二次創作小説(紙ほか)

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家庭教師ヒットマンREBORN!兄弟ファミリー来る!
日時: 2019/09/15 21:00
名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)

前作の作り直しです。名前もかなり変わります。

真田希穂はボンゴレファミリーの兄弟、ミラノファミリーの10代目に選ばれた。
10代目ボンゴレと真反対の面子が揃ったファミリーたちの物語。

1.ミラノファミリー来る!>>01
2.ヴァリアー新・雲の守護者、来る!>>02
3.二人のオリキャラ紹介、来る!>>03

4.十年後の並盛町、来る!>>04
5.vs尊、来る!>>05
6.全員来る!>>06
7.戦闘訓練、来る!>>07
8.真田希穂の覚醒、来る!>>08
9.

Re: 家庭教師ヒットマンREBORN!兄弟ファミリー来る! ( No.4 )
日時: 2019/09/15 15:51
名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)

家を出て外を歩く。普通の日常だ。だがしかし突然、景色は桃色の煙に包まれる。
「うわっ、なんだ!?」
目を開く。さっきいた場所とは全く違う場所。それも誰かに背負われている。視線を横に
向けると浅黒い肌が目に入った。
「希穂…なのか?大丈夫か」
「ここは…」
希穂を背中から降ろした。改めて顔を上げた。彼も目線を下に下げ共に驚く。
「まさか…晃さん!?」
「お前!十年前の希穂か!?」
「十年前?ってことはここって…十年後の並盛町!!?」
さらに奥から走って来る足音が聞こえた。
「ハオラン君まで!?」
「希穂と…晃さん!」
「ハオランまで十年前と入れ替わってるのか…こんな時に、否こんな時だからこそ
なのかもな」
晃は辺りを見回す。そして二人の方を向き真剣な表情で話し出す。
「ここはお前らからいう十年後つまり未来だ。ミラノファミリーとボンゴレファミリーは
ブラックスペル、ホワイトスペル、双方から成り立っているミルフィオーレファミリーに
よって狙われている。こっち側の希穂は重傷を負っていた。よく聞け。ここでの
戦闘手段は十年前とは違い匣兵器というものがある」
晃は手のひらサイズの匣を見せる。そして右手のリングに炎を灯した。
「やっと見つけたぜミラノファミリーの守護者」
大きな爆発が背後で起こる。晃は二人を強制的に後ろにさがらせ自分が前に出る。
目の前に立つ男は不敵な笑みを浮かべている。一方、晃は身の丈程あるハルバードを
握っていた。
「ミルフィオーレファミリー傘下ディーヴァファミリー嵐の守護者か」
ブラックスペル、ホワイトスペル以外にもう一つのファミリーがいた。ディーヴァファミリー、
ボンゴレも追っているのだが特にミラノファミリーをつけ狙っている。そして目の前にいる
男は蘇芳尊、アイドルとマフィア、双方の顔を持つ人物だ。

Re: 家庭教師ヒットマンREBORN!兄弟ファミリー来る! ( No.5 )
日時: 2019/09/15 16:17
名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)

死ぬ気の炎の属性、大空、嵐、雨、雷、晴、霧、雲にはそれぞれ特性がある。
大空は調和、嵐は分解、雨は鎮静、雷は硬化、晴は活性、霧は構築、雲は増殖。
ハルバードを扱う晃の方がリーチが長く有利なのだが僅かな時間差が生じ隙を与えることに
なってしまう。戦闘慣れしている相手にとってはこの上ないチャンスだ。
「晃さん!!!」
後ろに吹き飛ぶ晃はハルバードを使って木に当たる寸前で止まった。入れ替わるように
超モードとなった希穂が前に出る。彼女はツナのようなグローブは身に着けていない。
代わりに両手首のブレスレットがツナのXグローブと同じ役割を果たしている。そのブレスレットは
Xブレスレットと言われている。炎の推進力を使って宙を飛び尊の顔面にドロップキック。
だが彼は顔の前で両手を交差させガードした。一歩二歩と後ろに後退するがそこで踏みとどまる。
「ケホッ…希穂じゃ力が足りない。炎の推進力が加わってもアイツの方が力は上手だ。
一旦退避するぞ!希穂、早く来るんだ!」
希穂は小さく頷き両足を曲げ両手を尊の方に向け退避する。
「しっかりついて来いよ!」
飛んできた希穂を抱き留め晃は走り出す。流石陸上をやっていただけありどんどん離れていく。
追ってくる様子はない。そしてツナたちと会ってから晃が桃色の煙に包まれた。すぐさま全員で
状況を説明する。その必死さで伝わったのか、状況の理解が早いだけなのかすぐに頷いた。
「あ、ねぇクロームちゃんたちもこっちに来てるのかな…?」
「どうだろう。でも…無いとは言えないか」

一方、黒曜ランドでは六道骸らの有幻覚と十年後のこの町にやって来たクローム髑髏と
東雲大和がグロキシニアとブラックスペル夜霧の二人と戦闘していた。
「オイ、ボサッとしてるなよクローム」
「あ、ごめんなさい…」
大和はクロームよりも前に立つ。それを見た骸は笑う。
「クロームの事は任せましたよ。これ以上は持ちそうもありませんからね」

Re: 家庭教師ヒットマンREBORN!兄弟ファミリー来る! ( No.6 )
日時: 2019/09/15 16:48
名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)

