二次創作小説(紙ほか)
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- ポケモン二次創作 裏陰 伝外 ~私達は『ここから始まった』~
- 日時: 2020/12/05 17:57
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: 5obRN13V)
- プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
この世界にいる不思議な不思議な生き物「ポケモン」
そんな生き物がいる世界に生きている
イッシュ出身のレイナ、トモバ、マオ、ヒュウ。
そして様々な人物。
ここでは本編では語ることのできない皆の関係を少し覗き見していこうではないか…
目次
壱 始めましての既視感(レイナとヒュウの出合い。)
- Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 伝外 ~出会い編~ ( No.1 )
- 日時: 2020/10/24 21:36
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: yOB.1d3z)
- プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
壱 始めましての既視感
ピピピピ ピピピピ ピピピp((ガチャン
午前 5時30分 6月17日
俺は布団から腹筋を使って起き、着替える。
洗面台へ向かい、歯磨き。
寝癖が着いているが、直す時間などない。
机には5000円と、手紙。
『ヒユウ
今日も母さんは仕事夜遅くまで帰れません。 今日は前から言ってたお母さんのお友達が引っ越してきます。
お母さんは挨拶はできないので、倉庫にあるお菓子を渡してきてください。
母』
5000円は食費か…
俺はエプロンを着てキッチンへ向かう。
卵と、デザートのゼリーを用意し、弁当をつくる。
7時0分
「ポカァ」
「おはよう。ポカブ。」
俺はポカブにポケモンフーズをやると、二階へあがる。
「メイ。起きろ。朝だ。」
俺はそう言って布団をはぐ。
「ふぁ、ふぁい…」
俺はメイの部屋をでて、すぐ朝御飯を食べる。
7時30分
「メイ、にーちゃん今日用があるから。
幼稚園へはいけない。」
「うん!分かった!行ってきます!」
メイはそういってバスに乗った。
これが俺のルーティーンだ。
午前10時
俺は家の掃除をやっていた。
すると
『ブロロロロロロロロ』とトラックの音がする。
引っ越しが来たのだろうか。
俺は掃除機のスイッチを切って、外をみる。
チョロネコのマークをしたトラックがどんどん離れていく…
家の前には母さんの友人ユカさんと、よく遊んでくれる8歳ぐらい年上のワセイ兄さん。そして…見覚えのない少女。2歳ぐらいだろうか…
その時俺は母さんの言葉を思い出した。
「新しいお友達が来るから面倒みてやってね。」
- Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 伝外 ~出会い編~ ( No.2 )
- 日時: 2020/10/24 22:05
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: yOB.1d3z)
- プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
終わりは突然やってくる。
前もそうだった。
終わりは突然やってくる。
それは…前に限ったことではなかった。
「レイちゃーん!スイちゃーん!
園長先生がおよびですよー!」
先生の声が微かに聞こえる。
私達は顔を見合わせ、山を降りた。
そこには…大人の女の人と、40代半ばの夫婦。
「こんにちは」
園長先生がにっこりと笑う。
「こんにちはぁー!」
「……」
「ごめんね。急に呼んじゃって。
今日からこの人たちが君達の親だよ。」
唐突だった。
本当に唐突。
私は、戦友と別れを告げた。
戦友は泣いていた。
私と別れる思いと、今までの努力が実った瞬間…そして
「せっかく願いが叶ったのに…
レイは…レイは…
もう、貴方の中にレイは居ないのね…」
そういって私の頬に手を当てる。
私は表情筋をピクリとも動かさず、その様子を見ていた。
そしてその手を振りほどき、何も言わずに背を向けた。
「レイ!待って!待って!次会ったときは!会ったときは!昔みたいに笑って…笑って…わらってっ」
その先を聞かずに私は去った。
新しく貰った名前はレイナ。零 麗菜だ。
私は車に乗り込んだ。隣には多すぎる荷物。
運転席には大人の女の人、助手席には男の人が居た。
「…母さん。自己紹介した?」
「あら、私ったらすっかりわすれてた!
