二次創作小説(紙ほか)
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- 怪盗キッドの妹が転生者な件について
- 日時: 2020/03/31 13:10
- 名前: ぽん酢時計 (ID: tlYotKtc)
その時、初めて知ったんだ。
これが夢なんかじゃないってことに。
そして、パラダイスだってことに。
こんにちは。ぽん酢時計です。4個掛け持ちはきついんで、投稿は少しずつとなりますが、ご了承下さい。
そして、快青 新蘭 平和 などの基本NLは出ます。……多分。
苦手な方はカムバックしてください。
後、唐突に犬夜叉とらんま1/2出ます、オリキャラとか出てくる可能性高いです。
知らないかたはごめんなさい。
主人公→ 黒羽 盗子(くろば とうこ)
腐女子のくせに怪盗キッドの妹に転生した羨ましい奴。
快斗の双子の妹です。可愛がられています。
快斗やコナンの正体は知っています。
なぜか女子キャラと仲良しです。
高校生編
怪盗キッドの妹様 >>1 >>2 >>3 >>4
蘭ちゃんと新一君 >>5 >>6 >>7 >>8
あかねと乱馬師匠 >>9 >>10 >>11 >>12
西の探偵服部平次 >>13 >>14 >>15 >>16
怪盗キッドの苦痛 >>17 >>19
最悪3校の交流会 >>22 >>26 >>30
上演1 >>33 >>37 >>38
10年後編
プロフィール&設定 >>18
事件の予感 >>21 >>23
我等が盗子に春がきた >>25 >>27
元ヤンとビッチと >>28 >>29
凸凹カップル >>31 >>32
子持ち俳優と腐女子女優 >>34 >>35 >>39
パラレル編
姫様と魔術師兄妹 >>20
新蘭 年の差パロ >>24(6/14追加)
乱あ 未来ネタ >>36
上の目次ですが、全て同時に掛け持ちするので終わってません。
間際らしくてご迷惑なさい。
パラレル編は一話一話繋がって居ません。
- Re: 怪盗キッドの妹が転生者な件について ( No.20 )
- 日時: 2019/05/18 09:32
- 名前: ぽん酢時計 (ID: 3nlxUYGs)
兄が人間を連れて来たのはほんの数日前だった。
その人間は少女で、アオコという名前だった。
社交辞令がなっていて、料理も洗濯もなんでもこなすアオコは、
年相応とも言えるくらいの純粋でケガレも知らなかった。
だからかも知れない。兄が父を殺した"人間"の種族を愛したのは。
私たち兄妹は、魔術を使い人々を助ける魔術師と言われる、人間とはちょっと違う種族だ。
人間と違うのは、魔術の質や量、体力や頑丈な体。
そして何より違うのは、生きる量だった。
父も母も、人間の流す『魔術師の生き血は永遠の命を司る』というデマのせいで、魔術師狩りにより命を落とした。
兄も私も父を慕っていた多くの魔術師が、人間を怨み妬み呪った。
その中で一番人間を憎んでいたのは、私の兄であるクロバ=カイトだった。
そんな兄が人間を連れてくるなど想ってもいなかった。
『ただいま。』というカイトの声と、『お邪魔します。』という少女の声が被った。
気になって玄関へと出向いた。
そこには少女がいた。とても美しい少女だ。
幼さの残る大きな目と薄桃色の唇。華奢な体に細い手足。少しだけ膨らみのある丸い胸。
『カイト?。何で人間を連れて来たの?。』
兄が考え無しに行動する人ではないと分かっていたのでその言葉は呑み込んだ。
『驚かないんだな。』
カイトはそう呟いた。
『別に?。強いて言えば正面玄関から入って平気なの?。』
一言、会話をした。兄に似て私も一族の怨み何てそんな小さなものだったんだ。
だから彼女を受け入れたのかもしれない。
いろいろあって家でしたアオコ姫と人間を恨む魔術師兄妹でした。
なぜ家でしたのかとかはご想像におまかせします。
- Re: 怪盗キッドの妹が転生者な件について ( No.21 )
- 日時: 2019/05/18 12:49
- 名前: ぽん酢時計 (ID: 3nlxUYGs)
「おーい。盗子ちゃーん。」
目覚めが兄の声などなんと最悪な日なのだろう。
そう思いながら、めったに使わない来客席のソファーを寝床としていた私は起き上がった。
私はトップ3の中でも一番忙しい人間だ。来客席のテーブルも、
もう自分のスペースの1つになっていて、化粧品やら仕事の資料、それに3日分の服まで。
なんやかんやが置いてある。
冷蔵庫のなかも私の買い込んだ食料やスポーツ飲料など。
周りから見えない来客室は私の部屋へと化していた。
「おはよ。早いな快斗。」
私は大きな欠伸をして冷蔵庫に向かいスポーツ飲料を口にした。
昨日に食べ損ねたシュークリームを冷蔵庫にしまう。
「オメー今日、何日ぶりにねた?」
