二次創作小説(紙ほか)

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メカクシティアイ【カゲプロ二次創作】
日時: 2020/01/11 22:27
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

アニメ版終了の数年後、再び動き出す。

「目を開く蛇…?そんなのがいるのか」

シンタローはマリーに聞いた。

「なんとなく感じるの。目が冴える蛇はもう邪魔はしないけどメデューサとは違う蛇が

いる…私にも詳しい事は分からないけど」

「マリーでも分からないんじゃどうにもならないな」

目を開く蛇によって新たな能力者たちが現れた。

1.目を見る>>01

2.目を潜る>>02

3.目に映る>>03

4.

Re: メカクシティアイ【カゲプロ二次創作】 ( No.1 )
日時: 2020/01/11 21:30
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

目を見る−大空絃−

明日、自分は事件の被害者になる。そんなことは誰も分からない。

ある日の昼間、学校帰りだ。今日は日課変更もあり早く帰れることになった。

溜息ばかりが出る。絃は意味もなく八つ当たりで虐めを受けていた。暴力沙汰の虐めでは

ないが悪口を言われているのは確かだ。カラスが木から数匹集団になって飛んでいく。

ハッと気が付き鞄に手を突っ込む。ない…筆箱が無い!まさか教室に置き忘れた?

絃はゆっくり走り出し再び学校に来た。上履きを履いて階段を上り教室に来た。

職員室から借りて来た鍵で教室を開け中に入り机の中を見る。

「あ、あった…!」

水色の筆箱を鞄に入れ教室を出ようとしたときに窓に目を向けた。窓が開いている…。

空から何かが降って来た。良く見えなかったがあれは人だった。窓から少し身を乗り出し

下を見下ろす。誰もいない…?

「わっ!」

足元を誰かに持ち上げられ下へ落とされていた。誰だ?教室にいたのは私だけだった。じゃあ

誰が私を突き落とした?窓から笑顔を浮かべる数人の男女の姿。まさか殺人をするように

なるとは…。地面へ落ちていく私の眼に見えたのはいつの間に真っ赤に染まった空と窓から

落ちていく私の姿を面白がる虐めっ子たちだった。意識を失う寸前、赤い目の男が見えた気が

した。誰だ?あれは…。



目を覚ますとそこは真っ白な部屋。真っ白なベッドの上にいた。

「大丈夫かい?」

白衣を着た男は医者だ。病院にいた。涙をポロポロ落として喜んでいるのは数少ない友人達。

「絃!良かったぁ〜…本当に…!!」

「本当に奇跡だよ。喜んでも良い事だよ絃ちゃん。あんな高いところから落ちて骨折だけで

済んでるんだ。普通なら死んでいたよ」

医者はそう言った。

「そうなんですか…あの私」

そう言おうとすると医者は首を横に振る。

「それは私じゃなくて警察の人に言いなさい。私たちは部屋を出るから警察の人に

素直に話してね」

それから警官数人に突き落としたであろう人物たちの名前を伝えた。

数ヶ月後、怪我は完治し私は高校を中退することになった。そして別の場所へ引っ越すことに

なった。

Re: メカクシティアイ【カゲプロ二次創作】 ( No.2 )
日時: 2020/01/11 22:01
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

