二次創作小説(紙ほか)

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TALES OF SPIRIT
日時: 2020/02/29 10:08
名前: 枢木 (ID: xs5T8t9X)

10年前、スフィア帝国で義務付けられた魔力等級制度。

魔力がある者は天国、無い者は地獄、それに待ったを掛けたのは主人公ルーチェの父である

クリフォート。彼は帝国に対抗するためにギルド自由塔を立ち上げた。


だがしかし帝国の戦力の前に敗退、ギルドマスターとその他主要戦力が国民の前で

公開処刑された。この戦いの事を世間一般では自由戦線と呼ばれる。逃げ延びたクリフォートの

娘ルーチェ・ルルーシュも等級制度に不満を抱いていた。

Re: TALES OF SPIRIT ( No.1 )
日時: 2020/02/29 12:00
名前: 枢木 (ID: xs5T8t9X)


「貴方、そんな…!!」

男の背中には剣がある。その柄にクリフォートは手を掛け、彼女たちの方を向いて笑顔を

浮かべた。

「お前たちはここを離れるんだ、いいな?」

そう念を押されて女性は小さな子と共に帝国から少し離れた小さな村へ引っ越した。

数日後、クリフォート・ルルーシュは反逆罪として公開処刑された。彼を筆頭に数人の

主要戦力が処刑され帝国の力は更に増した。この事件を自由戦線として歴史に刻まれた。




今のルーチェには母親もいない独り暮らしの少女だ。彼女が住まう村にある港。そこに

ある潜水艦が泊まっていた。海上ギルド「トライデント」だ。その艦長である中年の男

サリエリは村長と話していた。

「おぉルーチェ、よく来たね。少し話をしていたんだよ。彼女がかの人の娘ルーチェです」

「ふむ、そうか。この子が…確かにクリフォートの面影がある」

「え?知ってるの?」

サリエリは頷く。

「当たり前だろう。英雄みたいなもんさ等級に恵まれない奴らにとっては…上の奴らとしては

外敵だろうけど。オイ、ドランデ」

サリエリが呼ぶと一人の青年が現れた。彼の容姿に集まっていた村人も驚いた。右眼を含めた

顔の右上半部、服の袖から覗く右手は黒色になり硬質化していた。その容姿は業魔そのもの。

「なんと!業魔ですか…さぞ苦しんだのでしょう」

村長は悲しそうに言った。

「それもそのはずだ。ドランデは自由塔の生き残りですから」

サリエリがそう話した。ドランデは何も反応せずクリフォートの娘ルーチェをじっと見つめていた。

ルーチェは彼と目が合いドキッとして目を逸らした。

「…?どうした?あ、もしかしてルーチェと仲良くしたいのか!」

「ッ!!?ち、ちが「そうならそうと言ってくれればいいのに、なぁ?」

ドランデは歯軋りする。話を振ってきたサリエリにルーチェは苦笑を向けた。サリエリは

彼女にある提案をする。

「そうだ、俺たちと海に出ないか?楽しいぞ海は」

ルーチェは喜んだ。周りを見ると村人も嬉しそうに頷いた。行っておいで、そう言っているようだ。

「さぁ、乗って乗って。食料、ありがとうございました」

サリエリは村人に礼を言った。

「ルーチェをお願いします」


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