二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 鬼を絶つ刃と、ヒの意思は。
- 日時: 2020/05/22 01:02
- 名前: 心 ◆sjk4CWI3ws (ID: cl9811yw)
この話はあまり長くならない予定です。
こんにちは、心です。
二次創作はあまりやったことがなく、至らない点たくさんあると思いますが、その節はご指摘下さい。
かねてより挑戦して見たかった、鬼滅の刃とNARUTOのクロスオーバーになります。
NARUTOの方は第四次忍界大戦終了後、鬼滅の刃は無限列車編と吉原遊郭編の間の期間です。
ネタバレが嫌な方は、すぐにブラウザバックを推奨します。
では、よろしくお付き合い下さい。
────ヒの、意思。
執筆開始
2020.5.21
- Re: 鬼を絶つ刃と、ヒの意思は。 ( No.1 )
- 日時: 2020/05/22 01:11
- 名前: 心 ◆sjk4CWI3ws (ID: cl9811yw)
一.火
第四次忍界大戦が決着し、ナルトの火影笠が見慣れるようになって来た頃。
ナルト、シカマル、サクラ、カカシ、そしてヤマトの五人は居酒屋で慰労会をしていた。ついこの間もナルトに命の危機が訪れて、色々大変なことになったのだ。
サスケもその時は大活躍だったのだが、一段落するなり里を出て再び旅へ出てしまった。
「ぁあーあ、サスケくんもいたら良かったのになぁ! ねぇ、そう思わない? カカシ先生ぇ!」
とても酔っているらしいサクラが、カカシに凭れかかって文句を吐く。
先程から延々とサクラは、もー、本当にあのひとはぁー、妻をなんだと思ってるのかしらー、なんて間延びした声でぼやき続けていた。
あの綱手姫の弟子とは思えぬサクラの状態に、細い目をさらに細めてカカシは笑う。
ぽんぽんとサクラの肩を叩いて慰めながらも、その声には微かに苦笑が混じる。
「仕方ないデショ、サスケはもう行っちゃったんだから。お色気で引きとめられるやつじゃ無いし、それ以前にサクラに、ガァッ!?」
「わたしに、色気無いって言いたいのカカシせんせぇ!?」
さらりと余計な事まで口走ったカカシの顎に、サクラの拳が炸裂する。
それにヤマトとシカマルは大笑いして、テーブルに突っ伏して眠っていたナルトが薄っすらと目を開ける。
「ほら、いい加減起きろよナルト。」
シカマルが焼き鳥を頬張りながら左側のナルトを叩いた。
「ほら、起きて……そろそろお開きにしましょ、先輩……明日仕事もあるんですし。」
ヤマトも微苦笑を浮かべてそう言うと、かすかに唸りながらナルトが身を起こす。
と、その時─────
2.日
列車での出来事から二ヶ月が経った。
炭治郎たちは相変わらず鬼を狩り続けている。元凶である無惨に少しでも近付く為に。
「ねーえー、たんじろぉー! いないよ鬼! 探し続けてはや三千里だよー!」
「三千里って……そんなにたってないよ。それに匂いがするんだ、この辺。鬼の匂いだ。近くに居る!」
「おうおうおう! 猪突猛進! 礼次郎、ついて来い!」
伊之助が明後日の方向へ走りだしそうになったところを、炭治郎が捕まえた。
善逸はそれを引き攣った笑みで眺めながら、頻繁に辺りを見渡している。
「炭治郎ぉ! 大丈夫なのかよぉ、こんなぁ……」
「伊之助! 俺は炭治郎だ、勝手に行動するな!……匂いがまた近くなった! 二人とも、走るぞ!」
夜の闇の中を提灯を下げて歩きながら、炭治郎が警戒を発する。
三人が刀の柄に手を掛けて走り出した、その時────
Page:1