二次創作小説(紙ほか)
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- ジャパニーズウィッチ【ハリーポッター二次小説】
- 日時: 2019/09/16 20:35
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
日本人の魔法使い誕生。
ミタマ・キサラギ(如月御魂)は日本から外国へそして魔法使いに。
「ミタマ・キサラギ」
杖「サクラ/ドラゴンの心臓の琴線」
ぱっつんとした黒髪の少女。グリフィンドール所属。
- Re: ジャパニーズウィッチ【ハリーポッター二次小説】 ( No.2 )
- 日時: 2019/09/17 18:19
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
変身術、物体を他の物体に変える魔法。物体をその場から消したりすることも出来て
高度になれば自身を動物に変化させることもできる。
「ではミス・キサラギ、前へ」
強面の男教師、ライネック・ガードナーはグリフィンドールの寮監督だ。
彼、そしてクラスメイトの前で実際に魔法を使ってみろということ。
「頑張れよミタマ」
ヴァイアが叫んだ。は、恥ずかしい…!目の前に置かれた布。彼女の肩に
ライネックは軽く手を置く。
「安心しなさい。さぁ深呼吸をして、気を楽に。さぁやってごらんなさい」
ミタマは杖を振るう。布は白い犬の縫いぐるみに変化した。それを見たライネックは
何やら名簿にメモをしている。
「偉いぞ。良くできたな」
強面で怖がられるライネックだが生徒を自身の子どものように大切に思っている
生徒思いの先生である。
- Re: ジャパニーズウィッチ【ハリーポッター二次小説】 ( No.3 )
- 日時: 2019/09/18 21:25
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
「く…クィディッチ、て?」
「サッカーやバスケに似たチームバトル。確かルールは説明されてるはずだろ。それで
重要なシーカーを一年生に任せたいんだが…」
七年、カロル・ヴァ—ミリアは辺りを見回す。彼の右目に止まったのは長い綺麗な
黒髪の一年生、アジア人のミタマだった。
「じゃあシーカー、任されてくれないか?」
「え?私は…そんな重要なこと出来ないと思いますけど、大丈夫でしょうか?」
「ミタマ、心配いらないよ。悪そうな人たちはいないでしょう?ならきっと大丈夫」
ロゼッタ・シンスリーンは小声でそう勇気づけた。これも良い経験なのかもしれない。
飛行も出来ないわけではない。慣れれば済む話だ。そう割り切ってミタマは
クィディッチに参加することになった。
「ミタマ、なったは良いけどこれからどうするの?シーカーは箒に乗って凄く早い
スニッチを捕まえなければならないけど箒に自信はある?」
「それが…最低限は勿論出来るんだけど、そこまでは」
自信無さげに語るミタマ。それを案じたロゼッタはあることを思いつく。
「なら私たちよりももっと年上の先生たちに聞くのが一番ね。ライネック先生を
頼ってみましょう」
「私がどうかしたのか?」
噂をすれば…。丁度後ろを歩いていたライネックは自分の名前を耳にして二人に声を掛けてきた。
ロゼッタは事情を説明しライネックは二人の話に耳を傾ける。
「飛行に関してか…どこの寮もピリピリとしている。互いにライバル視している状態だから
他の寮生徒に教えるということはしないだろう。俺の知り合いを紹介しよう。ミス・ミタマと
同じ東洋の血を持つ男がいる。名前はヤマト、彼に頼ってみると良い。私が連絡しておこう」
- Re: ジャパニーズウィッチ【ハリーポッター二次小説】 ( No.4 )
- 日時: 2019/09/19 20:46
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
「何だよ、呼び出しておいて飛行術のコツを教えろって…」
日本人寄りの顔立ちの男は教卓を叩く。ヤマト、とは彼の事らしい。
「俺が教えるよりアンタが教えるべきなんじゃないのか?」
「卒業生のお前ならクィディッチでシーカーのコツぐらい分かるんじゃないのか。
ミス・ミタマはクィディッチでシーカーを担当することになった」
ライネックは資料を目に通しながら当然のように答える。そしてミタマの写真を見せる。
「あれ?日本人?なんでだ?日本にもホグワーツみたいな魔法学校はあるだろ」
「それはどうでもいい。闇祓いのお前に一つ確認しておいてほしい。お前は
十年前に起きた死喰い人集団について知っているか」
ヤマトの表情が変わった。NOFACE、純血主義者の集団で過激な所謂テロリスト集団。
「彼らが暗躍し始めた。恐らく狙ってくるのはここだろう。ここの生徒のほとんどが
混血若しくは純血、だが唯一マグルの純血である彼女は攻撃対象に入ることが容易に
考えられる。…ここまで言えば分かるな」
- Re: ジャパニーズウィッチ【ハリーポッター二次小説】 ( No.5 )
- 日時: 2019/09/19 21:23
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
クィディッチ本番、唯一ヤマトが忙しい中伝えたのは「怯えないこと」唯一つ。
「あの…なんであんなにスリザリンの人たちはピリピリしてるんでしょうか」
「グリフィンドールとスリザリンは仲が悪いんだよ。まぁ見てみろ友好的な奴もいるから」
審判によってボールが放たれた。スリザリン側のシーカーも1年生ライザー・ウィンディ。
実はグリフィンドールに所属している3年生にフィーユ・ウィンディの実の弟でもある。
ビビリでチキンな兄と違い彼はバリバリの純血主義者でありミタマに目を付けていた。
あの目…ミタマでも分かるほど彼女を見下している。下の方で見守っていたキーパーの
カロルは目を細める。
—ヤバいな、狙い撃ちされてやがる。
舌打ちをする。だがキーパーである以上ゴールを離れるわけにもいかない。悩んでいるとき
真横を何かが通り過ぎる。全力で小さなスニッチを追うミタマ。腕や脚などに掠り傷を
負っている。さらに相手からも攻撃を浴びせられているが彼女の眼は尚、スニッチのみを
追っている。
「ハッ、問題ないって顔してやがってよぉ薄汚いマグルが!」
「アクシオ」
呼び寄せの呪文、グリフィンドール7年生ルドルフ・ベッケンシュタインが唱えた呪文だ。
それによりライザーの箒は彼のほうへ寄っていきミタマから離れていく。
「カロル、こっちは俺に任せてお前はゴールを守れ」
「助かるぜルドルフ」
「ミタマ、気にせず追え」
ミタマは小さく頷き、さらに速度を上げる。
- Re: ジャパニーズウィッチ【ハリーポッター二次小説】 ( No.6 )
- 日時: 2019/10/05 22:43
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
「やった」
ヴァイアが微かに声を上げる。そして全員が声を上げた。
「取ったよ!!ミタマが…ミタマが取った!!!」
グリフィンドール生が全員落ちてくるミタマの下に集まった。
「スゲェぞミタマ!!勝ったんだ!!」
「も、もう…言葉が出ないよ〜〜〜!!!」
ミタマの嬉し泣き。ミタマの背中をヴァイアたちが優しく摩った。
「あのルドルフさんたち、ありがとうございました!」
「礼なんて必要ないだろ?俺たちはチームだ、助け合うのが普通だぜ」
カロルが答えた。ルドルフも頷いた。
「オイ、そこのお前!お前、スゲェな!!あんな速度で飛べるなんて…!俺はダビド・シェイン、
よろしくな!」
「ミタマ・キサラギ、よろしくねダビド」
二人が握手をする。珍しい、スリザリンにもこういう人はちゃんといるんだ…。
失礼かもしれないがそう思ってしまったミタマだった。だがこれでかなり寮のポイントは
稼げただろう。
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