二次創作小説(紙ほか)
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- 家庭教師ヒットマンREBORN!アルジェントファミリー、来る
- 日時: 2020/07/12 17:17
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
ボンゴレと深い関わりを持つアルジェントファミリー十代目ボスとなる少女
白銀空は沢田綱吉の友人。空はリボーンから自身がアルジェントファミリーの十代目であることを
告げられた。
「アルジェントファミリー集結編」>>01-15
- Re: 家庭教師ヒットマンREBORN!アルジェントファミリー、来る ( No.1 )
- 日時: 2020/07/11 10:11
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
ボンゴレとアルジェントの関係は義兄弟ファミリー。それぞれの初代同士に繋がりがある。
アルジェントファミリーにはアニマリングと言うリングが存在する。
「で、私が持ってるのは大空のアニマリングなんだね」
「そうだ。それで…お」
空以外の全員が顔を上げた。ツナや獄寺たちに関しては顔を真っ青にしている。空が振り向いた
瞬間、大きな手が迫っていた。身構えて目を伏せた空だったが何も起こらない。目を開けると
手を差し出してきた。
「な、猫柳先輩!!」
笹川了平は立ち上がりグッと頭を下げた。了平の先輩、つまりは元・並盛中ボクシング部の生徒。
今では高校生だ。
「猫柳音哉、アルジェントファミリー晴の守護者だぞ」
リボーンの言葉に全員が驚く。未だ一言も発しない色白の少年はニコッと笑みを浮かべた。
「で、でも何だか印象が真逆なのな」
「確かに。芝生頭の先輩って言ったらソイツと同じかと思ってたぜ」
山本と獄寺の想像、それは全員共通で熱血漢だということ。
「何をぉ!猫柳先生はとても強い人だ!」
全員に了平はそう言って紹介した。
「猫柳、お前の力が見たいんだ。見せてくれるか?」
「…いいよ」
「(し、喋ったァァァァ!!しかも何かめっちゃ良い声してる!!?)」
彼を連れて一同は近くの森にやってきた。大きな木が目の前に立っていた。リボーンは猫柳に
包帯を投げ渡す。
「グローブは準備できない。すまねーな」
リボーンの謝罪の言葉に猫柳は頷いて包帯を手に巻き付けた。そして目の前の大木を見つめ
拳を突き出した。大きな木が震えた。それだけの力があることを示している。
「す、スゲェ…!あんな細い体の何処にあんな力があるんだよ」
「ハードパンチャーって奴だ。パンチ力に秀でた選手ってことだな」
- Re: 家庭教師ヒットマンREBORN!アルジェントファミリー、来る ( No.2 )
- 日時: 2020/07/11 11:02
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
猫柳音哉、無口かと思われがちだが慣れてくるとそれなりに会話をしてくれるようになっていた。
「ツナ君」
「京子ちゃん、ハル!」
笹川京子と三浦ハル。二人が彼らに声を掛けた。
「この人は?」
「この人は…」
「俺の先輩だ。猫柳音哉さん」
了平が紹介すると猫柳は彼女たちを見て微笑を浮かべ会釈した。ハルはボーっと彼を
見つめていた。
「どうしたの」
猫柳は声を掛けた。ハルは顔を真っ赤にした。そういうことか、と空と京子は感じ取った。
「猫柳さんみたいな人がタイプなんだね」
「はひ!ち、違いますよぅ!!」
そんな小声の会話を猫柳は密かに聞き取っていた。
「じゃあ俺はこれで…」
「はい。これからよろしくお願いします」
空が頭を下げた。
「よろしくするのは、俺の方…」
そう言って猫柳は家に帰って行った。京子たちも帰った。
- Re: 家庭教師ヒットマンREBORN!アルジェントファミリー、来る ( No.3 )
- 日時: 2020/07/11 13:41
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
黒曜ランド、今は六道骸がここにはいない。復讐者の牢獄に閉じ込められているからだ。
城島犬、柿本千種、M・M、そしてクローム髑髏がそこで生活している。
いつも通りの生活。その日、突然その男は現れた。
「だ、誰…?」
黒曜の制服を纏った少年、クロームたちよりも年上に見える。
「ちょっと待て。先に名乗れびょん!」
「六道骸に頼まれて来た。黒須夜霧、その子の世話係として来た」
夜霧が指差したのはクロームだった。クロームも困惑していた。
「ど、どうして」
「それだけ大事な存在だって事だろ。それに同じ霧の守護者同士、仲良くしようぜ」
夜霧は自身の右手を見せた。指にはボンゴレリングとは違うリングがあった。