「あ、後ろ!」
クロームが叫ぶ。振り向きざまに回し蹴りを放つ。静かな屋内に何かが飛び散った音が
した。夜霧が微かな笑みを浮かべ大和は顔を顰める。額に脂汗が滲む。片足からは大量の血が
流れている。
「術者は打たれ弱い者が多いと聞いたが随分と打たれ強いな」
「これでも喧嘩じゃ負けたことがほとんどないんでな」
「そうか…だがその傷では立ってられまい」
まさか、と大和は苦笑した。クロームが口を覆う。右頬に傷が現れた瞬間、全身に
傷が現れ血が噴き出す。霧属性を使っているわけではない。夜霧は雨属性を扱う。
つまり斬られたことに気付かない程の微かなダメージを彼は大和に知られず与え続けていた
ということになる。フラフラと揺れるもどうにか立っている。
「っの、野郎ォォ!!!」
殴り掛かっていく大和。拳を振りかぶったときに視界が暗くなった。刀を納めた夜霧は
彼らに背を向ける。クロームは大和に駆け寄る。
「大和、大和…!」
何回か揺さぶると大和は目を開ける。覚束ない足取りで彼はクロームの手を握り歩く。

ボンゴレファミリーとミラノファミリーは共同の基地を使っている。
「全員、揃ったみたいだな」
「全員って…まだ大和君も鉄矢君たちも来てないけど…」
「もうすぐ来るぞ」リボーンがそう言った後に鉄矢と弓弦、そして傷だらけの大和が
クロームと一緒にやって来た。
「派手に戦ったみたいだな」
「すぐに手当てするわ。ちょっと待ってて」
大和は舌打ちする。ここまでコテンパンにされたのは初めてかもしれない。まだ十年前と
入れ替わっていないのは万里と笹川と弓弦、そして雲雀。

Re: 家庭教師ヒットマンREBORN!兄弟ファミリー来る! ( No.7 )
日時: 2019/09/15 19:16
名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)

ミルフィオーレファミリー基地。
「へぇ、こんな女の子がボスなんだ」
白蘭は写真に写る中性的な少女、真田希穂の写真を見つめる。
「わぁ!可愛い子だ」
覗き込んできたのは若い男。不気味な笑みを浮かべている。天羽リンヤ、
ディーヴァファミリー霧の守護者。そして希穂のような異性との闘いを好む
かなり変わった危険人物だ。

「それ、辞退するって選択は俺にはないのか…?」
「ないぞ。ディーヴァファミリーには体術使いが多く存在する。話ではディーヴァファミリーには
大空の守護者はいないらしいが体術使いとの戦闘に慣れておく方が良いと思ってな」
万里は不本意ながら希穂を鍛えることにした。黒いグローブを両手に嵌めた。希穂と万里では
体格差がある。そして性別、力の差も。だがディーヴァファミリーも希穂にとっては
そんなものだ。だからこそ、かもしれない。
「大丈夫かな?希穂姉」
「フゥ太…。俺も出来るなら止めたいがそうもいかない。希穂も、理解してるはずだ。
これからの戦いは体格がどうとか、色々言ってられないからな」
フゥ太に晃は話す。リボーンも希穂を見守る。
「それじゃあ、行くぞ!」
万里が地面を蹴り一気に距離を縮める。上半身を上げると同時に片脚を上から下に
振り下ろす踵落としという技だ。そこからすぐに次の蹴りへと移る。次から次へと
放たれる連続蹴りを希穂は躱している。
「俺は晴属性の炎を扱う。その意味、馬鹿じゃないお前なら分かるな?」
希穂は大きく深呼吸してから頷く。万里は息を吐き地面を軽く蹴る、あっという間に
距離を詰め希穂の細い体に万里の膝蹴りが刺さった。希穂の体が地面に二回三回と
バウンドしうつ伏せで倒れる。駆け寄ろうとする一同にリボーンは手を出すなと一言、
言い放った。

Re: 家庭教師ヒットマンREBORN!兄弟ファミリー来る! ( No.8 )
日時: 2019/09/15 20:59
名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)

目を開く。自身の体は半透明、今彼女は空に囲まれた空間に立っている。幾人もの
大人たちが左右に並ぶ。その真ん中を彼女は歩いていく。目の前に立つ男、その顔は
彼女に似ている。彼こそがボンゴレI世の弟、ミラノI世。彼は掌を彼女に向ける。
釣られて彼女も掌を向ける。そして彼の手を握る。フェスタリングが光り輝く。

「来たみたいだな」
リボーンが自信ありげな笑みを浮かべた。ツナが十代目を継承し覚醒したように希穂も
同じようなことが起こった。純度の高い大空属性の炎だ。
「完成したな…ッ!?‥‥うわっ!随分と近未来的な場所だな」
桃色の煙に包まれ十年前の万里と入れ替わった。他の全員が眠った後、一部が
集まり今後について会議していた。その中には神宮司雷漸の姿も。
「まずは日本にあるミルフィオーレ基地を潰したほうが良い。黒幕を倒す前に」
「そうですね。ラルさんの言う通り、なるべく早く日本支部は潰しておきましょう。
ここを倒せなければミルフィオーレを倒すことは出来ない。私もまだまだ救えていない
患者さんが大勢いますから」
雷漸は微笑んだ。翌日の早朝、朝食の準備をしているハルと京子とクロームの元に
やって来たのは神宮司雷漸だった。
「あ、雷漸さん。おはようございます!でもまだ休んでいても構いませんからね」
「おはよう三人とも。働き者だね、気遣ってくれてありがとう。でも私は大丈夫、
その言葉は沢田君たちに伝えてあげて。何か手伝えることはあるかな?良かったら私も
手伝おう」
「え?いいんですか?…でも雷漸さんも夜中まで起きてたんじゃ」
京子の言葉に雷漸は微笑んだ。
「大丈夫。君はこんな私の心配よりも自分や友達の心配をしてあげなさい」
京子は「はい」と明るい声で答えた。


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