二次創作小説(紙ほか)
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- とある一般人の取扱説明書【改】
- 日時: 2020/05/21 18:38
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
主人公名などを変えます。
主人公、躑躅森弥勒は占い師兼大道芸人をしている男ドルチェ・ガルシアに声を掛けられ
人生の転機を迎えると告げられる。彼と別れた直後、確かに転機が訪れた。
超能力を手に入れるという転機が…!
1.とある占い師の大道芸 >>01
2.とある無能力者の超能力 >>02
3.とある沈黙者の贈り物 >>03
4.とある御令嬢の車椅子 >>04
5.とある風紀委員の名推理 >>05
- Re: とある一般人の取扱説明書【改】 ( No.1 )
- 日時: 2020/05/19 18:52
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
その日は何もなく過ぎるはずだった。躑躅森弥勒はとある高校に通う女子高生である。レベル0。
外に出た弥勒は広場に出来た人だかりの中に入っていく。掻き分けながら前列に来ると
そこではジャグリングをする道化師の男がいた。白塗りはしていない。右眼の下には雫の
左眼の下にはハートのペイントがしてある。ジャグリングの手を止め彼は近くにいた弥勒に
歩み寄り胸ポケットを指差す。胸ポケットには一枚の紙が入っていた。
『芸が終わるまで待っててくれ』
それだけ書かれていた。数十分後、彼のショーが終わり数人の客がお金を籠に入れていく。
弥勒も籠にお金を入れて彼についていく。彼の家に連れてこられた。
「突然でごめんね。俺はドルチェ・ガルシア、さっきの通り大道芸で日銭を稼いでるんだけど
気になったから声を掛けさせてもらったんだ」
ドルチェが持ってきたのはタロットカード。
「タロット占い?」
「そう。俺はこれでも占い師を副業としていてね。気になった人だけにやっている。後は
俺が占い師だと知ってて占ってもらいに来たりね。さぁこっちに座りなよ」
ドルチェの向かい側に弥勒は座った。彼は何やら作業を進める。そして彼はカードを
めくる。カードを弥勒は覗き込む。
「このカードは?」
「…人生の転機が訪れる。何かあるかもしれない、早ければ今日中にね」
オレンジ色の髪が揺れた。
「ありがとうございました」
「俺がついていかなくても大丈夫かな?弥勒ちゃん」
ドルチェはそう聞いたが弥勒は「大丈夫です」と答えて彼の家を出て行った。夕方、夜が
近付き怪しい輩が動き出す頃。
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