二次創作小説(紙ほか)

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東方神臨伝
日時: 2019/05/05 10:47
名前: マシュ& (ID: R9GAA8IU)


 ある幻想郷の夜、五つの神様がこの地に降り立った話です。

Re: 東方神臨伝 ( No.1 )
日時: 2019/05/06 00:11
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)



 ここは真夜中の博霊神社、そしてその神社の縁側では現代の巫女である博霊 霊夢(はくれい れいむ)がお茶を片手にくつろいでいた。


 「さっき流れ星が見えたけれど、色も何処となく変だったし不吉な予感しかしないわね」


 そう言って手に持っていたお茶を一気に飲み干す霊夢、そして空となった茶碗を見下ろしながら何かを独り呟いた。


 「居るのは分かってるわよ。サッサッと出てきた方が身のためよ」


 先程と比べて少し釣り上がった眼は誰もいない空間を捉えると何かを投げつける、それはびっしりと文字の書かれた御札であった。


 _____ビリッ!


 何かを撃ち落としたように空中で火花が散り、そこから今まで可視できなかった者が現れて地面に着地した。


 「あらら、意外と優秀じゃねぇかよ此処の巫女さんわよぉ」


 「貴方は何者かしら?、参拝客ではなさそうだけれど....」


 「そんじゃあ見知らぬ観光客って事でよろしく、博霊の巫女さん」


 相手は迷う様子もなしに霊夢へと歩み寄り握手を求めてきた、霊夢はそれを警戒しつつも相手が伸ばしてきた手に自分の右手を伸ばした。


 「案外、博霊の巫女って単純なんだな」


 「え?、何のことかし・・・・・・」


 言葉を言いかけた霊夢の目の前に突如として相手の手が現れ不思議な力が霊夢を包み込んだ、すると霊夢は気絶したかのように地面へと崩れ落ちていき相手は落ち着いた様子で霊夢の額に手を当てた。


 「お前さんには悪いが俺と会ったことは忘れてもらうぜ。それとついでに色々と消しとくか」


 「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


 用が済んだのか触れていた霊夢の額から手を離し立ち上がる謎の人物、そして小さく溜め息を漏らすと博霊神社の境内から溶けるように姿が消えていった。

Re: 東方神臨伝 ( No.2 )
日時: 2019/05/09 19:31
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)



 時間が経ち博霊神社は朝を迎えた、すると遠くから宙を飛び朝日を背にこちらへと向かってくる者の姿が見えてきた。


 「おーい霊夢〜!、朝っぱらから遊びに来たぞ〜!」


 その声の主は箒に股がり飛んでいる“普通の魔法使い”こと霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)という少女である。

 そして目的地に到着した魔理沙が神社の頭上を旋回していると直後に地面に倒れている霊夢の姿を目撃した。


 「....っ!?、霊夢ッ!!」


 そう叫び地面へと飛び降りていく魔理沙、走り寄るように霊夢へ駆けつけると呼吸と脈を確かめて正常だと分かり少し安心した様子であった。


 「びっくりさせる奴だなー、風邪引くから起きろ。おーい霊夢〜!」


 「....ん〜・・・・・・・・」


 「おっ、起きたな。それにしても昨日は夜酒でもしてたのか?」


 「・・・・・?、誰....ですか?」


 「.....はっ!?、寝ぼけんてんなら冷水いるか?」


 「・・・・・ここは、何処...ですか?」


 「おいおい神社だよ神社っ!、お前の住んでる場所だろ?」


 「・・・・・なら、私は誰なのでしょうか?」


 「....ッ!? 『現代に生きる博霊の巫女』、お前は幻想郷の均衡を保つための重要人物だろ!」


 「私が、ですか? 特にそんな感じは....」


 「これはかなり重症だぞ....。“本当に”何も覚えてないのかよ?」


 「えと....、何が何だか全く分からない状況で私もどうしたら良いのか・・・・」


 それを聞いて思わず苦笑いを浮かべてしまった魔理沙、あまりの状況に二人とも困惑してしまい少しの間が空いた。

 すると思いたったように魔理沙は立ち上がり何かを叫んだ。


 「そうだ!、忘れたなら思い出させてやれば良いんだ! おい霊夢!」


 「えっ!? あっ はい!、何でしょうか?」


 「行くぞ!、お前が忘れてもこっちが忘れさせてやらねぇよ!」


 「あの、何処へ行くんでしょうか?」


 「はははっ!、何処へでもだよ!」


 そう快活に笑ってみせる魔理砂、それとは裏腹に天性の勘が働いたのか悪い予感がして霊夢は苦笑いを浮かべてしまった。


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