快斗が溜め息を吐いた。
「5日?。」
指を折って再確認する。うん。間違えてない。
「馬鹿かオメーは。いつも寝ろって言ってんだろ。」
べしっと快斗のデコピンがおでこに当たる。
「よけーな心配すんじゃねーやい。青子のために早く帰んねーとだろ?。」
「なんか妹のほうが男気ある気がしてきたわ。」
いつもの兄の心配性が出てきた所で私はグレーの寝間着のまま、自分のデスクへと向かう。
こんにゃくゼリーを口に加えたままパソコンを開く。外がまだ暗いので4時位だろう。
「にしても早すぎない?。いつも出勤は8時位でしょ?。」
「メール見なかったんだろうな?。」
快斗がそう言った。予想が当たったとも言える顔だ。
「4時にはここに来いってメールしたよな。」
新一が背後にいるのに気付き、シャープペンシルを投げつける。
キャッチしたおとがした。
「あー。ホントだ。着替えたほうがいい?。」
私はメッセージメール欄を開き、メッセージをまじまじと見た。
「新一からの仕事のメールって初めてかも。」
「んなことしてねーで、さっさと着替えろ!。つかシャーペン投げんな。」
新一の声でやっと動き出す。
いつものくだりだ。
でも何か嫌な感覚があったのは新一だけではないだろう。
- Re: 怪盗キッドの妹が転生者な件について ( No.22 )
- 日時: 2019/05/19 19:24
- 名前: ぽん酢時計 (ID: 3nlxUYGs)
「はぁ?。帝丹高と風林館高だってぇ?。」
さっきまで「交流会でマジックでも披露してやるよ」などと言って上機嫌だった快斗が露骨に嫌そうな顔をする。
「良いじゃん別に。バレても捕まらないんだし。」
私は気楽にそう言った。それでも、快斗はまだ嫌そうな顔をしている。
交流会、とは今年から初めて行われることになった行事だ。
内容は、姉妹校である帝丹高校と風林館高校で協力して文化祭のような交流会を開こう、というものだ。
今年は帝丹高校を使わせて貰う事となったので、ミーティングなども含めて
実行委員の私と、なんやかんやで劇に入った快斗と青子の3人で帝丹高校へと向かっている所だった。
「まさか快斗。知らないで付いてきたの?。」
青子が快斗を見た。そして直ぐに地図へと視線を落とす。
「バーロー。言わねーほうがおかしいんだよ。」
けっ、とそっぽを向いた快斗は何かを見つける。
「おー。乱馬じゃねーか。」
快斗は少し遠くを歩いていた乱馬に声を掛ける。
乱馬もこちらに気が付いたようで、顔を上げるなりこちらに手を振った。そして、走って来る。
「それに、あかねちゃんも。」
快斗は乱馬の背丈に隠れて見えなかったあかねにも声を掛けた。
早速、青子とあかねの長話が始まった。
「オメーらも帝丹高まで行くのか?。」
乱馬がそう言う。私は頷いた。
「そう言う乱馬も。あれ、二人だけ?。少なくない?。」
乱馬がポリポリと頬を掻く。そして困ったような顔をして、
「あー。ちょっとな。実行委員が来れなくなってな。劇メンバーだけでもって。」
と、言った。この様子じゃ、あかねが心配で付いてきたのだろう。
実行委員が来れなくなったのは本当の様だが。
そのままいつもの5人で、帝丹高校へと向かった。
- Re: 怪盗キッドの妹が転生者な件について ( No.23 )
- 日時: 2019/05/20 20:49
- 名前: ぽん酢時計 (ID: 3nlxUYGs)
「で。なんで呼んだのさ。私、そろそろ忙しすぎて死んじゃうよ。事件とか持ってこないでね。」
私はYシャツのボタンを締める。
「オメーキチンと着替えながら出てこいよ。一応男だぞ、俺ら。」
新一がため息を吐く。
「何をいってんだ。私はそんな尻軽女じゃねーよ。」
そう言って私はスカートのチャックを締めた。
「そういう所が尻軽だっての。いいか?。いくら兄と兄貴分だからって男は男だぞ。
新一だって蘭ちゃんがいなかったらオメーに手を出してたかも………。」
快斗がそう言い掛けた所でスッコーンと新一のペンたてが飛んできた。
「いってーな。例えばだぜ?。怒んなよ。」
快斗はできてしまったたんこぶを擦る。
「そうゆう問題じゃねー。シスコンも大概にしろ。」
拒否反応でつい、と言っている新一だが、私にはなんの話かよく分からなかった。
「なんの話してんのかわかんねーけど。今日、どうよ。どうせあいてんでしょ。」
ぐいっとお酒を飲むような動作をする。
「「オメーの話だよ。」」
息ぴったりの二人をみて、つい吹き出してしまった。
「今日は僕も空いてるし混ぜて貰おうかな。」
悠長な声が聞こえた。
この、甘ったるいがほんのり漂う冷たさのボイスは…あの男一人しかいない。
そう。我等が上司である降谷零さんだ。
- Re: 怪盗キッドの妹が転生者な件について ( No.24 )
- 日時: 2019/06/22 13:23
