二次創作小説(紙ほか)
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- 東方特異点
- 日時: 2020/04/03 18:51
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
外来人と彼らに呼ばれるように発生した異変。
一人は夢と現の境目に立つ少女、皇琉璃。彼女の能力は不明だが持っていないわけではない。
だが彼女には強く関わってくる人物がいるようだ。
もう一人は鏑木レイヤ、回帰させる程度の能力という強力な力を持つ青年はある神の魂を
宿している。
- Re: 東方特異点 ( No.1 )
- 日時: 2020/04/03 20:27
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
アリスの家には鏑木レイヤが居候していた。アリスとの仲は良好。傍から見れば恋人にしか
見えない。やってきた彼の戦闘能力はかなり高い。主に肉弾戦で強みを見せる。それと逆なのは
皇琉璃、彼女は弾幕を使って遠距離攻撃を得意とする。琉璃とレイヤのセットもよく見られる。
「探して居る相手はアリスか?レイヤ」
ふと声を掛けてきた男は霊夢と同じ柄のリボンを手首に巻いていた。人間からは感じられないはずの
妖力を宿している。彼の名は博麗銀次、霊夢の実兄でありレイヤが最初に戦った相手。能力に
頼らないことを条件に手合わせをしたが彼には中々勝てなかった。
「アリスは霊夢と話している。ガールズトークという奴だ。邪魔はしないでおこう」
「アンタ、妹のそばにいなくていいのかい?」
「心配はいらない。それにしつこくしていては嫌われてしまうだろう」
銀次はそう言ってレイヤに背を向けた。確かに強く信頼も厚い。それ故に彼は責任感が強い。
紫は話していた。銀次の妖力は封印しきれなかった妖怪のもの、母親が死んだあと巫女でもない
彼が全責任を負い体を犠牲にして妖怪を倒したと。そして山のような妖力を生身で宿したと。
その状態でまともに生活できているとすれば彼は異常な精神力と力を持っているということ。
いわば銀次は生贄同然である。
「レイヤ、どうしたの?顔が怖いわ」
「あ、あぁすまない。じゃあ帰ろうか」
レイヤは嫌な予感を無視することは出来なかった。霊夢が眠った後、博麗神社で彼は一人
もがいていた。奥底からずっと呑み込もうとする妖怪。
「それは妖怪じゃないでしょう。それは神、火の神加具土命」
そう言ったのは永琳だった。
「そうでしょう?加具土命」
銀次の黒髪に一筋赤いメッシュが現れ不気味な笑みを浮かべる。
「そんなに怖い顔しないでよ。俺は何もしないよ?この体、凄く良いんだよねぇ。天才の君なら
分かるよね?俺はこの体で全部焼き尽くす、これはね?復讐だよ。こんな穢れた姿にしたのは
あの男だよ」
「そうね…だけど甘く見ないで。貴方の悪事はすぐばれる。もしかしたらもうバレてるかも
しれないけれど」
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