二次創作小説(紙ほか)

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柱と無惨様で箱根駅伝。
日時: 2020/05/07 11:33
名前: かろん (ID: k7pNoPCO)

※鬼滅の刃の二次創作です。
※何でも許せる方向けです。
※キメ学軸ではありませんが、学園ものです。
※現パロ。

重要:箱根は女子が出られませんが、柱でわちゃわちゃしてるのを書きたかったのでお許しください。


設定。

監督→お館様

4年→悲鳴嶼・宇随・無惨

3年→冨岡・伊黒・不死川・煉獄

2年→甘露寺・胡蝶

1年→時透

学部も。

社会学部→時透

経済学部→無惨

商学部→甘露寺

教育学部→宇随・煉獄・冨岡・不死川・伊黒・悲鳴嶼

薬学部→胡蝶

(追記:やらかしてました・・・。冨岡さんたちって先生なんですよね確か)
(追記:ごめんなさい、伊黒さん&悲鳴嶼さん。教育学部多いね)
こんな感じです。

全員記憶持ち設定です。


箱根まで書くつもりですが、ちまちま進むのでなかなか終わらないかもしれません、、、
長い目で見ていただけたら幸いです。

では、どうぞ!

Re: 柱と無惨様で箱根駅伝。 ( No.1 )
日時: 2020/03/21 10:20
名前: かろん (ID: k7pNoPCO)

プロローグ

「私のかわいい子供たち。箱根駅伝に出てくれないかな」

お館様の一言に、部屋には怒号と混乱が渦巻いた。

んなもん無理だ、意味わからん、カッコイイわ!、南無阿弥陀仏、あの雲の形なんだっけ、よもや気でも狂ったのでは、等々。

だがしかし、お館様の命令は絶対。ここ、鬼滅学院大学内で強い権力を持つお館様の言葉に、逆らえるものなどいなかった。

「ですがお館様。柱は9人です。箱根駅伝は10人で出るものではありませんか?」という蟲柱の意見に、お館様は頷いた。

「そうだね。その通り。だからね、ゲストを用意したんだ」

部屋の扉が開き、入ってきたのは。

鬼舞辻無惨だった。



再び怒号と混乱の嵐。

お館様は微笑み、唇に人差し指を当てる。柱達は気まずそうに黙り込んだ。無惨は平然としている。

「その気になったら、私に言いに来てほしい」

言いに来るまで。

「根気よく投降を呼びかけ続ける」

全員、そろってうなだれたのは言うまでもない。

Re: 柱と無惨様で箱根駅伝。 ( No.2 )
日時: 2020/05/07 11:35
名前: かろん (ID: k7pNoPCO)

第一話:みんなの考えpart1

「なあ、どうする、アレ」「お館様の命令でも、箱根なんて難しい話ではないか」

音柱・宇随天元の言葉に、炎柱・煉獄杏寿郎はそう返した。

二人は同じ教育学部の4年と3年。ゆえに、よくこうして二人で話したりする。
話はもちろん、あの箱根駅伝の話。お館様の理不尽極まりない命令だ。

「そもそも、うちの学校に陸部なんてあるのか?」

宇随の質問に、煉獄も首を捻る。二人とも運動神経が悪いわけではない。だが、長距離なんて、ましてや正月早々箱根になんて、難しい話である。

「でも、柱の中で、高校時代に陸上してた人なんているのだろうか」「時透は長距離してたって。あと、胡蝶は中学で長距離、高校で中距離」
二人を含め、他の者も何かしらのスポーツは経験している。
だがしかし、箱根はそれだけで出られるもんじゃあない。



しかし、二人にはこのまま普通に大学を卒業していいのかという思いがあった。

「何もしないよりは、マシだろうな」

煉獄の呟きに、宇随は苦笑する。

「まあ、な」

二人は、行くか、と腰を上げた。
なぜかはわからないが、やってやろうという気持ちになった。

「ド派手に行こうぜ」「もちろんだ!」

Re: 柱と無惨様で箱根駅伝。 ( No.3 )
日時: 2020/03/21 13:14
名前: かろん (ID: k7pNoPCO)

第二話;みんなの考えpart2

「げっ・・・」

こんな所で会ってしまうとは。霞柱・時透無一郎はため息をついた。

気晴らしに裏の原っぱに来てみたら、鬼舞辻無惨がいた。なんて間が悪いんだろう、と踵を返そうとしたら、「おい」と呼び止められた。

「経験者なんだろう」「別に。それが何か」

経験者、というのは事実だ。中学・高校と陸上で長距離をしていた。だから今回の件で、陸上経験者が貴重だということは分かっている。

だが、柱のメンバーで箱根は無理だ。経験者だからこそ分かる。箱根はランナーたちのあこがれなんだ。鍛え抜かれた強豪だけが出れるんだ。生半可な気持ちだけで出れるようなもんじゃない。

「お館様ショック死するぞ」「え?」

無惨の憤然とした一言に思わず顔を上げた。

「誰に何区を走らせようか、とウキウキしていた。お前が拒否ればぽっくりいってしまうかもしれんぞ」

そこまで・・・と思う。まあお館様命令っていう時点で拒否権はないんだろうけど。

ただ不快に思うのは、無惨にそれを言われていることだ。前世のこともあってか、こいつと走るのはちょっと嫌だ。



でも、勝ったのは再び走りたいという思いだった。あの心地良い風を感じたい。もう一回。

「わかったよ。走ればいいんでしょ」「そうだ」

さあ、何人走るといってるんだろうか。時透はそう考えながら一歩、踏み出した。

Re: 柱と無惨様で箱根駅伝。 ( No.4 )
日時: 2020/05/07 11:37
名前: かろん (ID: k7pNoPCO)

第三話 みんなの考えpart3

「ねえねえしのぶちゃん、箱根駅伝の話、どうする?」

恋柱・甘露寺蜜璃は眼前に座る同期に話しかけた。

「そうですねえ・・・迷ってます」

蟲柱・胡蝶しのぶはうーんと首を傾げる。

二人はそれぞれ商学部と薬学部なのだが、同じ柱ということでよく一緒にいる。今日も、いつもと同じように揃って近くのカフェでパンケーキを食べていた。

みんな前世の記憶を持っているからか、変わらず仲がいい。そこに入ってきたお館様の箱根駅伝の話で、意見が結構割れている。

「宇随さんと煉獄さんは参加するって。無一郎くんも、無惨に言われてやる気になったみたい。しのぶちゃんは陸上経験者なんでしょう?決めてるの?」

「考えてはいますが、箱根は狭き門ですよ。関東の大学の20校、それも10校はシードですからね」

しのぶは中高と陸上をしていたが、大学ではすっぱりと辞めた。だから、ベストでは走れない。

「1年のブランクって、大きいんですよ」「へえ・・・」

柱のメンバーは全員高校時代に運動部に入っていた。
だが、陸上をしていたのは無惨を合わせて3人だけだ。

「無謀なのは、わかってるんだけどね・・・」

蜜璃は大盛のパンケーキをすごい勢いで崩していく。しのぶはそんな彼女を見ながらコーヒーに口をつける。


しばし、沈黙が落ちた。

二人とも言葉を発しず、めいめい考え込む。

「私、やってみようかしら」

蜜璃はスカッとした表情で顔を上げた。どんなに無謀でも、挑戦することに意味がある。そう思ったからだ。

そんな蜜璃を見て、しのぶもひとつ決意した。

「私も、目指します。箱根を」


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