二次創作小説(紙ほか)

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新米審神者日記
日時: 2020/02/10 19:15
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)


祖母から審神者の座を継いだばかりの女審神者の生活の幕開け。

本丸は毎日騒がしかった。


Re: 新米審神者日記 ( No.1 )
日時: 2020/02/10 21:34
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)


「あーあ、つい最近まであるじさん僕たちと同じぐらいだったのになぁ」

テーブルに両肘をつき乱藤四郎は呟いた。

「確かに。だけど仕方ねえだろ乱。それに今の大将もいいじゃねえか」

薬研藤四郎が乱に返す。昼間になればそれなりに暖かい春が来た。


「主さん、いつの間にか兄弟と同じくらい大きくなっちゃったね」

堀川国広は審神者を見上げる。堀川はクスッと笑って

「最近まで僕と変わらなかったのにね」

「山姥切はいつもこんな景色を見ていたのかぁ、と昔を考えると思ってしまう」

チラッと横目で山姥切国広を見る。

「兄弟は主さんの初期刀で一番間近で見てたもんね」

「い、いや俺は…」

照れくさそうにする山姥切。一緒にいた審神者の背中に重みがかかった。

「やった〜!僕がいっちば〜ん!!」

乱だ。その次に薬研、厚藤四郎等がやってきた。聞くとどうやら誰が一番早く審神者のところに

辿り着くか競走していたらしい。

「あ、ズルい!山姥切さんばっかり主さんの隣にいる!」

「そうだぞ!大将の独り占めはさせないからな!」

「ちょっと二人とも!薬研、ヘルプ〜!!」

「乱と厚だけじゃねえぞ。俺も大将の隣にいさせてもらう」

「って加わるなぁ!!!」

審神者は声を上げるもその顔には笑顔があった。

Re: 新米審神者日記 ( No.2 )
日時: 2020/02/17 21:05
名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)


暖かくなり始めた頃の本丸。

「最近は暖かくなってきたなぁ」

縁側で座る三日月宗近は呟いた。彼の隣には小狐丸が座っていた。

「つい最近までは無邪気な幼児だった主も今では綺麗な女性になって」

「時間が経つのは否、人間の成長は早いということですか」

彼らの脳裏に映る小さな審神者は大きくなり美しい女性に変わった。


別の場所では同田貫正国が溜息を吐いた。それを聞き逃さなかった御手杵が声を掛ける。

「主の事?」

「なんで主は俺たちを大切にしてるのかってことだよ。考えてもさっぱし分からねえ…」

パタンと同田貫は後ろに倒れ込んで天井を見上げた。

「あぁ、確かに。武器って扱いじゃないよな。昔も今も、ってか気になるなら直接

聞けばいいんじゃね?」

暫く気まずそうな沈黙が続いた。

「…そうしてみるか」


昼食の時間、全員が同じ部屋に集まってくる。審神者は意図せず同田貫の隣に座り込んだ。

「なぁあんた、なんで俺たちを武器同様に扱わないんだ?」

審神者の顔が同田貫の方に向いた。他の刀剣たちも彼らの方を見た。

「え!?何々!あるじさん?みんな、あるじさんに注目!!」

「ちょっと乱!!少し楽しんでない!?」

乱にそう言うも仕方ないと話し出した。

「まぁ…家族、的な?それなりに小さいときは世話になったし?人型で心もあって言葉も

通用するから道具扱い、しにくいじゃん?」

後半に行くにつれて声が震えていく。

「あ、ほ、ほら!早く食べようよ!恥ずかしいんだからさぁ!!」

手を叩き声を出す審神者は横目で同田貫を見た。


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