二次創作小説(紙ほか)
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- 鬼滅の刃【新・天地の呼吸】
- 日時: 2020/01/22 17:26
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
その村は人間と一匹の鬼が暮らしている。鬼は長い間、雨が降らないことで苦しんできた
農民たちを見て彼らのために雨を降らせた。その鬼は鬼殺隊士が扱える全集中の呼吸を
自分のために編み出していたが第六感に長けた少女にそれを教えた。
十二鬼月を超えるかもしれないと語られる鬼、漸と新米鬼殺隊士、彌勒地篝
<注意>
・オリキャラが出てきます
・アニメの方しか知らない作者
- Re: 鬼滅の刃【新・天地の呼吸】 ( No.1 )
- 日時: 2020/01/22 17:27
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
武器も使わず多くの鬼殺隊士、柱を殺し喰らい続けた結果、鬼舞辻無惨の支配から
解放され十二鬼月の上弦すら超えるほどの強さを持った鬼がいた。油断して彼は
痛手を負い近くの村に逃げた。
「あのままやられても良かったかもなぁ…」
ふと空を見上げた。小屋の影に身を潜め体を休める。彼が手を伸ばすと雲がかかり始め
やがて雨が降って来た。一種の妖術だ。彼が身を潜めていた小屋から一人の老人が出て来た。
彼は空を見上げると涙を流す。
「雨じゃ…ここにもやっと雨が…!」
鬼と老人の目が合う。老人は杖を突きながら彼に近寄る。
「こ、これは…お前さんが降らしてくれたのか!?お前さんは儂らの恩神だ、神様だ!」
老若男女が彼の周りに集まって来る。
「ちょっと待て、俺は鬼だ。怖くないのか」
「分かっております。しかし私たちの村に雨を降らしてくれたのですから!どうかこの先も
村を守ってはくれませんか?も、勿論私たちに出来ることは何でも…「いらねえ」え?」
「あーいや、いらねえっていうか…交換条件だ。俺はこれでも医術もあってな、見た感じ
医者はいねえみたいだし俺が医者をしてやる。それと鬼も追い払ってやる。だから俺に
血を寄越せ月一で良いし注射器一本分で良い」
その条件を呑み込み漸は村に住むようになった。それから数十年後に彌勒地篝に
自身が編み出した天地の呼吸を教え彼女は鬼殺隊士となった。
「漸さんは鬼なんでしょ?どうやって呼吸法なんて考えたの?」
「…死ぬため。呪いに捕らわれ殺戮に埋もれた俺には生きる楽しみなんてなかったさ。
篝、お前はちゃんと知っておけ。生きる楽しみを…」
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