二次創作小説(紙ほか)
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- Free!*Original*
- 日時: 2020/02/09 16:45
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
岩鳶高校水泳部にもう一人マネージャーが出来た。2年生の月宮玲央だ。
彼女は遥たちと同級生で関わりがあった。
- Re: Free!*Original* ( No.1 )
- 日時: 2020/02/09 17:12
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
「月宮先輩!!マネージャー、一緒に頑張りましょうね」
松岡江は玲央の手を取り目を輝かせる。身長172㎝、スラッとした足長の彼女が
新しいマネージャー。
「…?月宮先輩、何かスポーツをしてるんですか?バレーとか陸上とか」
「いや、何も?運動できないし」
「え!?その体形で、ですか?勿体ないです!」
怜は動揺する。
「まぁまぁみんな。落ち着いて、とにかくこれからよろしく」
真琴の声で質問攻めは終わった。玲央は辺りに目を向け遥を見た。彼も気が付いたようだ。
4月、水泳部は部員集めに集中していた。
「あ、あれ!?せん、ぱい…?」
江は目を見開く。ベリショ以上ショート以下の長さに切られた黒髪は癖も相まって男子に
近い髪型へ変わっていた。
「うわぁ!玲央ちゃん、どうしたの!?すっごくカッコイイ!!!」
「イメチェン、切り過ぎた感じもあるんだけど…って江ちゃん、どうしたの!?何、その笑み!?」
江は不気味な笑みを浮かべる。そして遥の肩を掴んだ。
「遥先輩…制服を貸してくださいな」
女子用の制服を脱ぎ男子用に着替える。
「ね、ねぇ…私、恥ずかしいんだけど?」
「まぁまぁいいじゃないですか。イメチェンですよ」
様子を見ている遥たちはキョトンとしている。多少袖は長いがそこまでダボついた感じは無い。
パシャッというシャッター音は江の携帯から聞こえた。
「本当の男子生徒みたい。違和感が無いよね!」
「た、確かに…否定はできませんね」
「クソゥ…否定したいけど案外合ってて否定できない」
江は写真とメッセージを自身の兄へと送った。
- Re: Free!*Original* ( No.2 )
- 日時: 2020/02/09 18:34
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
怜の様子が可笑しいということで江たちは後を付けていた。
同時刻、別行動で追っていた玲央は友達の伝手を借りてプールにやってきた。
「れ、玲央さん!?」
タオルと靴、靴下をサイドに置きプールに飛び込む。
「オイお前…いいのかよ」
「タオルがあるからね。大丈夫だよ」
「それ…まさか…俺の!ったく江の奴」
江は玲央の男装が似合うことに気が付き勝手に凛の制服を借り着せていた。
「あまり責めないでよ。江ちゃんが可哀そう」
凛はハッと息を呑む。服は濡れてピッタリと肌に貼りつく。怜は凛のほうを見て何かを
察した。
濡れた体を拭きながら玲央は凛のほうを見た。
「ごめんね。制服はしっかり乾かして江ちゃん経由で返すから」
「あ、あぁ…」
玲央がいなくなった後、怜は凛に話しかける。
「玲央さんの事が好きなんですか?…もしよかったらセッティングしますよ」
「うるせぇ!」
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