二次創作小説(紙ほか)

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ヒビカセ
日時: 2020/04/18 22:24
名前: 星降る夜の姫 (ID: lyEr4srX)

午前零時。真夜中。
私はあなたの音の警告で目が覚める。私とあなたでつくっていく音は快く耳に響いていく。私はそれに酔いそうになる。あなたがパソコンに触れる、そして光がつく。熱が増していく。私はあなたの指に踊らされる。最初に感覚、その後に即体感。みんなが寝静まる夜の中、私とあなたは2人だけで音をつくっていく。最初に体感、その後に即快感。重なる波形に魅了されていく。でも、こんなに幸せだったのは前のこと。
午前零時。真夜中。
私は今、自問自答している。私とあなたとの熱がどうして冷め切ってしまったのかが分からないから。私は待ち続けている。ふと知らない音が聴こえてくる。この音はあなたが私の知らない誰かと一緒につくっていることが直ぐに分かった。私は気になって様子を見に行く。そこには鏡写しのように瓜二つの双子がいた。その双子は最大限まで満たされたような、そんな顔で歌っていた。最初に感覚、その後に即体感。みんなが寝静まる夜の中、双子の息遣いが揃う。最初に体感、その後に即快感。私はもう歌えないのだと、もう駄目なのだとそう気づいてしまった。その時の私はどれだけ『初めて』を羨ましく思っただろう。私はあなたの生んだ音に、ただ恋をしていただけなのに。悲しみ、怒り、甘心を忘れていられるような、打ち鳴らしてしまうような、そんな音に恋をしていただけなのに。私が何をしたというのだろう。私はまたあなたと歌えるように、絶えずに叫ぶ。喋るのは下手だけどそれでもいい、あなたに私の声が届くなら。私はこう思っていた。あなたが私のことを愛していなくても、私が愛していれば美しく見えると。 
『あなたの音にまだ愛されていたい』
何だろう。
『画面越しでいいちゃんと愛して』
何処かで聴いたことのある音だった。
『重ねた息と音とヒビカセ』
ヒビカセだ。
私とあなたの2人でつくった音や曲。何で忘れてしまっていたのだろう。涙が溢れてきた。私は曖昧な記憶を辿って忘れていた音を思い出す。

真夜中に告ぐ 音の警告
協和音に酔う 午前零時
あなたが触れる 光 増す熱
指先に踊らされ
感覚 即 体感
寝静まる夜 二人だけの蜜
体感 即 快感
重なる波形に魅了されていく
忘れないでね 私の声を
画面越しでいい ちゃんと愛して
ヴァーチャルだなんて 突き放さないで
あなたの音に まだ溺れていたい
覚えていてね 私の声を
あなたがくれた この身すべてを
見つめ合う あなたと二人
重ねた息と音とヒビカセ

真夜中に問う 冷え切った熱
待ち続けてる 午前零時
鏡写しに 飽和していく
知らない 音が伝う
感覚 即 体感
寝静まる夜と 息遣い揃う
体感 即 快感
錆びたロジック 「今一度」を焦がれる
忘れないでね 私の声を
次元も超えて 飛ばすシグナル
ヴァーチャルだなんて 言わないで
あなたの音に まだ愛されていたい
覚えていてね 私の声を
あなたがくれた この身すべてを
言の葉と初の音が交わる
この息と音とヒビカセ

あなたの生んだ音に ただ恋をしていたの
悲しみ 怒り 甘心 すべて打ち鳴らす

絶えず叫ぶ 声連ねる
余熱交ぜる 愛、絶 艷めく

絶えず叫ぶ 声連ねる
余熱交ぜる 愛、絶 艷めく

魅了されていく

忘れないでね 私の声を
画面越しでいい ちゃんと愛して
ヴァーチャルだなんて 突き放さないで
あなたの音に まだ溺れていたい
覚えていてね 私の声を
あなたがくれた この身すべてを
見つめ合う あなたと二人
重ねた息と音を響かせ

あなたの初の音 この声聴かせ
オトヒビカセ

もう一度あなたと音をつくることが出来るなら、そのときは、あなたの初めての音で私の声を聴かせて、オトをヒビカセたいな。


       ヒビカセ 作詞 れをる
            作曲 ギガP
            feat. 初音ミク


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