二次創作小説(紙ほか)
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- トリコ“オリジナル”
- 日時: 2020/06/14 11:31
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
人間国宝に最も近いグルメ文豪になるであろうと考えられている作家、ノアは
長編小説を製作することを試みていた。その時、友人の一人である小松が美食四天王トリコを
連れてやってきた。
小松とトリコに誘われ彼らと共に旅をする。その旅路は小説として世に知れ渡っていく。
ノア
年齢「20歳」
誕生日「1月19日」
星座「山羊座」
身長「172㎝」
体重「???」
第一節「フグ鯨捕獲!」>>01-05
第二節「宝石の肉、捕獲!」>>06-12
閑話「女傑、再生屋レン」>>13
第三節「極寒に眠るセンチュリースープ」>>14-20
第四節「バイパーのフルコース夜金平糖」>>21-24
第五節「」
- Re: トリコ“オリジナル” ( No.11 )
- 日時: 2020/06/07 15:41
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
「ノア!」
梔子がノアの名を呼び彼女の前に立ち多節棍を抜いた。黒いGTロボの一撃で粉々に砕けた。
「その娘がそんなに大事か?元、美食會副料理長・梔子」
「見事№2になれて良かったじゃねえか現、副料理長スタージュン」
互いに言い合う。リンを倒し、スタージュンはここまで乗り込んできた。
「ど、どう云う関係なんですか…?」
小松は恐る恐る聞いた。ノアも同じように聞きたそうな顔をしていた。
「元、美食會。それが俺。美食會のボスにはもうバレてるんだろうけど、今じゃIGOの職員さ」
ノアの背中を梔子は押しこの場から逃がす。すぐに梔子は攻撃に移り蹴りを放つ。その蹴りを
スタージュンは防ぐ。
「必ず外に出られる!とにかく走れ!!」
言われるがままノアは走り出そうとしたその時。彼女の前に転がってきたのは重傷の梔子だった。
右腕全体が焼け爛れている。梔子は何かをボソボソと呟いていた。それを聞き取ることが出来たのは
ノアだけだ。
「ノア、お前は梔子を連れて逃げろ!」
トリコの言葉に頷きノアは梔子の両脇に腕を回し引きずるように運ぶ。
「馬鹿…何、してんだ…!」
「私は怪我人を見捨てていくほど、腐ってません!絶対に離しませんよ!!」
最初はそよ風、だが次第に強くなっていき二人の体は飛ばされる。その先はリーガルマンモスの
体外。梔子の体にノアはしがみつく。
「ノア!!」
サニーのヘアネットの上に二人は飛び込んだ。ゆっくりと地面に降ろされノアと梔子にサニーと
ココが駆け寄る。
「うえぇ、キモッ。なんだ、その腕」
「焼かれた。焼かれた上に…女の子に助けられるなんてなぁ。アイツの言った通り、弱く
なったかもしれないな」
梔子は何事も無かったかのように立ち上がる。
「強がりはやめた方が良いと思いますよ。梔子さん」
そう言ったのはココだった。梔子の放つ威圧感に僅かながら圧倒されるもそれを彼は引っ込め
困ったような笑顔を見せた。
「気遣いだけ貰っとくよ」
「…?ま、待って梔子さん。マント何ていつの間に」
ノアがマントで隠れた右腕に触れようと手を伸ばした。
- Re: トリコ“オリジナル” ( No.12 )
- 日時: 2020/06/07 16:20
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
一段落しリンも目を覚ました。
「その腕…!!」
マントを脱いだ。右袖の先からは手が見えない。夜風で袖が揺れるだけだ。
「この腕か?良いさ、義手でもくっつけとけば良い。ほら、ノアも座れよ。お前らまで何
悔しそうな顔してんだよ」
梔子は変わらず笑みを浮かべていた。だが梔子が目を見開いた。ノアが大粒の涙を
零していたからだ。しかしすぐに彼はまた笑顔を浮かべノアを座らせた。食事の最中、
梔子は席を外した。
「梔子か。良いのか?席を外して。全部喰われるかもしれないぞ」
マンサムはすぐに彼の言おうとしていることを察した。
「何かあったようだな。そんな深刻な顔をするな」
マンサムは梔子の背中を押した。梔子は元々美食會の副料理長だった。仕事を失敗し致命傷を
負って彷徨っていたところに歩み寄ってきたのはノアの父親だ。ノアの父親アレンはIGOの職員
だった。彼とその恋人、アイラは梔子を手当した。その後、長い間梔子は牢で過ごすことになる。
今のように笑顔の絶えない正確になったのは二人のおかげだ。そのため今は亡き二人に恩返しする
ために梔子はノアを気にかけていた。アレンとアイラは梔子だけでなく美食四天王とも深い
関わりがある。
数週間後、ノアの作り出した小説の新しいものが世に出回る。凄まじい速度でその本は売れていた。
- Re: トリコ“オリジナル” ( No.13 )
- 日時: 2020/06/09 17:46