目を潜る−空閑夜霧−

「はぁ…まただ。全く最近は不良共の喧嘩が多いな」

警官はそう呟いた。俺は遠くでそれを耳にしてその場を後にした。あそこで伸びている

チンピラと喧嘩したのは俺だ。兄弟揃って喧嘩っ早い性格でまとめ上げていたのは母親だった。

「お帰りなさい夜霧…また喧嘩してきたの?全く貴方って子は…先に手当てするわね」

「いや、いいよ。自分でやる」

「そう?ごめんなさいね夜霧、夕飯。すぐに作っちゃうわね」

母親はそう言って台所に立った。テーブルには救急箱が置いてある。俺がそう答えることを

知っての事だろう。親には息子の考えることがお見通しらしい。

「お前、ホント喧嘩しかしねえな」

そう言ったのは次男の夜見だった。因みに俺は長男。

「お前が言うのか?聞いてるぜ高校の番長」

「変わらねえだろうが不良に喧嘩売りまくってる奴が」

「言っておくが俺が売ったんじゃねえ、向こうが安く売ってるから仕方なく買ってんだよ」

「どちらも言ってることは同じです」

母親は料理が盛られた皿を置き責め立てるような口調で言う。それで俺たちは押し黙る。

父親は遠くで働いているためほとんど家に帰って来ない。そのためほぼ女手一つで俺たちは

育てられた。

「二人とも、喧嘩沙汰はいい年になったらやめるのよ。貴方たち顔は良いんだからきっと

モテるわよ」

母親はにやけ顔で話す。夕飯を食べ終わる。その後は風呂に入る。湯舟に浸かると生傷が

ヒリヒリと痛む。喧嘩ばかりで全身生傷だらけ、いつも手当てをしようとするのは母親だった。

眠りについた。

—オイ!やめろ!!

—いいのよ…私は、子どもを守れないで母親を名乗れないわ!

—馬鹿野郎!!!行くんじゃねえ!

「ッ!!?」

額には汗ぐっしょりで目が覚めた。下の階に降りると母親だけが台所に立っていた。

「夜見、今日から高校の宿泊行事でいないからね」

そういえばそんなことを言っていた。

「あ、そうだ。今日ぐらい少し贅沢しちゃおうかしら。外食なんてどう?お寿司、食べに

行きましょう?」

「いや、俺は—」

インターホンが鳴り母親は扉の方へ行く。すぐに悲鳴と銃声が聞こえた。走って玄関へ行くと

二人組の男が銃を握って立っていた。

「お前ら!!」

近くの金属バットを握り走り出した。しかし銃弾が俺の頭を貫いた。倒れたと同時にサイレンが

聞こえた。意識を失う寸前、赤い目が見えた。

Re: メカクシティアイ【カゲプロ二次創作】 ( No.3 )
日時: 2020/01/11 22:26
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

目に映る−白銀理仁−

「お兄ちゃん!書けたよ!!」

双子の妹、円香は紙を見せて来た。これはオーディションの応募用紙だ。彼女は女優に

なることを夢見ている。

「おぉ、上手だな円香。女優への第一歩だな」

円香を撫でてやると彼女は照れくさそうに笑った。顔も広く彼女は色んな人と仲良くできる。

それは俺も同じだが俺にとって円香は自慢の妹だった。おっと、忘れるところだった。

ズボンのポケットから小さく折りたたまれた袋を取り出し円香に渡す。不思議そうに眺めながら

彼女は袋を開けて目を輝かせた。ネックレスだ。

「い、いいの!?お兄ちゃん、私にこれ…」

「よくなかったら渡してないだろ?大切にしろよ?」

「うん!」

円香はすぐにネックレスをつけて鏡に笑顔を向ける。その笑顔を見て俺も笑顔を浮かべた。

兄としてこういう反応は嬉しい。夜、この日の夜は新月で月が見えなかった。否、雲があって

月が見えなかった。空を見てからカーテンを閉め眠りについた。翌朝、今日は曇っていた。

「今日、晴れるかな?」

「さぁ?でも予報じゃ雨は降らないってさ。今日、郵便に出すんだろ」

「うん、行ってくる。あ、念のために傘持って行こうっと」

そんなことを言いながら円香は外に出た。数分、数十分、数時間経ち不思議に感じた。

郵便局までそんなに距離はないはずなのに帰って来ない。ふとテレビに目を向けると

ニュースがやっていた。郵便の強盗事件だ。そこで写真に写ったのは…。

—18歳の少女を殺害し犯人は逃走したようです。

外では大雨が音を立てて声をかき消していた。その少女は円香だった…。円香が強盗事件で

死んだ?インターホンが鳴り絶望した顔で扉を開ける。帽子を目深に被った人物が立っていた。

その人は帽子を取り赤い目を向けた。突然、力が抜ける。

Re: メカクシティアイ【カゲプロ二次創作】 ( No.4 )
日時: 2020/01/11 23:00
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

