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二次創作小説(紙ほか)
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- NARUTO美弦秘伝
- 日時: 2019/12/09 19:27
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
BORUTO甘露寺伝の主人公、甘露寺ミロクの父である美弦と母シノブの過去である。
第四次忍界大戦終了後、数年経った頃の話。
たった一人で小さな病院で医者をするシノブはある事件で追い忍をする美弦と出会った。
- Re: NARUTO美弦秘伝 ( No.1 )
- 日時: 2019/12/09 20:05
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
泣き顔の仮面にはベットリと生温い返り血が付いていた。数人の抜け忍を始末した
若い追い忍、甘露寺美弦は仮面の下で笑った。突然、押しかけて来た根のメンバーにより
強制的に暗部として育てられ解散後は追い忍として働き始めた。
裏切り者を殺す。
それを仕事として美弦は長い間、私情を抑え込み冷酷無情に徹している。悲鳴が上がろうが
彼の手は止まらない。血塗られた彼を見た人間たちは口をそろえて羅刹と恐れる。そう
呼ばれる彼から逃げられた抜け忍は誰もいない。
ふと彼は辺りに目を向ける。幾つかチャクラを感じる。かなり人数は多いがそこまで強い
人間はいないようだ。集団の中には明らかな一般市民が一人立っていた。彼女の容姿を見て
複雑な感情を抱いた。
「な、何だ貴様…アガッ!」
短刀を振るい、あっという間に敵を薙ぎ倒した。
「あの…ありがとう、ございます。忍者様」
少女はスッと頭を下げて礼を述べた。それが余計、彼の心をかき乱した。
「それで申し訳ないのですが…どうやって外に出ればよいのでしょうか…?」
「ここは…足場が悪い森。普通の人間では簡単には入れない。どうやって入った」
「なんとなくです。ごめんなさい」
仮面の下で溜息を洩らした。まさか勘だけを頼りにしてここまで来ていたのかと。
ここで捨てるのも気に障る。仕方なく彼女を美弦は横抱きにして外へと連れていく。
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