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
「ぷっ、はッはッは!!笑えるなぁそれ!!!」
ホテルグルメにて一人の女の笑い声が聞こえた。女性らしからぬ豪快な笑い方。彼女と向かい合って
座っているのは梔子だった。未だに彼の右袖はユラユラ揺れていた。
「お待たせしました」
ワゴンに幾つかの料理を乗せてやってきたのは小松とノアだった。
「お、コイツか?お前が言ってたノアって奴は。オレはレン、よろしく」
レンと名乗った女性にノアは会釈する。レンは第0ビオトープ職員の再生屋らしい。前者については
限られた人物しか知らない。ノアが作ったのは簡単なケーキだった。
「美味そうだなぁ!」
レンが真っ先に食いつきノアの作ったケーキを一口食べた。
「このジュレ…マグマツリーの蜜を使ってるのか」
「…ノア、お前プロの料理人を目指したらどうだ?」
梔子の提案にノア以外が乗っていく。それをノアが制止する。
「ちょっと!勝手に話を進めないでよ」
「良いじゃねえか。腕は悪くねえ、後は経験を伴えばすぐにでもそっちの料理人と同レべに
なれる。オレの言うことは嘘じゃねえ」
レンはガシッとノアの両肩を掴んだ。ノアは首を横に振り微笑を浮かべた。
「少し考えさせてください。今は作家として頑張るつもりですから」
ノアの返事に彼女は何も否定しなかった。彼女は顔を隠し席を立ってしまった。
「もう行くのか」
「あぁ、美味かったぜ。また食べにくる」
レンが帰ってからノアと小松の視線は梔子に向けられる。彼の右腕に視線が集まった。それが
気になった梔子はまた笑みを浮かべた。
「なんて顔してるんだよ。これは俺が弱いから斬り落としたってだけさ。さてと、俺も
帰るよ」
梔子もまた席を立った。
- Re: トリコ“オリジナル” ( No.14 )
- 日時: 2020/06/09 19:53
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
「宅配…」
センチュリースープを探すことになった三人は酒場にやってきた。そこでノアは友人から
送られて来た物を確かめる。それは水色に白のラインが入ったジャージだった。その名も
ライタージャージ、極寒の地に耐えきれる素材をふんだんに使った服。
「ジャージ?」
小松とトリコも首を傾げている。不思議そうにしていたとき、大富豪カーネル・モッコイが
現れた。
「センチュリースープを見つけた奴には100億をやる。挑む奴は全員ついて来い!」
そう言い放ったのだ。それだけ言って彼が姿を消した。その後、酒場のマスターはトリコら三人を
呼んだ。アイテム売り場。
「酒場にこんな場所があるんですねぇ」
「あぁ。っと、よかったらサインくれないか?ファンなんだ」
「え!?そうなんですか?嬉しいです!」
ノアは彼の持つ本にサラサラとサインを書いて返した。一つ、グルメスティックというアイテムを
貰って三人はカーネルが用意した船の元に行き乗り込んだ。目的地はアイスヘル、そこにある
グルメショーウィンドーの食材が溶け出し一つになったものがセンチュリースープだという。
話が終わった後、全員にライタースーツが支給された。
「あれ?ノアさんは着て無いんですか?」
「うん。友達に着ない方が良いって言われて。あ、でもこの服凄い暖かいよ」
「一体どんな友達なんだ?ノアの友達ってのは。ライタースーツも結構な値段がするはずだが
それと同じ素材を大量に入手できるなんて…」
そう聞くとノアは悪戯っぽく笑ってごまかした。船内で知り合ったのはグルメ騎士の滝丸、
グルメマフィアのマッチとその仲間、ラム、シン、ルイ。危険度もあるのか女性の姿は全く無い。
数々のトラブルに遭いつつ一同はヘリを使いつつアイスヘルにたどり着く。
- Re: トリコ“オリジナル” ( No.15 )
- 日時: 2020/06/09 21:06
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
崖を上り切ったノアは息切れしていた。
「大丈夫か?ノア」
「はい。まだまだこんなところで挫けてられません!」
ノアの返事を聞きトリコは再び前を歩きだした。第一陣は可能な限り固まって行動する。
先は過酷だった。氷の刃が美食屋たちを襲ってくる。既に多くの美食屋がリタイアしている。
トリコは残りの面子の体力を心配し穴倉を作り中で一旦休憩する。安心するとノアは膝から
崩れ落ちた。
「ノアさん!」
我慢が限界を迎えていたようだ。
「大丈夫ですか?ノアさん」
声を掛けてきたのは滝丸だった。ノアは頷いた。体力の無さを、そして美食屋の凄さを改めて
思い知った。目を閉じたとき、数人の声が聞こえた。目を開き首を傾げる。
「どうしたの?」
「…!さっきのは…勘違いだったんですかね」
小松は目を白黒させている。周りも同じ顔をしている。ノアは未だに何があったのか
分かっていない。ノアが目を閉じている短い時間、小松たちが驚いた理由はその短時間だけ
ノアの髪色が銀色に変わったからだ。だがノアが目を開けるとすぐ元の色に戻っていた。その髪色に
トリコは既視感を感じていた。