- 名前: ぽん酢時計 (ID: bb2N.JWt)
おもに新蘭。超年の差(と言っても6歳差)。
盗子と快斗が新一の弟(妹)。
盗子が男で盗二になっている。でも蘭の善き理解者。
快青表現あるけれど青子出てこん。
って思ったけどでてきたわ。はははっ。
年齢設定的に
新一(23) 社会人。会社の有力な人物。
蘭(17) 高校生。家出少女。
快斗(21) 大学生。大学のトップ。
盗二(17) 高校生。蘭と同い年。
青子(21) 大学生。快斗の彼女。
てな感じ。
___________________________________
帰る途中、一人の少女が公園で座って泣いていた。
長い黒髪に紫がかった大きな目。真っ白な肌に反した脚や腕の筋肉。
タイプだった。弟の彼女にどことなく似ていたが、オーラや気品がまた違って、そこがまた美しかった。
しかし、足元に置かれた大きなバックや彼女の府陰気から、嗚呼家出だ、と悟った。
「何をやっているのですか、お嬢さん。」
弟達のように、上手くマジックで笑顔にさせることはできなかったが、彼女涙は止まった。
「だ、誰!?。」
彼女は驚いていた。それと共に大人の男に対する警戒心が滲み出ている。
「家出、で合っているよね。」
俺がそう言うと、彼女はビクッと肩を震わした。どうやら図星のようだ。
「大丈夫。警察に突き出すつもりはないから。」
そう言って、また泣き出した彼女の背中を撫でる。
「それで?。どうするの?。ビジネスホテルでも借りようか?。」
そう言い終わったあと、彼女の気持ちを考えて失敗した、と思った。
彼女から見ればただの大人の男。いきなりホテルなどと言ってしまえば疑われるにちがいない。
彼女は、口を開いた。
何かをいい掛けた様だが、彼女はドサリと倒れてしまった。
___________________________________
彼女と彼女の大荷物を担いで家へと連れて帰る。
不幸中の幸いか、公園は家のすぐ近くだったし、ここらは高い塀の家が多かったり、
真夜中だったこともあって誰にも見つからずに帰れた。と、言っても悪いことはしていないが。
「たでーま。」
鍛えているとはいえ女一人を疲れきった仕事後に運ぶのは堪えたようだ。足が重い。
「新兄。おかえ……。」
弟の盗二がポカンと数秒突っ立っていた。
説明しようと口を開き掛けるが、その声は
「快兄!!。110番!!。」
という盗二の声に遮られた。
「盗!?。どうかしたのか!?。」
ブラコン(弟に限る)な次男、快斗が一瞬で現れた。そしてこいつもまた、数秒固まる。
「快兄……。」
「盗…。」
二人は頷いた。
「ゴメン新兄。俺、警察に………。」
「落ち着け。」
「新一。オメー………。何か悩みがあれば言ってくれれば……。」
「落ち着けっつってんだろ。」
俺は、深いため息を吐いた。
___________________________________
「……なんだよ。そうゆうことか。それなら早く言えよ。」
快斗がはぁ、とほっとしたため息を吐く。
「新兄が犯罪者じゃなくて心から安心してる。」
「ちなみに言っておくが、勝手に勘違いして警察呼ぼうとしたのお前らな。」
そう言って軽く突っ込むと、快斗に睨まれた。
「あ。そういえばあの人、うちのクラスのマドンナの蘭ちゃんだよ!。
髪で顔が隠れてたけど、間違いない。うん。」
盗二がそう言って再確認するように頷いた。
「見たところ、家出だろ?。どうすんだよ。」
快斗がめんどくさそうにソファーで寝たその蘭ちゃん?を横目で見た。
「どうするも何も、ここに居ちゃダメだろ。」
俺はそう言った。
「蘭ちゃんの母さんに電話するよ。ほら、新兄も分かるでしょ?。
母さんと仲良しの敏腕弁護士。蘭ちゃんその人の娘だからさ。」
そう言って電話の方へ向かう弟。
母さんと仲良しの敏腕弁護士……といえば一人しか思い浮かばない。
「あの妃弁護士の……?。」
まさか、と思った。オーラからして全くの別人だからだ。
てゆーか、それよりも俺の身が心配なんだが。
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「あー…………。ゴメン新兄。数日預かる事になった。」
父と母が居ない今家の最高責任者といえば長男である俺だ。
男三人の中、女………しかも女子高生となれば俺も引け目を感じたが、
倒れて寝込んでいる少女を外に放り出せる筈もなく、少女を家に置くことにした。
「ちょーど青子も来るしいんじゃね?。」
快斗がそう言った。
「は?。初耳なんだけど。」
「だって言う気無いもん。」
うわ、うっぜ。
と言うことで、家の人間が5人になった。
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どうも。明日に続きをできれば書くので、一旦ここで投稿します。