サニーテール1

事務所ではモモの隣に大人びた黒髪の美女が立っていた。モモより先輩の女優、白銀円香だ。

その容姿とクールな性格が人気の女優、彼女と共にテレビ出演が決まった。

「あの、よろしくお願いします!円香さん」

「えぇ、こちらこそ。人気のアイドル、モモちゃんと一緒に出演できて嬉しいわ」

彼女の笑みに少しモモはドキッとする。サラサラした黒髪が揺れシャンプーの匂いが

鼻に入って来る。色気のある女性だ。そして撮影が終了するとモモは真っ先に挨拶に行く。

「き、今日はありがとうございました!」

「いいのよモモちゃん。硬くならなくて、貴方とっても素敵ね。その笑顔よ、太陽みたい」

円香は笑みを浮かべた。モモは耳まで赤くなる。あれ?でも円香さんの眼…赤い。

カラコン、かな?モモは不思議そうに円香の眼を見つめた。それに気が付き円香は首を

傾げる。

「貴方も赤い目、私たちお揃いね」

「え!?あ、す、すみません私…」

「畏まらないでモモちゃん。私の秘密、教えてあげる。お互い何か縁があるみたいだしね?」

円香は口元に人差し指を当て片目を閉じる。モモはその後メカクシ団のいる場所へやってきて

声を上げる。

「大変、たいへ〜ん!!」

「知ってる知ってる。あれでしょ?えっと…そう白銀円香、僕たちと同じ目だよね」

カノは呑気にそう言った。

「実は、その人が…友達と一緒に来るって」

「なっ!まさかそれは本当か…」

そう言いかけた時、インターホンが鳴った。

「わ、私が出ます」

モモが出る。扉の前には円香と他に二人が立っていた。

「お邪魔しちゃったけど…大丈夫かしら?」

「ほへぇ、本物が来ちゃうなんてな」

「あ、カノさん!もう来ちゃったんですか!!?」

モモが困ったように言う。

「さぁ上がりなよ。団長のお呼びだよ」

カノが言う。円香たちはメカクシ団のアジトに足を踏み入れる。

Re: メカクシティアイ【カゲプロ二次創作】 ( No.5 )
日時: 2020/01/11 23:25
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)

サニーテール2

「凄いわね、何だか憧れちゃうわ」

「そんなことよりさっさと能力解いたらどう?」

カノに言われて円香は苦笑する。そして「驚かないでよ?」と言ってから能力を解く。

長い黒髪は短くなり服装も体付きも変わる。それは色気ある美女ではなく整った顔立ちの

美男だった。

「ごめんね、騙すような形になってるけど…」

「え…えぇぇ〜!!?そ、そんな円香さんが男〜!?」

モモは何度も彼を見ている。驚きを隠せず慌てふためく。

「それがお前の能力ということか。カノの能力に似ているが…」

「その通りだよ。名称が違う、それと彼の上位互換だってところかな?俺の能力は

目に映る、思考すらも完全にコピーできる。先にこっちを紹介するよ。イトとヨギリ、

二人も目にまつわる能力を持っているんだ。それと…素の時はリヒトって呼んでくれる?」

モモが大きく頷いた。イトは目を見る、ヨギリは目を潜るという能力を持っている。

彼らに共通することはカゲロウデイズに干渉したのではなく赤い目の男を見てから能力を

手に入れたと言うこと。マリーが前に話していた目を開く蛇の話を思い出す。その蛇が

関係しているのかもしれない。

「でも同じ境遇の人たちがいると何だか心強いよね?これからよろしく」

「こちらこそ」

イトの言葉にキドが返した。マリーは珍しく自分から相手に近寄り特にリヒトを見つめていた。

「君は…マリーちゃんだよね?よろしくね。どうしたの?もしかして俺のことが不思議かな?」

「もう一回、もう一回だけさっきの女の人の姿を見せて」

マリーがねだるとリヒトの眼が赤くなり姿が変わった。それを見てマリーは笑顔を浮かべた。

「私も…そんな風になりたい!」


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