レイナ。今日から貴方のお母さんになる、レイ ユカよ!宜しくね!」
バックミラー越しに自己紹介を受ける。
「俺はワセイ。長男だ。宜しくね。」
私はなにもいわなかった。
外には彼岸花が辺り一面に咲いていた。
- Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 伝外 ~出会い編~ ( No.3 )
- 日時: 2020/10/24 22:10
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: yOB.1d3z)
- プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
家での引っ越しの片付けは終わった。
私はずっとイーブイを抱えており、何も喋らなかった。
「ねぇ。母さん。レイナ。ずっと喋ってないけど…」
「きっと緊張してるのよ!
ゴハン食べて元気になって貰いましょ!」
そういって、ユカさんはキッチンで料理をつくる。
私はずっとソファに座っている。
すると『ピーンポーン』
「あら?お客さん?ワセイでてちょうだーい」
「はーい。どちら様…お、ヒュウじゃないか!」
- Re: ポケモン二次創作 裏陰 伝外 ~私達は『ここから始まった』~ ( No.4 )
- 日時: 2020/12/06 21:07
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: 5obRN13V)
~ヒュウ~
掃除を一段落終えると俺はお菓子を持って隣の家、霊家へ尋ねた。
霊家。
俺はこの家にとてもお世話になっている。
今日霊家が引っ越してきた家は、数年前から霊家の別荘として使われており、いつも一人で家事をしていた俺をたまに遊びに来たユカさん、ワセイ兄さんが手伝ってくれていた。
霊家は家が複雑らしく、霊家がいっきに集合することはないらしい。
俺も母さんも、みたことあるのはそろって3人ぐらいが限界だ。
まあ、俺は霊家の人物では父母ワセイ兄さんしかみたこと無いけど。
そんなことを考えつつ、『ピンポーン』と呼び鈴をならした。
「あら?お客さん?ワセイでてちょーだい」
ユカさんの声が聞こえる。すると、
「はーい。どちら様…お、ヒュウじゃないか!」
ワセイ兄さんが出迎えてくれる。
ワセイ兄さんは、さっきも言った通り、たまに遊びに来て家事を手伝ってくれる。
また、よくポケバやボール蹴り等であそんでくれる。
兄のような存在だ。
俺と八歳差の12歳。
そんな若さでアイドルやトーク番組などの芸能活動をしており、人気者だ。
「久しぶりワセイ兄さん。
母さんが挨拶にお菓子だってさ。」
俺はお菓子が入った袋を見せる。
ワセイ兄さんは、ニコッと笑う。
「おぉ!ありがとう!
かあさーん!ヒュウが挨拶に来たってさ!
ほら、入って入って。」
ワセイ兄さんが手招きをする。
俺はペコッと礼をしながら中へはいる。
オムライスだろうか?
美味しそうな匂いがする。
「あー!ヒュウ君いらっしゃーい!」
ビンゴ。
ユカさんがオムライスを机に置いている所だ。
「こんにちは。いつも母がお世話になってます。これ、母から挨拶にと…お菓子です。」
俺はそう言うとお菓子を差し出した。
「まあ!ご丁寧に!こちらこそ、ヒュウ君のお母さんにはお世話になりっぱなしで!
そうだ!ヒュウ君。紹介したい子がいるの!ご飯も食べましょ!」
そう言うとユカさんは菓子を受け取り俺用の椅子とご飯を用意してくれる。
「では、お言葉に甘えて。」
俺は椅子に座らせて頂く。
「レイナ。こっちおいで。」
ワセイ兄さんが誰もいないソファに言う。
誰に声かけてるんだ?
するとヒョコッと小さな頭が見える。
?! びっくりした…
背が小さくて背もたれで見えなかったのか…
レイナという子はそのままトトトとテーブルに来て、椅子にすわる。
「……」
綺麗な黒髪に澄みきった黒目。しかしハイライトは無い。
肌はもっちりしており、二歳ぐらいの女の子だ。
一見美幼児(?)だが、なんか、無機質なロボットのように見える。
「今日から霊家に加わる霊 麗菜だ。
四歳でヒュウと同い年。お隣さんだ。」
ワセイ兄さんが丁寧に説明してくれる。
え、え、
「えぇぇーー?!」
驚く。いや、今日からここに住むお隣さんというのも驚くが…
「同い年…?」
明らかに二歳に見えるレイナは表情筋ピクリとも動かさずに俺を見つめた。
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