使う魔法について伝えた。
ルーチェ「七の魔法…って私が使ってる魔法が!?」
ノウル「そうだ。そう簡単に扱える魔法じゃない。そして様々な
伝説がある大魔法でもある、話ぐらい知ってるだろ?」
大昔、この国の危機を一人の魔法使いが救った。魔法使いの
使った魔法は賢者たちも扱えないほど強力で、そしてどの魔法よりも
美しく神々しい魔法だったという。
ルーチェ「確か七の魔法を使っていた魔法使いは
セブンスマジシャンって呼ばれるようになったんだよね?ってことは」
ノウル「そうだ、セブンスマジシャン、七の魔法使いは数百年に
一度生まれる、お前がセブンスマジシャンだ。だがあまり
軽々口にするなよ」
ルーチェ「は、はい」
ノウルが釘を刺した。万が一、彼女を守るためでもある。
- Re: テイルズオブソレーユ ( No.2 )
- 日時: 2018/12/11 18:15
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
外へ出て近くの隣町へ向かう。タンペット、という名前の街だ。
???「アンタ、ノウルのところにいた子か?」
青髪に白の軍服にマントを身に着けた男がルーチェに話しかけた。
ノウル、と呼び捨てにしている辺り彼とは知人なのだろうか。
ルーチェ「はい、そうですけど…」
???「俺はアスル、よろしく。アンタ、ルーチェだっけ?あれだろ
セブンスマジシャンだよな」
何で知ってるの!?という気持ちが顔に出てるのかアスルは喉を
鳴らし笑って答えた。
アスル「セブンスマジシャンは護衛対象、それは国での決まり事だ」
ルーチェ「そんな大きい存在なの…?」
アスル「あぁ「オイお前ら!」
緑髪の男が二人の前に立つ。彼は結構な長身で恐らく180あるだろう。
自身の身長と同じぐらいの太刀を持っている。
ルーチェ「うわっ!びっくりした…」
アスル「あの…何が…」
???「何がって、しらばっくれんなよ。盗賊だろ?」
アスル「いや俺は盗賊じゃ…」
???「素直に認めろ!んでもって盗んだモノを返してもらおうか?
そのほうが身のためだと思うぜ?」
ルーチェ「あ、あのそれは誤解「女が口を挟むなよ!」は、はひぃ…」
ルーチェが畏まる。女、それも年下の少女にそこまで怒鳴る必要も
ないだろうと少しアスルが顔を顰める。
アスル「(やるしかないのか)」
ルーチェ「アスルさんアスルさん、ああいうタイプは口で言っても
多分納得してくれませんよ…」
アスル「だよな…」
アスルがルーチェより一歩前に出て男と向き合う。
- Re: テイルズオブソレーユ ( No.3 )
- 日時: 2018/12/11 18:30
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
アスルが地面を蹴り、男との距離を詰める。そして片脚を
前に突き出す。
アスル「(入ったか!)」
だが少し後にアスルが男の膝蹴りで数メートル吹き飛ぶ。
そこまで酷いわけではないが息が詰まり、何度も咳き込む。
ちゃんとした型ではない不良の蹴り、だがその蹴りはかなり強力。
アスルより体格がいいだけはある。
ルーチェ「アスルさん!」
???「嬢ちゃん、退いてろよ。巻き込まれるぜ?」
ルーチェ「いや、貴方のせいで巻き込まれてるよ、もう!!」
アスル「ルーチェ、一旦下がってろ。流石にアンタの体じゃ
あの人の攻撃はダメだ」
アスルはルーチェの肩を掴み後ろにさげた。
???「随分と女の扱いに慣れてるみたいだな。で、まだやるか?」
アスル「えぇ、貴方を納得させるまでは」
アスルは袖で口元を拭い右腿のホルダーにある銃に触れた。
アスル「(無駄な発砲はやめたほうがいいか)」
???「俺は雇われの身でな。早いところ盗まれたモノを返して
欲しいんだが…ホントに返してくれないのか?」
アスル「だから俺も彼女もそんなモノ持ってません。大体、何の
ことを言ってるのかさっぱり」
???「結構高価なモノだったみたいだぜ。セブンスマジシャンの
ことが書かれた書物だとかなんとか…」
アスル「知りませんね、そんなモノ。それにさっきから本気出して
ないでしょう?そういうの三下に見えますよ俺からしたら」
???「ならお前も銃を抜けばいいじゃねえか。俺も抜いてやるからさ」
アスルは息を吐き銃に手を掛ける。ある程度の武器は扱える。
男も太刀を手に取って軽く腕を回す。
- Re: テイルズオブソレーユ ( No.4 )
- 日時: 2018/12/11 19:05
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
銃が二発、三発と発砲される。その弾丸は確実に男の急所を
狙っていた。その弾丸は男の太刀により弾き落された。
アスル「(…相当手馴れてるな)」
アスルは銃を片手に男との距離を詰める。男が太刀を振り下ろし
アスルが銃口を男の額に向けた瞬間、ルーチェが叫ぶ。
ルーチェ「あった—————!!!」
ルーチェが魔力で鎖を作り出しそれに掴みながら木に引っかかった
本を掴む。
ルーチェが持っている本は正しく男が探していた本だった。
アスル「…じゃあこれで俺たちが盗賊ではないって」
???「わぁってるわぁってる。嬢ちゃん、すまないな。さっきは
怒鳴っちまって」
ルーチェ「あ、いや気にしないでください」
さっきまでの気迫は消え、男は歯を見せて笑った。
ルーチェ「あ、この本、ノウルさんのだから…」
本が青い光に包まれ消えた。ノウルの本は彼の魔法によって管理
されている。
???「俺はゲルダ、よろしく…ってなんだアスルだっけ?お前、
軍人か。全く紛らわしい恰好しやがって」
アスル「そんな紛らわしいのか…?」
ルーチェ「いいえちゃんと見れば分かります」
ゲルダ「で、そっちの嬢ちゃんは?」
ルーチェ「私はルーチェです」
ゲルダ「そうかそうか」
ゲルダはルーチェの目を見た。
ゲルダ「(七の魔法使いを頼む、か…)…アスル、お前もあれだろ?
ノウルっていう賢者に頼まれたんだろ?」
アスル「あぁ」
疑問符を浮かべるルーチェを置いて二人は話を進めていく。
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