二次創作小説(紙ほか)

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テイルズオブマインド
日時: 2020/03/18 20:45
名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)

数千年前、人間は多種族と協力し月の民と呼ばれる存在と地上を守るために戦った。

その先頭で戦った四人の英雄は後に太陽の英雄と呼ばれるようになる。


小さな村で育った少女リルテット・セレーノは太陽の入れ墨が右腕にある男から扱ったことも無い剣を

半ば強引に渡された。後にその男が死んだはずの太陽の英雄だと知り、剣に眠る秘密が

自身の家系に大きく関わっていることも分かった。

これは奇跡のRPGである。

第一節「旅立ちの予兆」>>01-04

設定用語1 >>03

Re: テイルズオブマインド ( No.1 )
日時: 2020/03/18 20:44
名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)

太陽の英雄、彼らの記録はほとんど残っていない。彼らの子孫がいるのかも分からない。

ただ一つ記録があるとしたら彼らは体のどこかに太陽の痣があるらしいという話だけだ。

そして世界を守ったこと。フィオーレ村と言う名前の村に住むリルテットは小さな村で

生まれた割には高い魔力があった。この世界では魔力にはそれぞれの色があるとも言われている。

太陽の英雄の魔力の色は名前の通り眩い太陽を体現したような金色をしていたらしい。

リルテットは現在母親と暮らしている。母親がいないときにドアをノックする音が聞こえ彼女は

何も危機感を持たずに扉を開けた。そしてギョッとする。ボロボロの黒いローブを身に着け

顔は仮面舞踏会でみられるような仮面で隠されている。彼は両腕で抱えていた剣を彼女に

見せる。

「これ…私は使いませんよ?」

「…」

「あ、あの…」

一向に口を開かい男の対応の仕方に迷っていると彼はようやく口を開いた。

「いずれ使う…これはお前が持っていなければならない」

去り際に彼の右腕にあるものが見えた。赤い太陽の痣だ。

「ち、ちょっと待って!!貴方は…」

「今は知らなくていい。いらない誤解を生んでしまう」

意味深な言葉を残して彼は何処かに消えていく。鞘から抜くと白銀の刀身が見えた。この剣には

確かに何かありそうだ。今持っている疑問を解く手がかりの一つにもなりそうだ。

Re: テイルズオブマインド ( No.2 )
日時: 2020/03/18 20:43
名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)

この村には武器に詳しい人物がいないため男から貰った剣については何も分からなかった。

「へぇ本当にいたんだね、英雄の子孫って」

楽し気な声を出す少年はリルテットに顔を近づける。桃色の髪をした少年だ。

「驚かせてごめんね?俺はヨシュア、一緒に来なよ。命は大切だろ?」

ヨシュアは手を差し伸べる。リルテットは首を横に振る。

「私は行かない。貴方は色々知ってるみたいだけどそういう秘密は自分で解き明かすから

良いのさ。それに絶対断られたら暴力でいくつもりでしょ?そんなのナンセンスよ」

「そっか…でも俺は戦ってみたいなぁ!」

ヨシュアは地面を蹴り距離を詰める。クラス、格闘家。仰け反るリルテットの上を通る。

「早く剣を抜きなよ。痛いよ?」

渋々とリルテットは柄に手を掛けるが彼女の横に誰かが立った。

「夜中に子どもの喧嘩か?まぁ悪いのは言わずもがなだけど」

村では見慣れない服装の男。少し逆立ったピンクっぽい髪の男。彼をリルテットは知っている。

村を担当してくれている自警団のリーダーヴァンだ。ヴァンと言うのは愛称で名前は

ヴァンベール・ヴァンビエット。

「数年の成長ってのは早いものだなエレノア」

「ヴァンさん!!」

「中々強そうだね。俺と遊んでよ!!」

ヨシュアは狙いを変えヴァンに殴り掛かる。ヴァンも迎え撃つ。ヨシュアの拳を躱すとヴァンが

素早いコンビネーションを容赦なく叩き込む。

「リルテットのその剣は正真正銘英雄の剣。正体不明の男から貰ったらしいな。剣を抜いてみろ」

ヴァンに言われリルテットは渋々抜いた。赤い炎が刀身を包んで更にリルテットの腕まで呑み込む。

だが不思議と熱く感じない。既にヨシュアは消えていた。炎が消えるとリルテット達は目を見開く。

「赤い…太陽の痣…」

Re: テイルズオブマインド ( No.3 )
日時: 2020/03/18 20:42
名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)

リルテット・セレーノ
職業「魔導剣士(魔術:剣術=3:1)」
年齢「17」
性別「女性」
小さな村に生まれたはずなのに魔力が高い。優しく誰にでも寛大な態度で接している。
謎の男から剣を受け取った。その剣を抜いたことで彼女の右肩には赤い太陽の痣が現れた。


ヴァンベール・ヴァンビエット(愛称はヴァン)
職業「魔導拳士(骸殻能力持ち)」
年齢「21」
性別「男性」
隣町から小さな村の警備を任される自警団のリーダー。時間やルールにうるさく仏頂面だが
守り抜くと決めたら絶対に曲げない精神を持つ。村人からの依頼でリルテットを守る。

<骸殻とは…>
テイルズオブエクシリア2に出てくる能力。リルテットたちの住んでいる世界からしたら
別世界。その世界から流れ込み一部の人間がその力を持つようになってヴァンのような
人間が現れ始めた。

<太陽の痣について>
ヴァンは歴史に詳しい。彼曰く、太陽の痣は太陽の英雄が体のどこかにあった痣らしく
常人には現れないもの。現れるとすれば英雄の血縁者のみだろうと考えられているため
リルテットは太陽の英雄の子孫である可能性が高いようだ。

Re: テイルズオブマインド ( No.4 )
日時: 2020/03/18 20:40
名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)

「はぁ…辛いねぇこの体は」

ヨシュアというのが偽名。本来は魔族で人間ではない。ヨシュア否、魔族四天王集団

「グランドクロス」の一人、黒翼のエクルは黒い椅子に腰かける。

「名前は出すなエクル、この人間が暴れ出す」

「ハーティか。お前ならば完全に支配することは可能だろう?何故やらない」

エクルの赤い目に綺麗な白髪の青年が写る。ハーティは同名の人間の体に取り憑いている。

「恐ろしい人間だ。俺の力にも屈しない不屈の精神…それを支える英雄の子孫か…」

ハーティの表情は変わらない。全ての感情に鍵をかけることで支配力を強めている。

「で、その女に会ったのか」

「あぁ、邪魔は入ったがあの女は正真正銘英雄の子孫だ。最後に太陽の痣があるのを確認した」

エクルはハーティの前に置かれたチェス盤を見る。そして置かれている黒い駒に手を伸ばし動かす。

続けてハーティが白い駒を動かした。


「本当に行っちゃうのね…」

村人たちは心配そうに見守る。彼らにリルテットは笑顔を向ける。

「大丈夫、心配し過ぎだよ皆!私、必ず戻ってくるからさ。今度は友達を沢山連れてくるよ」

「頑張ってきてね。ヴァンさん、リルテットをどうかよろしくお願いします」

彼らはヴァンに頭を下げた。彼は頭を掻く。

「あぁ、仕事だからな。承った」

村を出ていくリルテットとヴァン。そして彼らを見送る村人たち。村人たちは大きくなった

リルテットの姿に涙ぐんでしまった。影から見守る男もまた自身の大切な子を陰から支える

決意をする。


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