「アニマリング、俺はアルジェントファミリー霧の守護者さ」
「黒曜ヘルシーランド、本当にここに住んでるの?」
空は周りに聞いた。アルジェントファミリーの霧の守護者はここでボンゴレファミリーの
霧の守護者代理クローム髑髏と共にいると聞いて、やってきた。
「うん、前にここで黒曜の人たちと戦ったんだ」
空は前を見た。だが目を細めたりしていた。
「…ここ、森じゃないよね?」
辺りには木々が生い茂っていた。
「まさか…!」
「霧の守護者の多くは術士だ。オイ、俺たちは敵じゃねえぞアルジェントファミリー霧の守護者
黒須夜霧!」
リボーンが叫ぶと元の景色が見えて奥から数人が歩いてきた。真ん中に立つ少年が前に出て
頭を下げた。
「すまん、敵だと思っちまった」
「あ、いや誤解とかが無いなら私は別に…」
夜霧は顔を上げ自己紹介した。
「アンタが十代目ボス白銀空か。俺は黒須夜霧、よろしく」
「よろしくお願いします」
空は夜霧を見つめた。好青年で幻術を扱うようには見えなかった。
- Re: 家庭教師ヒットマンREBORN!アルジェントファミリー、来る ( No.4 )
- 日時: 2020/07/11 20:54
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
「こんにちは〜」
「よぉ、ツナ君たちか。ゆっくりしていけよ」
山本武の家は寿司屋。そこで一人黙々と寿司を食べまくる青年を見つけた。彼の指には
空と同じような形のリングがある。アニマリング、淡い青色の光を帯びている。
「こっちも良い喰いっぷりだなぁ、名前はなんて言うんだ?」
山本の父、剛は丁度寿司を平らげた青年に名前を聞く。
「薬師寺刹那、です」
「じゃあ刹那、何かスポーツやってんのか?バスケとかか?」
そう聞くと刹那は首を横に振る。
「じゃあ野球か?俺、野球やってんだぜ」
話に入ってきた山本の言葉には首を横に振らない。
「小さいときは野球をやってた。中学、高校は剣道」
「お!俺と同じだな!俺も少しだけ剣道やってるんだぜ。そのリング、空と同じだな」
刹那は視線を下に落とした。空気を呼んだ剛が席を外したときにリボーンが話を振る。
「じゃあお前がアルジェントファミリーの雨の守護者だな」
「そうなるな。で、さぁ…」
急に気まずそうに刹那は空をチラチラ見た。
「もしかして異性が苦手、なのか…?」
獄寺の問いかけに刹那は小さく頷いた。空は女、女性が苦手な刹那は直視も避けたいぐらいだし
一定の距離を空けたい存在だという。
「ハハッ、そうだったのか!なら俺たちに言ってくれよ」
「言ってくれよって…仲介人!?」
「そ、そこまでしなくていい!」
流石の刹那もそれはやめてくれと言った。
別の場所で一人の男が彷徨っていた。右眼に眼帯をしており黒い手袋を身に着けている若い男。
彼に声を掛けたのはツナの様子を見に来たディーノだった。
「お前、アルジェントファミリーの…」
「跳ね馬ディーノ…!」
「その目、どうしたんだ?どっかで戦って負傷したのか?」
ディーノに指摘され男は手で眼帯に触れる。
- Re: 家庭教師ヒットマンREBORN!アルジェントファミリー、来る ( No.5 )
- 日時: 2020/07/11 22:51
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
アルジェントファミリーの守護者、晴、雨、霧、大空は誰なのかはっきりしている。残りの
嵐、雷、雲は分かっていない。
彼らの元に一人の少年が現れた雲雀恭弥だ。群れるのを嫌う彼が珍しく誰かを連れてやってきた。
「悪いな雲雀」
「貸し一つだよ。じゃあ」
一人の少年をほっぽいて彼は何処かに行ってしまった。
「一応アルジェントファミリー雲の守護者、椋竜流。よろしく」
紫色の眼が空に向けられた。二人の目が合うもすぐに流は目を逸らした。
「ツナ、感じるか?」
「う、うん…周りには馴染んでる感じがするけど雲雀さんと同じくらい強い」
浅く広く関係を保とうとしている印象がある。
「足手まといになるなよ十代目」
「え」
「一応、上に立つ人間なんだろ。しっかりしてもらわないと困るぜ」
去り際に流はそう言った。彼の言葉に空は大きく頷いた。
更にその日、ディーノと現在のアルジェントファミリー雷の守護者ザックスが二人の守護者を
連れてやってきた。雷の守護者、冷泉綾斗。嵐の守護者、不破竜聖。
「今の守護者がこんなところをフラフラしてていいのかよ」
「確実に十代目に全守護者と顔合わせさせるように命令を受けていた。だから問題ない」
一先ずこれでアルジェントファミリーの守護者が全員揃ったということになる。
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