二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ぬらりひょんの孫−霊力を持つ少女−
- 日時: 2019/03/18 20:22
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
「はい…娘を頼みます。ごめんね陽香」
母親は立花陽香を奴良家に預けて消えてしまった。そして帰ってこなかった。
ぬらりひょんの孫、二次創作。
- Re: ぬらりひょんの孫−霊力を持つ少女− ( No.1 )
- 日時: 2019/03/18 21:02
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
ぬらりひょん「おぉ丁度良いところにいたな陽香」
現総大将ぬらりひょんは陽香を呼び止めた。
陽香「あ、はい。どうしたんですか?」
ぬらりひょん「今日、ある男がここに来るんだ。若菜と一緒に夜、出迎えてくれるか?」
陽香「分かりました」
陽香は承諾した。何処となくぬらりひょんは嬉しそうだった。一体誰が来るんだろう?
毛倡妓「陽香!道を開けて」
声に反応し陽香は壁側によった。忙しそうに毛倡妓がお盆を運ぶ。続いて氷麗が酒の瓶を
二本運ぶ。更に若菜は他の妖怪たちと酒を運んでいた。
陽香「あ、あの!そんな沢山のお酒どうするんですか!!」
若菜「陽香ちゃん、今日来る人はお酒好きみたいでね。それで運んでるのよ。もしよかったら
色々お手伝いしてくれる?」
陽香「り、了解!」
陽香は駆け足で移動する。
夜、部屋には沢山の妖怪たちが集まっていた。
鴉天狗「総大将、こんなに妖怪を集めて総会とは何があったんですか?」
ぬらりひょん「総会じゃない宴だ」
リクオ「宴?なんでだ。ここ最近、宴をやるようなことは起こってねえだろ」
その通りだ。
ぬらりひょん「聞いて驚くなよ?なんと…紅花たちが力を取り戻したんだ!」
牛鬼「あの方が…封印から解放されたのか!?」
一方、玄関では遠くからやってくる二人の人影を陽香と若菜は見つけた。
陽香「ってあれ…あの人たちって」
目を凝らす。間違いない、角らしきモノが見える。
紅花「随分と変わったねぇここも…」
妖鬼「そりゃあ数百年は封印されてたからなぁ」
- Re: ぬらりひょんの孫−霊力を持つ少女− ( No.2 )
- 日時: 2019/03/18 21:18
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
牛鬼「どうやら到着したようだ…」
呟いた。それに応えるように陽香が声を出す。
陽香「えっと…中に入れても良いですか」
ぬらりひょん「おぉ入れ入れ」
襖が勢いよく開き二人の鬼が入って来た。赤い角に真っ赤な瞳をした紅花、黒い角に青い瞳をした
妖鬼だ。
紅花「よぉ、随分とジジイになったじゃねえか」
ぬらりひょん「そう言うお主も自慢の怪力は落ちたんじゃないのか?」
紅花「馬鹿言え!俺はそこまで落ちてねえよ!!んまぁ…封印されてたのは事実だがな」
リクオ「だ、誰だ…見たことねえんだけど」
か細い声で呟いたつもりが二人には聞こえていたらしく紅花たちの視線はリクオに移った。
紅花「なんだぁ?お前の孫か。俺たちのことは話してないんだな。俺は紅花、こっちは
妖鬼だ。よろしくな!」
リクオ「俺はリクオよろしく頼む」
握手をするためにリクオは差し出された紅花の手を握る。少しリクオの顔が引き攣る。
骨がミシミシと音を立てている。
妖鬼「紅花ぁ…お前の握手ってのは相手の手を握りつぶすのか!!」
妖鬼が怒鳴り散らす。軽く謝り紅花は手を放した。紅花は思い出したように陽香のほうを見た。
陽香「(な、何だろう…?何かしちゃった?)」
紅花「あー…あの陰陽師の娘か」
妖鬼「確かに…霊力はそっくりだな。ってことは申し訳ないことしちまったなぁ」
陽香は首を傾げる。
紅花「こんなこと言うのも難だがな、スマン!!」
陽香「え!?」
紅花は深く頭を下げて謝った。
紅花「すまねぇお前の母ちゃん俺たちの封印を解くために死んじまったんだ…謝っても
謝り切れねぇ…」
紅花は申し訳なさそうに話す。
陽香「別に大丈夫!殺されたとかじゃなくて良かったって思ってるし」
- Re: ぬらりひょんの孫−霊力を持つ少女− ( No.3 )
- 日時: 2019/03/19 20:35
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
京都、日本人なら誰でも知っている古都だ。そこには古くから妖怪たちが蔓延っている。
そこには羽衣狐と言う特殊な狐の妖怪がいた。羽衣狐を倒した妖怪がいると聞き勝負事が好きな
鬼は若いぬらりひょんと闘った。負けてしまったその鬼が紅花だ。
紅花「何だァ陽香もリクオと一緒に遠野に行かせたのか」
紅花は盃に注がれた酒を飲み干した。陽香と陽香の母親と彼は約束を交わした。
陽香を守るという約束だ。
ぬらりひょん「折角持ってる特別な霊力だ。使いこなせなければ猫に小判だ。それに
妖鬼も一緒に行かせたんだろ」
紅花「まぁな」
一方、遠野。
妖鬼「これで全部か淡島」
天邪鬼である淡島、彼は昼は男だが夜は女になる。
淡島「あぁこれで今日の分は終わりだ。お前、鬼なのに陽香を喰わないんだな」
妖鬼「あー…」
鬼は人間の肉を好物とする。その鬼が何故人間の子どもを喰らわないのだろうか。それも
陽香は人間としてはかなり高い霊力を持つ。
妖鬼「約束さ。その子とその母親と色々約束をしたからな。俺は嘘を吐かない」
- Re: ぬらりひょんの孫−霊力を持つ少女− ( No.4 )
- 日時: 2019/03/19 21:32
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
数日後の夜、遠野妖怪たちを連れリクオたちは帰って来た。
紅花「どうだ陽香。術は使えるようになったか」
紅花は立ち上がり陽香を見た。陽香は恥ずかしそうに頷いた。それを見て紅花はクイクイッと
指を曲げる。
紅花「見せてみろ。どんなものか見たくてしょうがねえ」
陽香「え、でも…」
妖鬼のほうを見ると何かを諦めたような顔をしていた。顎で合図する。紅花の性格は
好戦的で好奇心旺盛な子どものような性格だ。それ故止めるのは難しい。
陽香は札を持つ。
陽香「名刀、天下五剣」
札が光り刀の形になり彼女の手に納まった。その刀は鬼丸国綱という刀だ。模倣した刀だが
力は本物と同等。
紅花「ほほう、鬼の呪詛を破った刀か。天下五剣というならば童子切安綱もあるんだな?」
童子切安綱、源頼光が酒呑童子を斬ったときに使われたという刀だ。
冷麗「あら貴方も鬼なのに彼女を食べないのね」
紅花「約束があるからな。それに少し親近感が湧いてきたんだよコイツにな」
リクオ「何だ紅花と冷麗は知り合いか?」
紫「昔ブラブラしてたところで里に無理矢理入って来たの」
Page:1