二次創作小説(紙ほか)
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- Fate-Original-
- 日時: 2019/01/19 18:07
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
七人目のマスターに選ばれてしまった少女、唯井セイラ。彼女はこの聖杯戦争の終結、
影を暴くために動きだす。
- Re: Fate-Original- ( No.1 )
- 日時: 2019/01/19 23:29
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
通りがかった道、時間は夕方。その時その場所で見た光景は剣を持った男が突っ立っていた。
その男は不思議そうに見ているセイラに気が付き目を見開く。
???「感じるぞ…お前から」
瞬間的にセイラは走り出す。その後を男が追う。
???「自覚がねえ魔術師か、残念だがここでこの世とおさらばしてもらうぜ」
セイラ「ち、ちょっと!」
急カーブし家に飛び込む。それも靴を脱ぐ暇もない。セイラは近くの置時計に
目を向けた。19:30丁度、その時間が彼女を大きく変えるときだった。
セイラは大きく息を吐いた。とりあえず撒いた、と…。だがセイラが振り返ると
すでに男の短刀が迫っていた。少し服を掠ったが避けることができ、転がるように
近くの倉庫へと逃げた。
???「…」
セイラ「(間違いない殺しに来てる。ここで黙って死ぬわけには…!)」
短刀を振り下ろす直前、男は短刀を止め後ろへ下がった。セイラの前には白髪の青年が
刀を持って構えている。
???「…お前が俺を、俺のマスターだな」
セイラ「?」
短刀を軽く弾き返し青年は攻める。徐々に押していき二人は外に出る。男は息を吐き
屋根の上に飛び乗る。
???「仕事は終わった。俺は帰る」
セイラは青年に駆け寄った。自分が苦手なのかそれとも他人と接するのが嫌なのか彼が
一歩後ろに下がる。
???「セイバー、上杉景勝…それが俺の名前」
セイラ「そっか。私は唯井セイラ、よろしくね。後さっきはありがとう」
- Re: Fate-Original- ( No.2 )
- 日時: 2019/01/19 23:56
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
翌朝、唯井家にやってきたのは友人の美紗だ。彼女の手の甲にもセイラと同じ紋章が
浮き出ていた。
美紗「良かった。私だけじゃなかったんだねマスターって」
セイラ「うん、確かサ、サーヴァントだっけ?やっぱり美紗ちゃんの隣にいるのが」
景勝「…珍しい、大抵はマスターに合ったサーヴァントが召喚されるはずだ」
復讐者と名乗る男はずっと顔を隠し伏せたまま、時折白い息を
吐いている。
セイラ「そういうことだって珍しくないでしょ?誰かが良い、なんて選べないわけだからさ。
それに顔を見せたくない、真名を名乗りたくないっていうのも何か本人の事情が
あるからさ」
美紗「セイラちゃん…ありがとう、彼のこと分かってくれて」
笑い合ってる二人を見て復讐者は「これで二人」と小さく呟いた。
セイラ「二人?」
景勝「マスターは七人、そのうちの二人がお前たち…」
美紗は何かを思い出したような顔をする。そして彼女は隣に座る男のほうを見た。
美紗「ねぇ貴方、絵を見るの好きでしょ?私の家にあった絵を見て微笑んでたじゃない。
あの絵はね、セイラちゃんが描いたんだよ」
美紗はセイラを指差す。少しだけ彼が顔を上げる。ただ寡黙なだけで悪い人ではないのかも
知れない。
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